不登校の子どもが入学式に参加できても、それが回復のサインとは限りません。その場にいられる状態と、継続して通える状態は別だからです。入学式で見えたわが子の姿をきっかけに、「学校に行くのが当たり前」という前提を手放した過程をお伝えします。
1.不登校でも入学式に行けたのに続かない理由
「入学式は行けたのに、その後は行けない」
そんな状態に戸惑っていませんか?
・せっかく頑張ったのに
・これをきっかけに通えると思ったのに
・やっぱりダメだったの?
そう感じてしまうのは、自然なことです。
環境が変われば、もしかしたら行けるようになるかもしれない。
そう期待してしまうのも無理はありません。
でもここで一度立ち止まって考えてみてほしいのです。
本当に「入学式に行けた=通える状態」なのでしょうか?
もしそれが、回復とは別のものだとしたら?

2.入学式で見えた「通える状態ではない姿」
不登校の子どもにとっての「回復」とは、
学校に行けるようになることではありません。
安心の中で、エネルギーと意欲が戻ってきている状態のことです。
そのため、不登校の子どもが入学式に行けたかどうかだけでは、
回復しているかどうかは判断できません。
その場にいられる状態と、
日常的に動ける状態は別だからです。

子どもが動けないとき、脳は自分を守るために防衛モードに入ります。
この状態では、
・緊張や不安で固まる
・周りに合わせて無理をする
・ただその場に耐える
といった様子が見られます。
つまり、 「行けた」という行動はあっても、中身は「耐えている状態」であることがあります。
この状態で通い続けようとすると
・エネルギーが消耗する
・さらに動けなくなる
という悪循環が起こります。
だからこそ、「回復」は「できているか」ではなく、
その子が“無理なく自分を出せているか”で見ることが大切です。
もし毎日学校に行けなくても
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3.期待していたのは子どものためだったのか
我が家には小5から不登校だった息子がいます。
中学校なら、もしかしたら行けるかもしれない。
そんな期待を、私は持っていました。
入学前には、できる準備もしてきました。
仲のいい友達と遊びに行き、
学校には不登校であることを伝え、
同じクラスにしてほしいとお願いしました。
校内フリースクールの利用も決めていました。
ここまでやったのだから、きっと大丈夫。
私は、そう思いたかったのです。
そして迎えた入学式。
息子は行く前から「やだな」と言いながらも、会場に入って参加し続けることはできていました。
でも、表情は動かず、目にも力がない。
楽しそうでも、ワクワクしている様子でもない。
ただ、そこにいる。
ただ、耐えている。
その姿を見たとき、私は思いました。
「これは前に進んでいる状態じゃない」
「この子は、今、無理をしている」
「通えるはず」という期待は、
この子の状態を見て持ったものではなく、
ただ、私が安心したいだけだった、と気づきました。
でも正直に言うと、
そのあとすぐに、「通えるはず」を手放せたわけではありませんでした。
「やっぱり学校に行って欲しい」
その気持ちは、何度も何度も戻ってきました。
頭では「無理に行かせなくてもいい」と分かっていても、
気持ちはついてこなかったのです。
そんな中で私は、
Nicotto講座で子どもの状態の見方を学びました。
「行けるかどうかではなく、状態を見る」という視点です。
日々の関わりの中で、少しずつその視点を意識していくうちに、
少しずつ「この子は今どんな状態なのか」を見ることが
できるようになりました。
すると、息子にも変化が見え始めました。
・親子の楽しい会話が増えていった
・興味のあることに自分から取り組めるようになった
・外出を楽しめるようになった
そして今では、自分に合う居場所(オンラインフリースクール)を見つけ、
楽しみながら参加できるようになりました。
それは、私が思い描いていた「登校」とは違う形でした。
でも、
「この子が、安心して動いた」
そう感じることができました。
▼行けそうで、でも行けない。
そこから動き出したきっかけがあります。

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4.見方が変わったとき、関わりも変わる
入学式は、
「行けたかどうか」で一喜一憂する行事ではなく、
その子がどんな状態でそこにいるのかを知る場
なのかもしれません。
もし、行けても
その場に”安心していられない状態“だったとしたら、
それは「通える状態」ではなく
まだ整っていないサインです。

だからこそ、
見るべきなのは「次に行けるかどうか」ではなく、
その子が、どこでなら安心して動けるのか
ではないでしょうか。
このとき軸となるのが、
「できているか」ではなく、
その子が”無理なく自分を出せているか”で見ることです。
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執筆者:徳みか
(発達科学コミュニケーションアンバサダー)





