1.高学年の発達障害の子の不器用さに困っていませんか?
発達障害・グレーゾーンの子どもの手先が不器用なことに悩んでいませんか?
「これって、教えないとわからないこと?」など、お母さんも教え方や伝え方に困ってしまうこともありますよね。
我が家の発達障害・グレーゾーンの息子(小5)も手先が不器用な特性があります。
高学年になり、家庭科で裁縫の授業があったときについていけずに泣いてしまいました。
・針に糸を通す
・波縫いをする
・玉止めをする
など、手先を使って細かい作業をするオンパレードについていけなかったのです。
また、
・靴の紐が結べない…
・図工で彫刻刀がうまくつかえない
など学校生活様々なところで、本人も不器用さを実感するようになっていました。
授業でいきなり、「やってみよう!」では、ついていけず思うようにできない。
本人も、イライラしてしまったり、どうしようもない感情を表に出すこともできなくて、自尊心を失くしていました。
発達障害の子どもは脳の発達が未熟なために、理解するのが難しく、また手先の不器用さもあり、みんなと同じように上手くはできないのです。
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2.不器用さの原因を知ろう
発達障害・グレーゾーンの子が不器用な原因は何なのでしょうか?
原因のひとつとして、「見る力」という脳の働きと手の動きが大いに関係しています。
目で見て、判断した情報が脳にそして手に伝わって、手先を動かして作業することができるのです。
しかし、その「見る力」が弱いと、頭の中でイメージがつくれず、形にして再現できないのです。
・事前にイメージがわかない
・実際に作り上げる工程や結果がイメージできない
などの特性もあります。
また、皮膚感覚が弱く、触覚の発達が十分でないという原因もあります。
いずれにしても、発達障害・グレーゾーンの子どもは、
「どうやったらいいんだろう?」
「うまくできない…」
「でもやらないといけない」
と不安ながら本人は一生懸命頑張るものの上手くいかず、授業についていけないこともでてきてしまいます。
高学年の子どもは、プライドも出てきますから、自分だけできなかったというネガティブな記憶も残りやすくなります。
では、どうしたら発達障害・グレーゾーンの子どもの不器用さを克服させることができるのでしょうか。
筆者が、息子の不器用さを克服させて自信をつけさせた方法をお伝えしますね。
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3.YouTubeを使って、不器用なことを克服しました!
高学年になると、お母さんが一から教えてあげようとすると、
「あーわかった」
「何度も言わないで」
「もう、いいよ!」
など反抗期も重なり、きちんと話を聞いてくれないことも多いですよね。
ならば、子どもが大好きなものを使って不器用さを克服です。
それは、「YouTube」です。
私が実際に行った「靴紐の結びかた」を例にお伝えしますね。
YouTubeには、靴紐の結び方(蝶々結びの方法)の方法がいくつも紹介されていました。
息子が好きそうなものを選んで、
「あっ、この方法なら簡単に結べそうだよ」
「へぇ、こうやるんだ」
「YouTube見る?」
と声かけをすると「見る見る!」と夢中で見始めてくれました。
・1本の紐がどうやって、蝶々結びになるのかという工程
・蝶々結びになるという結果
をしっかり見ながら確認できます。
そして、実際に蝶々結びを練習する際にも、YouTubeを見ながら肯定の声かけをどんどんして、やる気にさせます。
「そうそう、できてるよ」
「ここは、紐がちょっと長いかな」
「その手の使い方いいね!」
など一つ一つの工程を褒めていくことがポイントです。
この方法なら、教えられたというイメージよりも、自分で「できた!」「克服できた!」と実感できて自信がつきます。
自信がつけば、次に何かをやってみようという行動力にもつながります。
そして、手先を使う作業があっても「やればできる」と思えるようになるのです。
息子は、自分で最後までできたことに自信を持ち、時間をかけででも自分でやる!というようになりました。
ポイントは、
・事前にイメージがわかない
・実際に作り上げる工程や結果がイメージできない
という苦手を補うために、「見ること」で情報を収集させること。
そして、「見ているとき」「手先を使っているとき」にお母さんがどんどん声かけをしていくことです。
子どもが好きなものを上手く利用して、不器用さを克服し、自信を持たせることができますよ。
お休みの日に手先を使う授業(家庭科や図工など)を調べておくといいかもしれません。
そして、お子さんと一緒にYouTubeを見ながら、楽しく不器用さを克服しておくと授業にも自信を持って取り組めますよ。
ぜひ、トライしてみてくださいね。
執筆者:山南あや
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
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