前回は
人が怖くて教室に入れない子は
いきなり集団で練習するよりも
おうちで
「話しても大丈夫」
という安心体験を増やすことが大切、
というお話をしました。
今日はその理由をお話しします。
「人が怖い」
「先生が怖い」
「友達が怖い」
と言う子の中には、
もともと誰からも好かれる
タイプだった子が
少なくありません。
え?
人が怖いのに、
誰からも好かれるタイプ?
ちょっと不思議ですよね。
だけど、ここが大事です。
繊細な子は、
人の表情や声のトーン、
場の空気をよくキャッチします。
「今、先生ちょっと怒ってる?」
「友達、変な顔した?」
「私、何か間違えた?」
「今の言い方、変だったかな?」
こんなふうに、
周りの情報をたくさん受け取りながら、
その場に合うふるまいをしようとします。
一見、空気が読めるいい子。
だけど脳の中では
たくさんの情報を処理しようと
ずっと緊張状態です。
例えば
スマホに通知が100件
来たとしましょう。
その中のある人は
嬉しい話を聞いて欲しい、
と言っている。
別の人は
今日あった嫌な話をしている。
一人一人違う話題をしてるのに
それを全部キャッチして
誰も嫌な気分にならないように
1つの答えを出さなくちゃいけない
…と考えたら
それだけで疲れますよね。
繊細な子の脳は、
集団の中でそんな状態に
なりやすいんです。
友達の予測できない反応。
先生が誰かを注意する声。
ザワザワした教室。
自分に向けられた視線。
それらを全部キャッチして、
「危ないかも」
「怒られるかも」
「嫌われるかも」
と受け取ってしまう。
だから、
人が嫌いなのではなく、
人といると
脳が疲れすぎてしまうのです。
ここを見落とすと
「もっと友達と話してごらん」
「慣れれば大丈夫」
「手を挙げて発言してね」
と、外に押し出す対応に
なってしまいます。
けれど、
脳が緊張している子に必要なのは、
さらに緊張する場所で
練習することではありません。
まずは、
安心できる人との会話で、
「言っても大丈夫だった」
「気持ちを出しても受け止めてもらえた」
「話すとちょっとラクになる」
という体験を増やすことです。
ここで大切なのは、
上手に話せるかではありません。
まずは、
話したい気持ちが戻ること。
「学校疲れた」
「やだ」
「怖かった」
「行きたくない」
そんなネガティブな言葉も、
実はコミュニケーション脳を
育てる入口になります。
自分の感情を外に出せた
そこからスタートです。
それなのに
ネガティブな言葉を捉えて
ママが焦って
「そんなこと言わないの」
「また?」
「じゃあどうするの?」
とすぐに正そうとすると、
子どもはまた心を閉じます。
反対に、
「そう感じたんだね」
「教えてくれてありがとう」
と受け止めてもらえると、
子どもの脳は、
「話しても大丈夫」
と学びます。
人が怖い子のコミュニケーションは
外で鍛える前に、
おうちで安心から育てる。
これが
人が怖い不登校キッズの
会話の力を伸ばす順番です。
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今日の視点:
ママとの会話で
「言っても大丈夫だった」
「気持ちを出しても受け止めてもらえた」
「話すとちょっとラクになる」
を体験させてあげましょう。
ネガティブなワードも
受け止めることから、やってみましょう。
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次回は
実際にママが学んで
関わり方を変えたら
人が怖かった子は
どんなふうに変わったのか?
先輩ママの
ストーリーをお届けします。
それでは、また次回。


