こんにちは!パステルジャンプ編集部です。
パステルジャンプでは、毎月、講座生でオンライン勉強会を開催しています。その様子をご紹介しますね!
発達障害グレーゾーンの子ども達が抱えるコミュ力問題
発達障害のある子どものコミュニケーション能力に不安はありませんか?
例えば、ADHD(注意欠陥多動症)タイプのお子さんは、カッとなってお友達に言い過ぎてしまったり、ASD(自閉症スペクトラム)タイプのお子さんは場の空気を読めなかったり、HSC(人一倍敏感な子)は困っていても不安で人に質問できなかったりします。
コミュニケーションの困りごとといっても、発達障害の特性のタイプによって困り事も様々なんですね。
思春期に入ってくると、親が直接関わる機会が少なくなり、友達同士でやりとりすることが増えるため、「学校でうまくできているかな?」と心配も増えていきますよね。
子どものコミュニケーションの力を伸ばすための方法は、色々な書籍も出ていますがおウチで取り入れて行うのはなかなか難しいものです。
なぜかというと、子どもにとって正当なトレーニングは面白くないから!
そこで、今月の勉強会では、『楽しくおかしくできる!おウチでのコミュニケーションサポート』を、上級講座生達でディスカッションしましたので、読者の皆さんにもちょこっとお教えしますね。
頻繁に学校から子どもの発言について、苦情の電話がかかってきて困っているお母さんも、子どもの将来を考えると不安なお母さんも、ぜひ読んでいただきたいです!
どんなに問題児でもママからの指摘はNG!
コミュニケーションのサポートをする前に、まず気をつけたいことがあるんです。
お友達と遊んでいるときに、はしゃぎすぎて傷つけてしまったり、ついつい暴言を吐いてしまったりと、相手の表情や反応に気づくことができずにやりすぎてしまうとき、こんな風に子どもを叱ってしまうのはNG。
「どうしてちゃんと優しくできないの!」
「そんな風にしたらお友達が傷つくんだよ!」
いくら叱っても、子どもには響きません。それは、発達障害の特性ゆえに、お友達の気持ちを理解することが難しい状態だからです。
叱ったところで、子どもは「じゃあどうやって友達に接すればいいのか?」がわからないので一向に行動を変えることができません。
しかも、親や先生に叱られ続けると、どんどん自信を失い、登校しぶりや不登校につながってしまうこともあるのです。
だから、『コミュニケーションの問題は、子どもに直接指摘しない!』これ、一番お母さんに気をつけてほしいことなんです。
じゃあ、どうしたらいいの?と思いますよね。今回パステルジャンプの上級講座生達がチャレンジした方法をお伝えしますね。
漫画を読んで会話するだけで!子どものコミュニケーションスキルアップ!
発達凸凹の子ども達に正しいコミュニケーションの方法を伝えるときは、第三者目線で教えるのがうまくいくポイントなんです!
例えば、テレビドラマを家族で見ていて、ドラマの主人公が空気の読めない発言をしているのを見たら、「あの反応どう思う?」「あんな風に言われたら許せる?」などと、会話します。
子どもは、自分自身がうまくできないことを指摘されると嫌な気持ちになり、素直に聞くことができませんが、自分ではない第三者に起きていることだと嫌な気持ちにならずに聞けるのです!
それが、面白いものだと更に楽しくコミュニケーションを学習していくことができます!
パステルジャンプトレーナーのやなぎさんは、漫画でお子さんのコミュニケーションのスキルアップに成功したことを報告してくれました。
やなぎさんがおウチトレーニングに使っているのは、漫画です!男の子に人気の「ワンピース」「東京リベンジャーズ」を使っているそうなんです。
しつこくして嫌がられている場面を抜き取って、 「めっちゃ嫌がられているね!」「あなたは○○? それとも○○?(キャラクター名) 」と言ってお子さんの反応を見たり、
「これ○○はどうしたらいいんだろう?」と聞いて、お子さんの答えを聞いて肯定してあげるそうなんです。
また、嫌がっている表情を見つけて、 キャラクターの感情を言葉にすることで、人は嫌がっている時どんな反応をするのかをインプットすることもできます。
「めっちゃ辛そう」
「めっちゃ迷惑そう」など 。
こんな風にして、ソーシャルスキルトレーニングという、社会性を身に着けていくためのトレーニングをおウチで遊びの中で取り入れているんです!
これなら、子どもも嫌がることなく楽しくトレーニングできますね!やなぎさんの息子さんは、この方法で友達ともうまく関われるようになったそうですよ。
コミュニケーショントレーニングはおウチでやる時代!
色々なタイプの子育てをしているお母さん達が、漫画のコミュニケーショントレーニングを聞いて、『楽しそう!うちでもやってみます!』と、すぐに試してみたいと宣言した上級講座生達が多かったですよ。
まだ小学校低学年で、お友達に興味がなくお友達ゼロ人というお子さんがいる講座生は、子どもが好きなゲームを使ってお母さんとのやりとりで友達とのコミュニケーションの練習をしてみたそうです。
「待って!(キャラクター名)」
「助けて!(キャラクター名)」
のように、簡単な会話の中で相手に関心が向けられるようにしたそうです。
また、小学校高学年や中学生の思春期キッズには、食事中に、ニュースやテレビ番組を見ながら題材にできちゃうよという意見も出ました!
子どもの列に車が突っ込んだというニュースを見て、「運転手の気持ちになってみよう」とか、警察24時でケンカをしている人を見て「なんで怒っているのか考えてみようか」等。
まずは、子どもが相手の言動に対してどんな感情を抱いているのかを把握して、あとは良いモデルとなるような人物についても一緒にテレビや漫画で見ればいいのです。
いかがですか?皆さんもおウチでお子さんと何かを見ながら会話するだけでOKならやってみたいと思いませんか?
発達障害の特性から、お友達にやりすぎてしまう子も、空気が読めなくて友達ができない子も、気を使いすぎて相手の気持ちがわからなくなってしまう子も、どんな子にも取り入れられる方法です!
このように、パステルジャンプ勉強会では、発達科学コミュニケーションを受講したママ達が、更に我が子を伸ばす対応の研究を行って、毎月シェアしています!
皆さんも、おウチで取り入れられることを見つけて試してみてくださいね!
\こちらの記事でも子どものコミュニケーションスキルを伸ばすお手軽な対応方法が学べます!/
執筆者:パステルジャンプ編集部
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