不登校になり不安で勉強できない繊細な中学生女子が自分から学び始めた3つの工夫

不登校になり不安で勉強ができない状態が続いた繊細な中学生女子。机に向かうと頭痛がしてつらくなり、挫折の繰り返しでした。そんな娘が、自分から「勉強してみよう」と思えるようになった3つの工夫と、学びを取り戻すまでのストーリーを紹介します。

1.不登校で勉強できないときの本当の理由

不登校の中学生女子が勉強できないのは、怠けやサボりではなく「不安が強すぎて脳の考える力が働かなくなる」からです。

不登校の子どもは、学校での不安やプレッシャーが大きく、脳が“ストレスから自分を守るための状態”になっています。

この状態では、感情をつかさどる扁桃体が強く働き「どうしよう」「また失敗したら…」という気持ちが優先されます。

「やらなきゃ」と思うほど体が拒否してしまい、頭痛、腹痛などの症状が出る子もいます。

これは「不登校で勉強できない状態」の典型です。

一方で、考える力をつかさどる前頭前野は「安心」しているときに働けるようになります。

安心があることで、ようやく考える力や集中力が戻ってくるのです。

不安が強いと「学びたい気持ち」まで見えなくなってしまいます。

でもその奥には、小さくても前に進みたい思いが確かにありました。

娘の姿を通して、私はそのことに気づかされました。

2.不登校の繊細な中学生女子が勉強できない背景にある気持ち

不安が強いと「勉強したい気持ち」が見えにくくなることがあります。

その状態が、私の娘にも強く表れていました。

現在、中2の私の娘は、小6の二学期から不登校になりました。

私は「学校に行かなくてもいい」と思いましたが、どこかで「勉強は大事だよ」と伝えれば娘の気づきや前向きさにつながると信じていました。

でも実際には、これが娘の不安を強め「不登校で勉強できない」状態をさらに深めていたのだと気づきました。

娘は机に向かうとすぐに頭痛がしていました。

同年代の子が学校で学んでいるのに自分は同じようにできていない。

その焦りや劣等感が、“つらい記憶がよみがえる脳の動き”として出ていたのです。

私は「勉強させる」よりも「学びたい気持ちを取り戻す」ほうが先だと知り、まずは安心して学べる土台づくりに取り組みました。

そのきっかけとなったのが、娘に合わせて工夫した3つの関わり方でした。

3.娘が「勉強できない状態」から抜け出した3つの工夫

娘が「不登校で勉強できない脳の状態」から抜け出せるよう、私は3つの工夫を続けました。

♦︎「勉強しなきゃ」を手放す

「机に向かう=勉強」という思い込みを外し、日常の体験そのものを“学び”に変えました。

日常の中で「学べた」と感じる経験が増えると「勉強できない」という自己イメージがやわらいでいきます。

日常の中には、実は“学びの種”がたくさんあります。

わが家では、勉強と思わずに楽しめる形で学びに触れる工夫をしました。

  • 歴史 → お寺巡りや歴史クイズアプリ
  • 理科 → 夏の夜、娘と空を見上げて星空観察
  • 家庭 → 料理の下ごしらえを一緒に考える

「勉強=苦しいもの」から「学ぶって楽しいかも」へと少しずつイメージが変わっていきました。

♦︎得意な力を活かしたインプットとアウトプットを意識する

娘は、言葉で聞くよりも、見て理解する力のほうが少し強いタイプでした。

そのため、娘に質問されたときは、紙に図や絵を描いて、一緒に整理するようにしました。

また、娘が知っていることについては「これってどういう意味?」とあえて聞いて、図を見せながら説明してもらうようにしました。

すると「わかっていた」「自分で説明できた」という経験が増え、勉強に対しての苦手意識が少しずつ和らいでいきました。

得意な形でアウトプットすると「できた」が増えて「勉強できないと思っていたけど、私でもできるかも」という感覚が育ちました。

♦︎小さな成功体験を重ねる

最初は「1文字だけ」「1問だけ」で十分です。

できた事実をそのまま伝えることで、脳に「やればできる」という安心の記憶が積み重なり、自然と「勉強できない状態」から抜け出せる力が育ちました。

「この文字覚えたね」と事実をそのまま伝えることで「できたこと」に安心を感じるようになっていきました。

そうした関わりを続けていくうちに、娘は少しずつ勉強に向かう時間を増やしていき、1ページ、2ページと自然に取り組むようになりました。

結果を褒めるのではなく、できた事実をそのまま伝えることで、娘の中に安心とエネルギーを積み重ねていく関わりができました。

自らやり始める力がついてきていることにとても嬉しく思いました。

不登校の中学生女子が勉強を始める最初の一歩は、無理に机に向かうことではなく、「勉強できない理由は不安なんだよ」と理解してあげること。

ママが「今のあなたも、ちゃんと学んでいるよ」と気づいてあげることで、子どもの自己効力感は大きく育ちます。

好きなことを調べたり、何かを工夫したりしている姿を見たら、ぜひ「調べてるんだね」「それも勉強だね」と声をかけてみてくださいね。

「勉強はつらいもの」から「学びは楽しい」へと、子どもの脳の記憶を書き換える第一歩になりますよ。

執筆者 : 黒柳ゆうみ
(発達科学コミュニケーショントレーナー)

繊細な思春期女子の「こじらせ」も和らぐ脳の育て方を発信しています!








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