発達障害思春期男子のイライラが収まる!ママの声かけの語尾を1文字変えてみよう

イライラしてつい怒ってしまうことってよくありますよね。思春期発達障害男子にママが話しかけても、聞いているのか聞いていないのか反応がないときってありませんか?我が家の息子が逆提案してきた怒り方はたった1文字変えるというものでした。

1.思春期の子どもがママの話を聞いてくれない問題を解決しよう

子どもが小学校高学年になり中学生になっていくと、そろそろいい加減みんなと同じようなことができて欲しいとママの気持ちにも焦りがでてきます。

でもその時期はちょうど子どもの思春期と重なり、ママが声をかけても素直に耳を傾けてくれません。

それでも子どもにきちんと自立してもらいたい、将来社会で役立つ人になってもらいたいという思いから、ママはついガミガミと怒ってしまいます。

怒ると子どもの関係も悪くなって、悪循環になっていくのがわかっているのに…
怒らずに言っても言うこと聞いてくれないし!

いったいどうしたらいいの?と困っていませんか?

思春期の発達障害男子にかける言葉には工夫が必要なんです。

今回は、理屈っぽくって不安の強い思春期男子に効果的なお母さんの声かけについてお届けします。

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2.将来に不安を感じているママの声かけに子どもは反抗する

我が家にはADHD(注意欠陥・多動症)とASD(自閉スペクトラム症)の発達障害グレーゾーンの中学生の息子がいます。

私は小学校高学年になった息子と、周りの子どもたちと比べて同じことができていないことに焦りを感じ始めました。

中学校へ進学すると、1学期末の三者面談で担任の先生から、

「どうして、みんなができていることができないのですか?」と指導されました。

小学校の時はまだまだ大丈夫と思っていたことが、中学校で一気に大人扱いになるんだと感じたのは今でもよく覚えています。

大人扱いされていくのであればなおさら、この子を自立させるにはどうしたらいいか、社会で適応できる人間にするにはどうしたらいいのか、真剣に考えるにつれ、息子への声かけがきつくなっていきました。

夜になると、私は明日の学校の準備ができていないのが気になり、準備するようにと伝えると、息子は聞いているのか、聞いていないのか、スマホを触りながら適当に返事をしてくるので、

「今の話、ちゃんと聞いてた?」(怒り口調で)

ADHDの息子はぼーっとすることがよくあるので、この言葉を何度も繰り返し、しつこく聞いて確認しました。

息子もその言葉を聞くたびに、
「わかってる!」
「うるさい!」

反抗的な口調。

これでは聞いていたのか聞いていないのか、私の中で納得いかず、さらにイライラし、息子へかける言葉がよりいっそうキツくなっていきました。
 
自立させたいと思っているのに…
私の言うことを聞いてくれたら、社会でも苦労することは少なくなるのに…
心配する気持ちをどうしてわかってくれないんだろう…

反抗がひどくなり、私の言うことを聞いてくれない辛さに、夜な夜なネット検索して出会ったのが発達科学コミュニケーション(以下発コミュ)でした。

発コミュでの学びから子どもに対して否定的な注目ばかりした声掛けをしても、息子の脳まで届いていないということがわかりました。

発コミュを実践していくうちに、息子とも良好な関係に戻り、以前のように怒ることもかなり少なくなりました。

でもやっぱり、ぼーっとしている姿を見た時に、

「今の話、聞いてた?」と優しいトーンで私が聞くと

息子 「お母さん、語尾を1文字変えてくれ!」
私  「どう言うこと?」
息子 「聞いてた?じゃなくて、聞いてる?って言って欲しい」
私  「なんで?」

すると息子がこう言ったのです。

「聞いてた?と言われると、話を聞いてなかったと決めつけた過去になって自分は辛くなる。聞いてる?だとまだ現在進行形で、自分で聞いてたか聞いてなかったかを決められるから、聞いてなかったら、ごめんって言える」

そこまで息子が言葉に敏感に捉えていることを知った驚きと、1文字の偉大さに、

「ごめん、今度から気をつけるね」と謝りました。

3.不安が強くて音に敏感な子どもが声かけの語尾にまで反応している理由

不安傾向が強く、周りの状況まで理解できず、耳に入った言葉だけで理解しようとする発達障害グレーゾーンの子どもたちは、ネガティブに感じる言葉には敏感です。

子どもは言葉の一つ一つに自分の価値観のフィルターを通して理解しようとします。
そして、不安傾向が強い分、大好きなママの言う言葉にはより敏感になっています。

だから、子どもに対して否定的な注目ばかりした声かけをしても、子どもの脳まで届いていないということなんです。

怒って放った言葉は、余計に不安を強めてしまい、学校の準備や宿題などへのやる気はどんどん失われてしまいます。

更に、なにげない語尾が、しかもたった1文字がネガティブに捉えることになってしまったり、前向きになったり、言葉に敏感ってすごいですよね。

言葉に敏感なら、子どもがポジティブに感じる言葉をかけてあげればいいんです!

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4.現在進行形の声かけを意識したことで、子どもが自分を状態を確認するようになった

学校の宿題をなかなかしていなくて、提出に間に合わないと思った時は、

「宿題したの?」と言わず、
「宿題してる?」と変換。

息子は、「今からやろうと思っていたところ」「大丈夫、あと2枚で終わるから」と自分がどこまでしているのかを説明してくれるようになりました。

「準備できたの?」と言わず、
「準備できる?」とサポートしますよっという感じで聞くと、

「今から準備するところ」「あとこれが見つからないから、探して欲しい」とお願いしてきました。

私がよく使ってしまうフレーズの語尾を少し変えるだけで、子どもの受け取り方が変わり、今どうするべきなのかを子ども自身が考えるようになりました。

これこそが、子どもの脳の発達をうながしていくんだということを体験しました。

ママが子どもに指示したことを聞いているか、聞いていないかを確認したいときのセリフを思い返してみてください。

聞いていないなと思った時、つい否定的なことを言ってしまい、しかも決めつけるように言いたくなりますが、その言葉を少し変換するだけで、思春期の子どもとの心の距離がグッと縮まりますよ。

ママが子どもの発達特性を知ることでもっと我が子にあった言葉の変換ができるようになります。

子どもを観察して肯定的になりそうないろんな言葉を試してみてくださいね。

執筆者:中曽根里美
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)

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