「また学校に行きたい」と発達障害や HSC の不登校の子どもが言ってきた時の親の対応はこの3つ!

発達障害や HSC の子どもは学校が合わない気質タイプもあり、不登校になってしまうことも少なくあ りません。その子に合わせた環境で生き生きと過ごすことが何より大事ですが子どもが再び登校を希望する場合、親が気をつける3つの対応お伝えします!

1.ひといちばい敏感な息子が学校に行けなくなって

子どもが学校に行けなくなって、「また学校に行きたい」と言い出した時、親として一体どんなことに気をつければ良いのでしょうか?

今回は、わが家の息子が不登校になってから、再び学校に行くようになるまで、親が気をつけたほうがいい対応ポイントのお話をさせていただきます。

息子は現在小学4年生。不安が強く、ちいさな刺激を人よりも感じとり過ぎてしまう HSC 気質があります。

息子は小学校に入学してから友達が出来ないと悩み、友達からのささいな一言で傷つき、家ではよく イライラしていました。

2 年生に進級した時、相性の合わない先生が担任になった事で、登校しぶりが出始めました。

「先生が怖い」
「クラスの雰囲気が変わった」

ピリピリしたクラスの雰囲気に不安と緊張が強まり、頑張りすぎて通い続けた結果、頭痛・腹痛・吐き気などの身体症状が出現し、全く学校へ行けなくなりました

「何をやってもうまくいかない」
「人に見られたくない」
「自分の事は忘れて欲しい」
「もう死にたい」

鬱的症状・対人恐怖の 2 次障害も出てしまい、すっかり自信を無くした状態になってしまいました。

とにかく心と身体が健康であることを優先して、学校をお休みし 2 年近くゲームなど好きなことをしながら家でゆっくり過ごしていました。

そんな息子が、あることをきっかけに「また学校に行きたい」と言うようになったのです!


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2.再び登校!?心を開いたきっかけと息子が望んだこと

HSCや発達障害で繊細なタイプの子どもは、親の雰囲気を敏感に感じとります。

「親の期待に応えなきゃ!」と過度に頑張りすぎてしまう面もあるのです。

息子の場合も、学校に行かないといけないことはわかっていて、行けない自分を責めていました。

そのため、学校に行けない間、私は強制するようなことはしませんでした。

4 年生に進級した時、担任の先生が月に 1 回程度交流を持ってくれました。

そして、その先生が野球の相手やゲームを一緒にしてくれたことで信頼関係が出来てきたのです。

先生からクラスで人気のオンラインゲームを教えてもらい、早速「僕もやってみたい」と言った息子。

やってみると、オンラインゲームの面白さにはまり、同級生数名とオンラインゲームで繋がることも出来ました。

対人恐怖がある息子ですが、オンラインゲームで同級生と交流が出来るようになると「友達とゲーム する約束がしたい」「学校に行きたい」と自分から言い出したのです!

わが家の場合、再登校するようになったきっかけとして、先生との信頼関係の構築と同級生とのオンラインゲーム を通した遊びの交流がありました。

再登校にあたって息子から出た希望は…
他の生徒に見られないこと
別室で理科の勉強がしたい
という2つのことでした。

そこで、学校の先生と
・正面玄関ではなく、人目につきにくい体育館からの出入り
・会議室を用意して別室登校し、勉強は教頭先生に指導いただく
・他の生徒に見られない時間帯(朝の会から 1 時限目終了前)に登校して帰る
・勉強は本人の好きな理科から行っていく
など環境を調整することを打合せしました。

最初は理科のプリント 1 枚解く事を目標に 15 分程度で終了でした。

その後、先生と一緒に理科の実験 を行い、理科の勉強を一通り済ますと、算数・国語・習字など他の教科に広げ、今では最大 1 時間の 滞在が出来るようになりました。

初めての習字体験では、「やりきった~」と笑顔を見せ、挑戦した後の達成感を感じるまでになったのです。

息子の再登校にあたって私が気をつけたポイントを次にご説明します。


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3.発達障害やHSCの不登校の子に「学校にまた行きたい」と言われた時の対応ポイント3つ

不登校の子どもが再登校を希望した時、親の対応ポイントを3つご紹介します。

◆気持ちの変化を肯定してあげる

「学校に行きたい」と事前に言っていても、いざ当日の朝になると「やっぱり行けない」と不安が 強くなり、ドタキャンする事はよくあります。 大事なことは、行きたくなった気持ちの変化を肯定してあげましょう

・学校に行きたい気持ちになったんだね
・気持ちの変化が起こっているね
・挑戦する気持ちになったんだね

過度な期待は禁物です。子供自身が 1 番不安と緊張を抱えているので、落ち着いて見守りましょう。

私は再び登校することを決めた息子に、周りにどう思われているかよりも、自分の気持ちを優先出来るように『学校が苦手な人もいるからね。疲れたらまた休んでいいんだよ』などと声かけをしました 。

◆親が大喜びしない

今までお家にいて、好きなこと中心に落ち着いた生活を送っている子どもが、再登校の意思を見せるなど良い変化が出た時こそ大人は平静を保ちましょう。

なぜなら、親が過度に反応したり嬉しそうな様子を見せると「結局親は学校に行かせたかったんだな。やっぱり学校に行くことが良い事なんだ」と今までの不登校を否定された感覚に陥ってしまうからです。

不登校中は「学校に行っても行かなくても大丈夫だよ」と言っていた親が子ども以上に再登校を喜んでし まうと親の言動と態度に不信感を抱かせてしまいます。

◆環境の調整をしたり慎重に対応する

子どもの再登校の意思を確認したら学校と作戦会議をしていきます。

クラスに直接入るのか、別室登校で慣らしていくか?
滞在時間はどれ位なら大丈夫か?
出来る事、出来ない事は?

これらのことを子どもと相談しながら明確にして、学校の先生に環境の調整をお願いできないか相談してみましょう。

発達障害やHSC の子どもの再登校にはその子に合わせたやり方でサポートすることが大切です。

安心・安全な環境を確保しながら、スモールステップで成功体験を積み重ねていってくださいね!

執筆者:みしまひかり
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)

発達障害・グレーゾーンの不登校の子どもの対応のヒントがわかります!

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