発達障害・注意欠陥多動性障害(ADHD)の凸凹キッズの子育てにイライラしていませんか?
お子さんの将来を心配し不安が膨らんで巻き起こるママのイライラは、発達凸凹キッズママのためのアンガーマネジメント術で手放しましょう!
1.発達障害・ADHDの子育てでイライラしていませんか?
発達障害・ADHDの子育てでママがイライラしてしまうのは、お子さんのことを想っているから、将来のことを心配しているから、ではないでしょうか?
このままだと勉強ができなくなってしまう
このままだと学校にいけなくなってしまう
このままだと社会で孤立してしまう
など、心配はつきませんね。
ですが、そのママの想いはいつも空回りで、凸凹キッズはなかなか思う通りにやってくれない。だからママの不安や心配もどんどん膨らんでしまいますよね…
我が家の息子は、思春期を迎えADHDの特性が目立つようになりました。
衝動的に行動してしまう、空気を読めない、自分のやりたいことが優先される。こんな特性があって、いつもトラブルを起こす息子に、私もずっとイライラしていました。
「怒ることはよくない」と本で読んでも、息子を注意したり、怒ったりする子育てをなかなか手放せずに悩んでいました。
ですが、発達科学コミュニケーション(以下、発コミュ)を学んでからは、発達の知識に基づいて、理論的に考えることができるようになり、自分のイライラを上手にコントロールできるようになりました。
だから同じように悩んでいるママに、その「不安」が巻き起こす怒りやイライラを手放せる、発達凸凹キッズママのためのアンガーマネジメント術を知って欲しいと思います。
2.ママの怒りの正体を知ろう!
ところで、怒りはどこで生まれるか知っていますか?
怒りとか不安は脳の内側(生物の脳・本能的に働く部分)で生まれます。
その生じた感情を、
「そのまま外に出さない方がいい」
「ここはちょっと我慢するところ」
といった具合に、理論的に整理・判断するのが脳の外側の部分(人間の脳)です。
「うちの子、このままじゃヤバイ!」という不安は、本能的に怒りにつながりやすいのですが、人間の脳の部分は、理性的に判断する「材料」があったり見通しをたてる「情報」があったりすれば、次第に 学習をしていき、感情を上手にコントロールできるようになります。
発コミュを学んでいるママはだんだん怒りをコントロールできるようになります。
それは、考えるための材料(知識)があるからなのです。
「これは、怒っても効かないな」=(なぜなら発達の特性だから)
「暴言を吐いているけど実は疲れているんだな」=(子どものコンディションがわかる)
このように、発達障害・ADHDの子育てママに理解が進んでくると、親子でイライラを繰り返さなくてよくなっていくのです。
次に私の体験談を交えて、頑張っているママに、イライラをコントロールできる方法をお伝えしますね。
3.手に入れてほしい「凸凹キッズママ専用のアンガーマネジメント術」
発達障害・ADHDの子育てをがんばるママにぜひ手に入れて欲しい術は、「感情の書き換え」です。そのアンガーマネジメント術はどんなものか、私の体験談と共にご紹介します。
~体験談~
ADHD男子が学校の掲示板を蹴とばして破壊(息子が中学3年の頃のできごと)
夕方、担任の先生から「息子さんが、学校の掲示板を蹴とばして、破壊してしまったのです」と電話がありました。
昔の私なら「またトラブルか!」とイライラしていたはずです。そして、息子が帰宅するやいなや「ちょっと!なんでそんなことしたの?」「一体どういうつもりなの?」と問い詰めて、お説教モードになっていたはずです。
ですが発コミュスタンスで思考の整理をするとこうなります。
「おお?!なぜ掲示板にキックを?何か感情的になる出来事があったのではないか?」
「何か理由があるかもしれない。話を聞いてみないとわからないな」
こうやって、意識的に普段の “感情” とは違う視点で考える(=感情を置き換える)練習をします。
多くの場合は、子どもの本心とはうらはらにトラブルが起きることが多いので、それを探ります。
怒ることなく「今日、学校で掲示板を壊したんだって?何があったのか教えて」と穏やかに聞くと、息子も冷静に理由を話してくれました。
ちなみに理由は「友達にカバンを女子トイレに投げ込まれてムカついたけど、友達を蹴ると問題になるから、目の前にあった掲示板を蹴飛ばした」だからだそうです。
この話を聞いて、私は衝動性の強かった息子がよく友達を蹴飛ばさずに我慢できた!と感心したくらいです。
もちろん、掲示板を破壊する行動はだめです。ですが、必要以上に怒ることなく伝えてあげれば、発達障害グレーゾーンの子どもたちは、着実に「学習」していきます。
逆に、ADHDタイプのグレーゾーンキッズは、怒られる場面が多くなってしまうと、考えたり判断したりする脳の活動が鈍くなりやすいので、必要以上にネガティブな感情を刺激しないことが大切です。
凸凹キッズのことがわかればこんな思考の整理ができるようになっていきます。
感情を意識的に整理するトレーニングを重ねていくと、人間の脳は感情に左右されにくくなります。ママの脳も、まだまだ変わることができるのです!
そして、ママがこの対応ができるようになると実は、子どもたちの脳が育ちやすくなります。なぜならママの感情的な言葉は子どもの脳の奥まで届きにくいからです。
つまりママの感情的な言葉は、
脳が活動できず、子どもの脳が成長しにくい状態をつくってしまう、ということ 。
だから発コミュでは「怒る」「叱る」ではない角度から、子どもたちの行動を変えるコミュニケーションを重ねていくのです。
いかがでしたか?
ママの脳も、お子さんの脳も育てる、「感情の書き換え」にぜひトライしてみてくださいね!
執筆者:清水畑 亜希子
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
苦労が絶えない凸凹キッズの子育て術を脳が育つ角度で紹介しています!
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