1.高学年になってお友だち関係の悩み、増えていませんか?
小学校高学年のお子さんで
低学年の頃は友達が多かったのに、最近はなんだか友だちに距離を置かれるようになってきているみたいで心配…
友達の悪口を言うことが増えた…こんなお悩みありませんか?
お友だち関係をこじらせやすい、集団の中にとけこめないお子さんがいるご家庭では「新しい環境でうちの子うまくやっていけるかな?」と不安になる時期ですよね。
今回は、新学期を安心してスタートして楽しく過ごせるようになるために、友だち関係のことをお話します。
発達凸凹キッズは、もともとコミュニケーションや人付き合いが苦手な子が多いです。
低学年の頃は、家族や仲のいい友だちに囲まれてなんとか乗り切れたり、輪の中に入っていた子も高学年・思春期を迎えるあたりから急激にコミュニケーションのつまずきが目立つようになります。
そして、お友だちとの関係がギクシャクしてくることも多いです。
そんなお子さんの様子を見て「うちの子、進級進学してからちゃんとやっていけるのかな?」と不安に感じられるママが増えてくるのが進級前の「今」になります。
なぜ、高学年から友達関係につまづいてしまうのかについては、次にご説明します。
2.高学年発達凸凹キッズに、新学期になる前にコミュ力を授けたいワケ
なぜ高学年から急につまずきはじめるのかというと、この時期は周りのお友だちの心の発達が急加速してくる時期です。
つまり、周りのお友だちとの会話のギャップ、考え方のギャップ、が徐々に大きくなってくるんです。
そうすると何が起こるのかというと、友だちと仲良くしたいと思っているのになぜがうまくいかない…
普通に話しているつもりなのになぜだか噛み合っていない…
周りの友だちに合わせようとなんとか空気を読もうとするのだけど、疲れてしまう…
場の空気を読んだり、暗黙の了解がわかりにくい子も、周りの「理解して当然だよね」という雰囲気についていかなければならなくなります。
こんな風に、暗黙の了解も当たり前になってくる年齢になると、もともとコミュニケーションに苦手がある凸凹キッズが友達関係でうまくいかなくなるということが起きてきます。
また、高学年になるとグループを作って、その中で自分の居場所をみつけていく成長段階に入ります。
ですが、発達凸凹キッズは
自分のことがよくわからない
どうしらいいのかわからない
相手とどう接していいかわからない
と高学年になって、複雑になってくる友だち関係にどう対応していいか困ってしまうことも多くなります。
友達関係でつまづいてしまうと、対人関係全般に苦手意識が出てきてしまうことがあります。
自信がないため先生に伝えたいことが伝えられず、理解してもらえない、わかってないとレッテルを貼られる…
どうせ言ってもわかってくれないしとネガティブになってしまう…
こんなことも起こってきます。
新学期は、大きく環境が変わります。
変化についていけなかったり、新たに与えられた役割や課題を抱えきれず、”新しい環境についていけない”ことも起きてくる時期です。
そんな中で友だち関係にもストレスが出てきます。
「新しい人間関係つくらなくては…」
「新しいクラスで、友だちできるのかな…」
と不安になってストレスを感じてしまうのです。
だから、「今」、友だちとどうやって関わるのかどうやってコミュニケーションをとる力・仲間づくりをする力を授けておく必要があるのです!
今、友だち関係でつまずかないチカラを身につけておけば、新学期を安心してスタートできますよ!
3.空気を読むのが苦手だった息子が友だち関係の悩みゼロに!
実は私も息子の友だち関係や空気が読めないことを悩んでいました。
「空気を読めるようになって、友だちとうまくやってほしい」
「友だちをつくってほしい」
と私も息子のことでずっと悩んでいました。
息子は今、中学1年生の凸凹男子です。
小5で発コミュに出会うまで、息子は
「自分の意志や判断で行動することができない」
「いつも自信がない」
「不安で行動力がない」
「空気が読めない」男の子でした。
空気が読めない男子のどのタイプかというと、「一人でいても大丈夫。興味があること以外はスルー」なタイプです。
友だちの輪に入ってみたい気持ちはあるけれど、どうやって話しかけたらいいかわからない。だから、遠目に楽しそうな姿を眺めてる、そんな子でした。
私は
「友だち作ったら?」
「話しかけたらいいんじゃあない?」
「一人でいいの?」
なんて言ってしまってました。
振り返るとこの言葉かけでは、何も変わらないし、息子の気持ちを傷つけていたのかもしれないと反省するばかりです。
どうやって話しかけたらいいのか?相手はどう思うのか?などわからないのに「友だちつくったら?」なんて言われても「お母さんは僕の気持ちわからないのかな?」と思ってしまいますよね。
しかし、発コミュに出会い思春期凸凹キッズにも届くコミュニケーションを私がマスターしたら息子は驚くほどに変わりました!
今では、友だちがいてグループの輪にも入れていて集団の中の居場所をみつけて、コミュニケーションを楽しんでいます!
私も友達に関する心配がすっかりなくなりました。
どんな風に私が息子との会話を工夫したかについては、次にご紹介します。
4.親子の会話で“人の気持ちがわかる子”に成長させる方法
実は、お友達の関係がスムーズになるコミュニケーション能力はおウチで授けてあげることができます!
一番安心できて、一番話せる存在の「お母さん」との会話でたくさんの
「わかってもらえた!」
「うまく伝えられた!」
「話を理解してくれた!」
の体験を「お家」で積むことが大切です。
まずお家の中で「成功体験を作る」ことがポイントになります!
少しでもできていることに声をかけていき、褒める量を増やすこと。
また「自分の気持ちを感じ取る・相手の感情を読み取る」ということが苦手な発達凸凹キッズには「気持ち」を教えていくことも役立ちます。
例えば、お母さんの気持ちに、嬉しい、悲しい、ムカつく、楽しい、など感情のラベルをペタッと貼り付けて会話に入れてみてください。
「〇〇してくれたんだね、お母さんすごく嬉しいな」
「そんなこと言われたら、お母さんちょっと腹が立つなあ」
と親子の会話を通して、お母さんはこんな気持ちなんだよ=相手はこんな気持ちになるということを会話の中で教えていくのです。
このような体験を家で積むと、学校の先生や、友だちとの関係の中で「応用」できるようになっていきます。
おウチでコミュニケーション力をUPして、明るい気持ちで新学期を迎えさせてあげましょう!
執筆者:山南あや
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
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