教育改革に発達障害グレーゾーンの子どもたちが対抗できるかはお母さんの備えにかかってます

2020年教育改革についてどれくらい知っていますか?発達障害グレーゾーンの子どもたちにとって少し窮屈になるかもしれません。しかしお母さんがどれだけの選択肢を持っているか、柔軟に考えられるか、これが子どもたちの未来を創っていくというお話です。
 

1.3つのチカラをバランスよく育成することとは?

先日、息子がお世話になっている家庭教師の先生と「教育改革は発達障害グレーゾーンの子どもたちにとって少々窮屈になるかもしれません」そんな話をしました。

ええーっ?!と慌てないでくださいね。

順を追って整理していきましょう。

みなさんは、2020年教育改革についてどれくらい知っていますか?

よく耳にするのがアクティブラーニング、プログラミング教育、英語教育、などではないでしょうか?

これらの改革によって
「学びに向かうチカラ」
「思考力・判断力・表現力」
「人間性、知能及び技能」

この3つのチカラをバランスよく育成することを目指しているんですね!

なんだかすごそう!ですが、いまいちピンとこないですよね?

ではどうして発達障害グレーゾーンの子どもたちにとっては、ちょっと窮屈になってしまうのか?

その理由を次から紐解いてみましょう。

2.2020年教育改革は発達障害グレーゾーンの子どもには窮屈⁈

1つは、通知表の評価項目が減ること、もう1つは、今までバラバラだった小中の評価基準が共通化することが挙げられます。

◆<理由1>通知表の評価項目が減る

今まで、国語は5項目の評価基準、他の科目は4項目の評価基準があったのですが、これが今回3項目になります。※伸ばしたい3つのチカラに即した評価項目に変わります。

いままでの通知表で別々だった「技能」と「知識・理解」が1つの項目になるんですね!

資料を正しく読み取ったり正しく計算するなどが「技能」、記憶を知識にして蓄積し活用するのが「知識・理解」とすると…

発達障害グレーゾーンの子どもたちは、「こっちはできる」「こっちは苦手」と別れるケースも多い。

我が家の息子で言うと、計算問題はいいけど文章題や応用問題は苦手という感じですね。

これらが1つの項目になることでまとめて「できない」と評価されるリスクもあるわけです。

1つでも2つでもいいところを見つけてあげたいのに、通知表から褒めポイントを発見しにくくなるかもしれないのです…。

◆<理由2>小中の評価基準が共通化

今はまだ小中共通になっていないので(中学は2021年度から変わります)実態がどうなるかわかりません。

が、家庭教師の先生が懸念されていたのは中学に入る時点で、小学校の時の評価をもとにある程「この子はこういう子」と見られてしまうことが起こるのではないか…ということです。

発達障害グレーゾーンの子どもたちは、大人が決めたタイミングですべてのことができるようになるとは限りません。

中学生になってグーンと伸びる子もいれば、高校や社会人になってから魅力を発揮する子もいます。

小学校の評価だけにしばられて中学でチャレンジする機会を与えられない…なんてことがないようたくさんのステージが用意されることを願っています。

3.お母さんが備えれば子どものこれからにワクワクできる!

こうやってみてくると不安になるお母さんもいるかもしれませんが、私たち母親がやることは変わりません!

教育改革でうたわれている
・主体的に取り組む態度
・思考、判断、表現
・知識、技能

この3つの柱は、たとえ学校の成績に反映されなかったとしても、日常生活で伸ばしてあげるチャンスはたくさんあります!

発達科学コミュニケーション(発コミュ)の脳に届く声かけ術で前向きさ、物事に取り組む姿勢は大きく変わります。

得意を伸ばすことで知識や技能もUPします。

机にかじりついて勉強するスタイルではなく、親子のコミュニケーションを通じて考えるチカラや表現するチカラが伸びてくる子もたくさんいます。

お子さんの困りごとを先送りせずに、今しっかり取り組んでおくことでお子さんが進学を迎えるまでに「できること」「得意なこと」を伸ばしてあげることができます。

できる備えをしっかりしてお子さんのこれからにワクワクしながら応援していきましょう!

そしてもう1つお伝えしておきたいことがあります。

もしかしたら、教育改革の新たな「評価社会」に発達障害グレーゾーンの子どもたちは合わないかもしれないけれど、子どもに合った居場所や進路の選択肢をお母さんがちゃんと知っていれば安心です。

成績や、偏差値など学歴社会の「常識」だけに縛られないお子さんに合った選択肢を見つけられるお母さんになりましょう!

先日、とある高校の説明会に参加してきました。

その学校は発達障害グレーゾーンの子の受け入れに定評のある学校なのですが、こんなことをおっしゃっていました。

「子どもが学びにくい環境があればそれを取り除いてあげればいいだけです。環境が”障害”になっているという考え方を私たちはしているんです」

とても胸に響きました。

私たち母親がどれだけの選択肢を持っているか、柔軟に考えられるか、これが子どもたちの未来を創っていきます。

執筆者:清水畑 亜希子
(発達科学コミュニケーショントレーナー)

 

親子のコミュニケーションが良好ならば教育改革はこわくない!

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