1. 不登校になると動かない、出かけない、活動しない!?
不登校になると、家から外に出たがらなくなり、毎日ゲームやYou Tubeばかりでダラダラと生活して、このまま引きこもりになって動きだせなくなってしまうのではないか、と心配になりますよね。
我が家の中1の息子も、5月早々から登校しぶりが始まり、7月頃からは完全不登校になってしまいました。小学校6年間やっていた野球もやめてしまい、毎日10時間以上、ゲーム、You Tube、TVで過ごすようになっていました。半年ほどで、体重も5kg以上増え、ますます動くのさえ億劫そうに見えました。
そんな姿を見ていると、「もうゲームはやめなさい!」「ダラダラしないで勉強でもしなさい!」「携帯とりあげるよ!」などと言いたくなってしまいますよね。
でも、ゲームやYou Tubeは、不登校の子にとって、唯一の、いやな経験、ストレスや不安を忘れて没頭できることだったり、“居場所”だったりすることもあるので、むやみに取り上げたり、制限をかけたりするのは一概にいい方法ではありません!
とはいえ、私も、最初のうちは、ゲームばかりで引きこもっている息子をなんとか外へ連れだして少しでも運動をさせようと、”夜散歩”に誘っていました。夜であれば、友だちに会うことも少ないので、なんとか外出できることもあり、コンビニにお菓子を買いに行く、とか、○○駅の近くまで行って、タピオカドリンクを買う、などを目的にして連れ出しました。
どうしても運動をしてほしいと思ったのは、運動にはさまざまな効果があるとわかったからです。次にお話しますね。
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2. 運動すると、行動力がアップし、ストレスや不安も減少する!
大人でも、在宅勤務などで一日中家の中でパソコンばかりの生活で、ストレスがたまってしまっている方も多いのではないでしょうか?少しストレッチしたり、散歩に出たりすると、頭がスッキリする、という経験のある方もいらっしゃるかもしれません。
毎日、有酸素系運動を取り入れると、ストレスや不安を軽減する、という研究データがあります。また、子どもの脳を育てる上でも、運動の脳をしっかり育てておくと、脳が全般的に発達しやすくなるのです。
できれば、毎日ジョギングするのがよいようですが、不登校の子が、外に出ていきなりジョギングをするのはハードルが高すぎます。ましてや、ゲーム、You Tube三昧の生活からスポーツをするきっかけをつかむのさえ難しいですし、もともと運動が苦手な子であれば、なおさらやりたがらないのも当然です。
ただし、運動というのは、スポーツだけではありません。
大きく分けると以下の2つに分類されます。
1つは、姿勢を保ったり、バランスをとったり、あるいは身体全体を使って歩いたり走ったり、ジャンプしたりするような運動で、粗大運動といいます。スポーツ全般はこちらに入ります。
もう1つは、手や指を使った細かく精密な動作を必要とするもので微細運動といいます。字や絵を書く、箸やはさみを使う、しゃべる、などの動作です。
どちらも、“運動”なんです!
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3. わが家の“おウチ運動”のアイディア
貴重な息子との“夜散歩”でしたが、数日たつとだんだん「面倒くさい」「今日はヤダ」「遠くまで歩きたくない」と言うようになり、行かないことが多くなりました。 そこで、おうちの中でできることを探してみることにしました。
◆ おウチスポーツはこちら
まずは、すぐできるアイディアとして、ダイニングテーブルを利用しての卓球です!
ラケットとボールは100均で揃えました。毎日、30分程度、軽く打ち合うだけですが、体が温まり、それなりに運動できているのを実感できます。
ラケットを振ることに慣れてきたのもあり、今度はテニスやりたい!とリアルなスポーツへの興味も生まれています。
他にも、TVゲームで運動ができるソフトもあり、簡単に運動体験ができます。スポーツ経験がなくても、うまい下手関係なく、年齢も不問で戦えるのがTVゲームの良さですよね。
◆ 指先を使う運動はこちら
指先を使う運動として、わが家では、ルービックキューブを購入しました。 指を使う、目で見る、記憶する、集中力もつく、とさまざまな角度から脳を使います。 息子は、6面揃えるのにチャレンジ!ではなく、1面を使って「国旗を作る」のにハマりました。世界の国旗を見ながら息子が作れる国旗を作り、私がどこの国の国旗かを当てるゲーム形式です。意外と多くの国旗が作れますよ。ママの記憶力を鍛えるのにも役立ちそうです。
うちの子、運動苦手です!という方もたくさんいらっしゃるかもしれません。ですが、粗大運動のスポーツだけが運動ではありません。
ご紹介した、ルービックキューブの他に、お風呂掃除や、洗濯、お料理などのお手伝いも微細運動です。お手伝いでも運動系の脳を鍛えることができるんですよ!毎日できそうなお手伝いをお願いしてみるのもいいですね。
今は外出が難しくて引きこもりになるのが心配なお子さんでも、おうちの中だけでもできる運動はあります。できることや、興味のあることを見つけて、少しずつ始めてみませんか?
執筆者:菊池 のりか
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
▼おうちの中で、ぐんぐん成長できる親子のコミュニケーションのコツをお伝えしています!