1.発達障害・グレーゾーンの子育て「誰もわかってくれない」
発達障害・グレーゾーンの子育ては、日々予期せぬことが起こり、お母さんはトラブル対応に追われます。
発達の特性によって起こるトラブルも、お母さんの育て方のせいと責められる場面もあるかもしれません。
パートナーからの理解や協力が得られないケースも多いです。
「どうして私ばっかり、こんなに大変な思いをするの…」
「誰も私の気持ちをわかってくれない…」
そんな、しんどい気持ちを抱えているお母さんもいらっしゃると思います。
発達障害・グレーゾーンの子育ては、お母さんが仕事などやりたいことを諦めなくてはならなかったり、周囲から大変さを理解されずにストレスや孤独感を感じやすいです。
実は、私も
「あの子のせいで私ばっかり苦労している」
「仕事も諦めなくちゃいけなくなった」
「〇〇ちゃんみたいに手のかからない子だったら、楽だったのに」
と、以前は心の中で思っていました。
つらいのは「私」だと。
ところがそれをひっくり返された衝撃のできごとがありました。
そして、そのときの気づきが今の私の軸にもなっています。
この軸ができるとお母さんの肩の力がふっと抜けるかもしれません。
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2.本当にしんどいのは私ではなかった!
そのできごとは私が発達科学コミュニケーション(発コミュ)の上級講座を受講しようとしていた、当日の朝に起こりました。
息子が親子ゲンカが原因で家出したのです。
とても上級講座を受講する気分ではありませんでした。そして私の心の中は、というと
「どうしてこんなに、つらいの?」
「ああ、私の人生って…。」
「今日のこの学びだってムダなんじゃないの?」
こんな想いがぐるぐると巡っていました。そして、家出事件の話を講座で一緒に受講している皆さんにお話したところ…
発達科学ラボ主宰で、発コミュを私に教えてくれた先生である吉野さんが言ったのです。
吉野さん:「つらいよね…」
私 :「そうなんです!」
吉野さん:「息子くんが。」
私 :「…⁉」
もう衝撃です‼
つらいのは私じゃなくて息子?
毎日毎日トラブルの尻拭い。お説教も全く耳に届かない。
そんな状況だったので私には「息子がつらい」という意味が分かりませんでした。
でも、そのときの吉野さんの表情がとってもとってもとっても、悲しそうだったのです。
その顔を見て、この人は本気で「発達障害・グレーゾーンの子どもたちの味方」でいる決意をしている人なんだなと思いました。
しかし、その時の私は吉野さんの言葉と気持ちをすぐには飲み込めませんでした。
「息子もつらい?」
「え?本当につらいの?」
「だってあんなに自由にしているのに…」
と、何度もグルグル考えました。何週間も、何か月も考えました。
我が家の息子は発達障害・注意欠陥多動性障害(ADHD)タイプ。
やりたい放題のトラブルメーカーで、どんなに叱られてもケロッとしています。
だからつらいなんて感じているはずがなかろう、と思っていました。
だけどそうじゃなかったのです。それは今になってよくわかります。
発達障害・グレーゾーンの子どもたちはケロッとしているように見えても、毎日たくさんのつまづきを経験して自信を失くしています。
・ネガティブな記憶をため込みがちなこと
・発達の特性が原因で失敗体験が多いこと
・家庭でも学校でも特性が理解されず叱られていること
など、学びを深める中で、このような子どものつらさを理解するための知識を少しづつ手に入れることができました。
そうしているうちに私は「子どもの方がもっとつらい」という軸で考えられるようになったのです。
「発達障害は目に見えない障害だから理解されにくくて大変」と、よく本に書いてありますよね。
わかっていたつもりなのに、私は自分の子どものことになるとそれを見失っていたのです。
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3.つらい日々から卒業して、明るい未来を描ける親子になろう!
子どもの一番近くにいるお母さんが子どもの発達の特性について知識を得て、子どもが感じている大変さを理解することは大切です。
でも、私はお母さん達に、さらにそこから先に進んでいただきたいと思います。
知識を手に入れて困りごとを解決するだけではなく、お子さんの明るい未来をプロデュースできるお母さんになって欲しいのです‼
そのための3つのステップは…
◆第1ステップ: 知識を習得する!
◆第2ステップ :実践して困りごとを改善!
◆第3ステップ :伸び代発見!可能性を伸ばす!(活躍の場をつくる・発見する)
です。
今、目の前の困りごとに翻弄されているお母さんはとにもかくにも第2ステップを実現したい!と思うかもしれません。
でも、とくに思春期の発達障害・グレーゾーンのお子さんを育てるお母さんには、しっかり第3ステップまで取り組むことをおススメします。
それはなぜでしょうか?
それは思春期になると、この先の進路、将来のこと、イキイキ過ごせる環境選び、 環境づくりがとっても大切になるからです。
発達障害・グレーゾーンの子どもたちは必ずしも学校に居場所を見つけられるとは限りません。
学校に行ける子は学校へ。行けない子には他の活躍の場を見つけてあげるのも良いと思います。
どの道が子どもに合っているか、それはその子によって違います。
そのためにも、我が子の得意と苦手をお母さんがしっかり把握して、お子さんに合う環境を選んであげましょう!
「これが正解」とか「これが常識」とか、まずはお母さんがカチコチに考えすぎないことが大切です。
具体的にどうすればいいの?と悩んでいるお母さん、ぜひこちらも併せてお読みください。『学校生活につまづきやすい 思春期グレーゾーンの子の これからの“進路選び”』
こちらの無料書籍でもお子さんの進路選びについて詳しく解説しています。ぜひ参考になさってくださいね。
トラブル続きのつらい日々は卒業して、親子で一緒に明るい未来を描けるようになりましょう‼
執筆者:清水畑 亜希子
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
思春期の子どもの進路・将来を描けるコミュニケーションの秘訣をメール講座でお伝えしています!
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