話しかけても会話にならないのはなぜ?!不登校や引きこもり・ゲームばかりの子どもとうまくかかわる方法

不登校や引きこもりでゲームばかりのお子さんとうまくかかわりたい。だからとにかく会話!と、あえてゲームに関する声をかけているのにうまくいかない、どうしたらいいの?と困っていませんか?今回は発達が加速しやすいおうちでの対応をお伝えします。

1.子どもとの会話がうまくいかないのはどうして?

不登校や引きこもりがちなお子さんと、ゲームをめぐって親子のコミュニケーションがうまくとれない!と困っていませんか?

小学6年生の男の子のママから、こんなご相談がありました。

『ゲームばかりやっている子どもの様子に悩んでいます。メルマガや記事を読んで「息子とまずは会話!」と思って声をかけるのですが、ゲームのことに関して会話をすると嫌がって暴言で返してきます。どうやって対応をしたらいいでしょうか?』

ゲームにたいして興味関心を示してあげるといいですよ!とメルマガや記事でもご紹介していますが、やってみようと思ったらうまくいかない!そんな経験をされている方も多いのではないでしょうか?


お子さんとの会話が増えない…と悩んでいるお母さん。もしかしたらその会話、お母さんが「聞きたいこと」「言いたいこと」ばかりにフォーカスしてお子さんに話しかけていないでしょうか?

お母さんが聞きたいこと、それはお子さんにとっては「あまり触れてほしくないこと」だったりすることも多いです。会話をうまくいかせるには、ママの視点がポイントです。

2. 会話が整うためにママに知って欲しい2つの視点!

不登校や引きこもりの子どもとの会話が整うには、ママの視点を変えることが必要です。そこには2つの ポイントがあります。

1つはゲーム以外の「リアルの居場所」があってはじめて親子の会話が整う、ということ。もう1つは、ゲームは悪じゃない!発達のツールにもなる!と いう新常識をもつことです。これらを1つずつお伝えしていきますね。

◆『ゲーム以外の「リアルの居場所」づくり!』という視点

日常で怒られる体験ばかり積んでしまっている
・学校で失敗体験をして自信を失っている
学校に行けなくなり自己肯定感が下がっている

そんなお子さんにとっては、ゲームや動画が自分の居場所になっていることも多いです。

ゲームや動画は誰にも否定されない、自分らしく過ごせる唯一の場所になっていることもあります。唯一の自分らしい過ごし方や居場所も認めてもらえず、それを確保できなくなることは、心が休まらない状況がずっと続くことになります。

そうならないためには、
・ゲームや動画を否定しないこと
学校でうまくやれないことや、学校に行けていないことも決して否定しない
ということが大切です。

否定されずに過ごせることで、お家が「安心できる自分の居場所」になっていけば、お子さんは話しかけても次第に素直に応じられるようになっていきます。メルマガやWebサイトでもよくお伝えしている「肯定」が必要なのは、この「安心」を作るためなんですね。

◆『ゲームは悪じゃない!発達を加速させるツールだよ!』の新常識な視点

ママに知って欲しい視点の2つめは、発達科学コミュニケーションのトレーナーの間ではすでに「常識」となっている

「ゲームすら発達を加速させるツールとして活用する」ということです。

「今日学校どうだった?」と聞いて「別に」「何もない」などとお子さんが答えているなら…会話も増えないし、対話も成立しにくいですよね。

声をかけてほしいのはそこからではありません。では何からかというと、それは、お子さんが「大切に思っていること」「好きなこと」です。これなら話しやすいし、上手に話せるし、たくさん話せるはずです。

話すことは、脳をしっかり使う「立派な発達のトレーニング」です。

だから、ゲームのことをたくさん話させてあげてください。一緒にゲームをやってもいいです。ポイントは好きなことから会話を増やすことなのです。

3.不登校や引きこもりの子どもでも、上手にかかわって 笑顔あふれる時間で発達を加速できる!

 不登校や引きこもりがちでゲームばかりのお子さんとの会話が整うには、ママの視点を変えて、お子さんの好きなことから会話を増やしていくことがポイントになります。

会話を増やすには準備があるのです。

引きこもりがちで好きなこともなんだかわからない…といった状況だったとしても、
まずはお子さんのことをどうかよく観察してみてください。
そしてお子さんのことを知ることからスタートしてみてください

お子さんにとっては「お母さんが自分の好きなことを認めてくれる。」
それが自己肯定感が伸びる最初の一歩です。

私は、プロゲーマーになりたい、と言った息子を否定することをやめました。

いいね!じゃあ、プロゲーマーになれる学校を探してみようよ!
話を聞きにいってみようよ!
大会があるらしいけど参加してみる?

などと話をして息子の視野を外に向けていくコミュニケーションを取りました。

息子と一緒にゲームもやりました。
やってみると、案外、難易度の高いことをやっているんですよね。

私がゲームの中で、キャラクターを真っ直ぐ走らせることができずに同じところをぐるぐる回っていたら、息子が笑いながら「下手くそだなー」と言ってやり方を教えてくれました。子どもが人に「教える経験を積む」これも 自信につながりますよね。

お子さんのことをよく知っているという土台をもっていれば、発コミュでご紹介しているテクニックが、よりスムーズに使いやすくなるはずです。

自分の好きなことをお母さんが認めてくれることは自己肯定につながります。
理解してくれる人とは、自然と話ができるようになります。

好きなことや得意なことを人に話したり 教える経験が増えると自信がつき、そこでも脳の発達が加速できますね。


お子さんとの会話がひろがって、一緒に過ごす時間がお互いに穏やかで笑顔溢れる時間になることを願っています。

執筆者:清水畑亜希子
(発達科学コミュニケーショントレーナー)

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