1.「今年はがんばる宣言」で再登校できても…
前編ではこんな記事をお届けしました。
発達凸凹不登校さんの新学期、「がんばりたい発言」した子が再登校した際の親の心構えとサポート法
この記事でのお悩みは…
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子どもは「今年はがんばる」と言っています。
ですが、「行けなかったらどうしよう」と親が不安になってしまいます。
この時期を、どうサポートしてあげたらいいでしょうか?
(小学校5年生 不登校 ADHD・ASDグレーゾーンのお子さんのお母さまより)
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新学期に発達凸凹不登校のお子さんが
「学校に行きたい。けど不安…行けなかったどうしよう」という気持ちを乗り越えて再登校が継続している場合でも、ちょっと注意が必要です。
2.発達凸凹の子にとっては苦しい不登校からのさまざまな変化
再登校が続くようになると…
学校に行くようになったんだから、
宿題もやらなきゃ!
テストの点数も取らないと!
お友達とも仲良く遊んできてほしい!
などなど、お母さんも少なからず期待してしまうかもしれません。
しかし、それではさらにお子さんに対してプレッシャーをかけることになってしまいます。
不登校の間はおうちなどでマイペースに過ごしていたけれど、学校に行くようになればガラッと生活が変わります。
・周りの生徒や時間に合わせて動かなければならない
・勉強も生活も、苦手なことをやらなければならない
・じっと座っていなければならない時間が長い
・嗅覚過敏がある子なら、柔軟剤のニオイや給食のニオイなど、色々なニオイ
・聴覚過敏がある子なら、大きい声、怒り声、鉛筆で書く音など、色々な音
学校に行くだけでも発達凸凹のお子さんはすでにヘトヘトかもしれません。
ここで大事なことは、お母さんの要求値を下げることです!
せっかくお子さんからの「今年はがんばる」宣言が出たのですから、これを成功体験として自信や自己肯定感につなげてあげたいですよね!
子どもの自信を損なわせずに、スモールステップで進んでいけるように要求値を下げてサポートをしていきましょう。
3.再登校したあとに大切になってくるサポート3つ
ここから、再登校したあとに有効なサポートを3つお伝えします。
◆サポートその1 苦手なことで負荷をかけない
発達グレーゾーンの子たちはその特性から、必ずしも、全てがうまくできるとは限りません。
お子さんが苦手だと感じていることは負荷を軽くしてあげてもOKなのです!
例えば
宿題はできるところだけでOK!(ほかは、答えを写してもいいよ)
持ち物を忘れやすい子にはママ友の力を借りて情報を裏ルートでゲットしておいてお子さんを問い詰めたりせずに
「一緒に準備しようか!」
と言ってあげればOKです。
◆サポートその2 ちゃんとできていないこともしっかり肯定
朝起きるのがしんどくて予定より遅く起きてきたら…
「早く起きなさいって言ってるでしょ!」ではなく
「よく起きたね」「待ってたよ」の声かけで大丈夫です。
お子さんが落ち着く、自信を失わせない、声をかけてあげましょう。
◆サポートその3 背中を押すチャレンジ力UPの声かけ
例えば
「できるかどうか別として今日、学校の授業で1つ面白いこと発見してみようか」
など、プレッシャーにならないことでお子さんに「やってみよう」の気持ちをそっと手渡してみましょう。
真面目なミッションである必要はありません。
「先生の口ぐせを1つ発見する」
などでもOKです。
学校という場所で何か1つでも気になること、頑張る目的を持たせてあげるのも一歩を踏み出すコツです。
いかがでしたか?
発達凸凹の子どもはお母さんの気持ちをとても敏感に感じ取ります。
特に大事なことは、お母さんが一喜一憂しないこと。
引き続き、「学校に行けても行けなくても大丈夫!」と、落ち着いて、お子さんをまるごと肯定して安心基地としての居場所の家庭環境づくりに心がけていきましょう。
不登校でも学校に行っていても大事なのは子どもの脳を育てること
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執筆者:清水畑亜希子
(発達科学コミュニケーションマスタートレーナー)