1.仲良しな父親&発達障害・グレーっ子でもおちいった『子育てあるある』
お父さんと発達凸凹っ子のコミュニケーションが円滑になる方法、知りたくないですか?
お母さんが一生懸命、発達凸凹のお子さんのために、肯定的な対応をしているのに、お父さんが我慢しきれず否定的な対応をしてしまってこじらせてしまう『発達凸凹子育てあるある』。
なぜ良く聞かれるのでしょうか。
この『発達凸凹子育てあるある』、様々な理由があるのですが、一つは、お母さんの方がお父さんより子どもと接する時間が長く、他の子との違いに気づきやすいため子育てに不安を感じる傾向があると言えます。
お母さんには、学校、ママ友などからさまざまな情報が入ってきます。
一方お父さんは子どもの情報をあまり知らないので、子どもの発達障害の特性に気づきにくい傾向があります。
そのため困りごとに対し、しつけで何とかなると思って接した結果、お父さんと子どもとの関係が悪化するパターンになりがちです。
発達凸凹子育て、今こんな状態だけど将来はどうなるの?と次から次へと不安になりませんか?
お母さんは我が子の困りごとを何とか解決してあげたい一心で、本を読んだり勉強したりして、今までの子育てを見直し、改善していきます。
お父さんはそれを横目に見ながらも、そこまで不安にならなくても…とお母さん任せにしがちです。
そして、お母さんと子どもの関係は改善されていくのに、お父さんは置いてきぼり。
お父さんも仲良しだった今までのように子どもと関わろうとしても、ピントがずれた対応をしてしまい、子どもに煙たがられ、なんだか可哀想なお父さん…。
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2.大嫌いなガミガミお母さんが信頼できるお母さんになって立場逆転!?
我が家もこの悩みがありました。
思い返せば、父親はいつでも何でも「いいよいいよ~」が口癖のような人で、誰に教わらなくとも自然に息子のことを丸ごと肯定していたのです。
そして、私はというと、みんなと同じようにできない息子をしつけなければと、ガミガミ・ギチギチの否定ばかり言うお母さんでした。
その結果「お父さんは大好き、嫌なことばかり言ってくるからお母さんは大嫌い」な息子に育ちました。
ところが上手くいかない子育てに悩み、発達科学コミュニケ―ション(以下発コミュ)で学んでからは、息子のために必死のあまり、私が父親に「こうして、ああして」と指示をしたり「一緒に発達のこと勉強してよ!」、「これが絶対良いんだから」と、私の考えを一方的に押し付けていたのです。
そうやって父親を自分の思い通りに変えようとしたことがうまくいかない原因だった、と気づいたのです。
例えば、ゲームに関しては、朝は早くても6:30から夜は21:00で終わること、と家族会議で話し合って約束をしましたが、過集中・こだわるタイプの発達障害グレーゾーンの息子は、まれに自分から終えられる日もありますが、ほとんどはキリがつけられず時間オーバーしてしまいます。
私は、発コミュを学んでからはちょっとくらいゲームの終了時間が過ぎても、声かけすればやめられるし、まあいいか、と思えるようになりました。
でも父親は、動こうとしない息子を見て、ため息をついたり、口調は穏やかではありますが「ゲームなんかもうやめたら~」と否定的な態度や言動をしてしまいます。
そんなことが続き、息子にとっては「ゲームをやめさせようとするお父さん嫌い、認めてくれるからお母さんの方が信頼できる」と立場逆転。
父親の声かけには耳にシャッターが下りるようになってしまいました。
それでも父親は父親なりに、息子とコミュニケ―ションを取りたくて、毎週末、釣り行かない?ゴルフの打ちっぱなし行かない?キャッチボールしない?と誘います。
父親の得意分野は釣り、ゴルフ、野球(キャッチボール)など、外で体を動かすことです。
家でゲームばかりしている息子に何とかして外に出てもらいたくて、断られるとわかっていても、もしかしたら「行く」と言ってくれるかも、と期待を込めて誘っているのです。
毎週決まって気乗りしないことを押されれば、引きますよね…。
誘いを断ると「悪いな~、断ってごめん。」と思いますし、何度も言われれば「しつこいな!」という怒りの気持ちに変わりますよね。
日常のコミュニケーションもなんだか冷たい反応に。
何となく、父親も息子の態度が冷たいような気がする…と感じてきたようで、頑張って話しかけても息子にはツレナイ反応をされる。
父親は家にいる間はスマホ片手に無言で過ごす時間が多くなってしまいました。
こんな冷え切った父子関係をどうにか改善したい。
そこで私は、父親のプライドを守りつつ、息子とのコミュニケ―ションが円滑になる方法はないか考えました。
父親を無理やり変えるのではなく、父親の得意なことを利用できないか、ということに着目しました。
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3.ファミリー麻雀で父親と息子の会話が弾み楽しい団らんに
そんなある日、また息子にツレナイ反応をされた父親は、会話をあきらめてスマホの世界に行ってしまいました。
またスマホばっかり!とがっかりしながらも私は、「そんなに一生懸命何を見ているの?」と聞いてみると、これ、と見せてくれた画面はスマホ麻雀ゲーム!?
「けっこう頭使うし面白いんだよねー」
麻雀はたばこの煙モクモクの部屋でおじさん達がやるもの、そんなどちらかというと否定的な印象を私は持っていました。
折しも、家族で毎回欠かさず見ていたテレビドラマが放映中の頃で、主人公が麻雀を楽しんでいるシーンが度々出てきたのを思い出し、『麻雀ならみんな興味を持つな』と確信しました。
完全にインドア派になっている息子に、外で元気に体を動かそうよ!としつこく言うよりも、家の中でみんなで楽しく興味を持つことからできる方法を探せばいい!
早速、家庭用の麻雀セットを購入し、父親にみんなでやってみない?と提案したら、「え?結構難しいけど教えられるかな?」とちょっと嬉しそう。
しかし、はじめからたくさんの種類の決まり手を教えられたら嫌になってしまいます。
いろいろ教えたい気持ちはわかるけど、最低限のおうちルールでやることを約束してもらいました。
最初の基本ルールはYouTubeで10分弱の説明動画をみんなで見て、レッツトライ!
「あー、その牌(パイ)お父さんが持ってたのか―」
「おーー、もうリーチ?すごいなー」
「もうちょっとでそろったのに悔しいな、もう一回やろうよ!」
父親と息子も自然と会話が弾み、コミュニケーションが円滑になったのです。
ファミリー麻雀の良いところは、家族の理解度に合わせてルールが柔軟にできるところです。
例えば、我が家のおうちルールは、決まり手は最低限のそろえ方だけ、決まり言葉はリーチ、ロン、ツモだけ。一人が上がればその人の勝ちで終わりと決めて、あとは麻雀歴関係なしの運しだい、とみんな平等に楽しめます。
上がったあとも、そろえた牌を見せ合って、
「私はこの牌が出るのを待ってたんだよ~」
「これとこれが惜しかったね」
「これ狙ったらもっとよかったかもなぁ~」
など、みんなで意見を言い合って、また楽しめる。
父親も、もうちょっとみんなが上手になってきたら、他の決まり手も覚えていこうか?と楽しそうにしています。
そんなふうに我が家は小学5年の娘、中学3年の息子、父親、私の四人で土日の夜は麻雀を楽しみつつ、父親と息子の会話が弾み、円満な時間も増えてきています。
ポイントは
・父親の得意になれることでプライドを尊重
・子どもも興味が持てるもの
・家族で楽しめるもの
これらのポイントが当てはまったものが、我が家ではファミリー麻雀でした。
麻雀は一つの例として、父親とお子さんの興味が持てそうな共通項を探してみてください!
父親と発達障害・グレーっ子の円滑なコミュニケ―ションで、冷え切った関係が改善して、とても円満なおうち時間が過ごせますよ。
執筆者:岡千恵
(発達科学コミュニケ―ションリサーチャー)
お父さんも巻き込んで家族みんなで楽しくコミュニケーションを!