1.ASDの子がいじめられやすいと言われる理由
「発達障害の子はいじめられやすい」
そんな言葉を見て、不安になっていませんか?
とくに、
ASD(自閉症スペクトラム)の子はいじめにあいやすい
と言われることもあります。
でもここで一つ、考えてみてほしいんです。
本当に問題なのは、
その子の「いじめられやすい特性」なのでしょうか?
それとも――
“周りが気づきにくい状態”になってしまっていることでしょうか?
発達障害・グレーゾーンの子ども達は、コミュニケーションが苦手だったり、他の子と違った個性がある子が多いので、友達関係でトラブルを抱えやすい子達でもあります。
実は、いじめられていると感じて辛くなる子には
ある共通点があります。
それが
「いやだ」「やめて」が言えないこと

これは
性格ではなく、特性によって起きているケースが多く、本人の努力でどうにかできるものではないのです。
ASDタイプの子は、
相手の意図に気づきにくい
感情をその場で言語化しにくい
という傾向があります。
また、繊細な傾向を併せ持っている場合は、
相手に嫌な思いをさせることや、
自分が嫌われることに不安が伴うため、嫌でも笑顔でいたり、本音を言えなかったりしてシチュエーションに合わない表情をしてしまう。
といった特徴があります。
つまり何が起きるかというと…
嫌なことをされても「嫌だ」と相手に伝わらない
さらに
反撃しない
困っている様子が見えにくい
むしろ笑顔で受け入れてしまうことで、周りも気づきにくい
ということなのです。
意思表示ができないので、問題が深刻になってから親や先生が気づくことがあります。
いじめやからかいを受け続けると、子どもの自己肯定感が下がってしまうという問題も…
周りからの助けや理解が得られないまま対応が遅れ、結果として2次障害を起こしてしまうことが多いのでとくに注意が必要です。
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2.「いやだ」「やめて」が言えなかった我が家の息子
実は、わが家の小学3年生の息子も「いやだ」「やめて」が言えないタイプの子でした。
性格は穏やかで、友達とは一見仲良くできる子です。
幼稚園や小学校の先生との面談でも整理整頓ができないなどの生活態度は注意されることがあっても、「友達関係は何も問題がありません」と言われることが多かったです。
実際、息子はあまり怒ったり泣いたりすることがないため穏やかと言われることが多く、友達と派手にケンカするようなこともありませんでした。
しかし、幼稚園で友達と遊んでいる様子を見た時に心配になることがありました。
遊んでいる時に、息子が何人かのお友達に叩かれていたのですが、叩かれても表情が変わらず「やめて」と言うこともなく、お友達にされるがままになっていました。
泣いたり、逃げるなどのアクションをしないので、周りにいた先生も気がついていない様子でした。
私はその時、これが発達の特性によるものと気づくことができなかったため「やめてって、なんで言えないの?」「そういう時は怒らないとダメ!」と息子を責めるような言い方をしてしまっていたのです。
今、考えるとこの対応はNGで、さらに子どもを追い詰めることになってしまいます。
息子は、幼稚園や学校で起きたことをあまり家では話さず隠しがちになってしまっていました。
しかし、息子の特性を理解し、家での対応を私が変えたことで、息子が学校で起きたことを話してくれるようになったのです!
そして、先生が気づいていないことも、いじめに発展したり問題が大きくなる前の段階で家庭でサポートしてあげられるようになりました。

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3.発達障害・グレーゾーンの子ども達をいじめから守る対応ポイント
「やめて」と言えないタイプのお子さんに、家庭ではどのようなサポートができるでしょうか?
ここでは、私も実践したポイントをお伝えします!
♦どんなことでも話せる関係性をつくる
まず「どうして、怒れないの?」「そんな風だからいじめられるのよ!」「男の子なのに…」など本人を責めるようなことは言わないであげてください。
ASDタイプの子どもに「もっと怒りなさい」など感情を出すように要求することはハードルが高いのです。
それができないのは、発達障害の特性によるもので、本人も困っているのです。
そこを責められると何かあった時にお母さんに相談・報告をすることができなくなり、自己肯定感も下がってしまいます。
大切なのは、子どもにお母さんには“いつでも、どんなことでも、話してくれて大丈夫”と思わせてあげることです。
お子さんが学校のことなどを話してくれた時は「そうだったんだね」とただお子さんが話してくれたことを受けとめてあげてください。
「それは違うんじゃない?」「もっと〇〇したら?」というアドバイスは、まずはしないでおきましょう。
「話してくれてありがとう」と伝え、話してくれたことを肯定してあげてください。
親子で何でも話せる関係性をつくる、これが最も大切なことです。
そうすることで、子どもが学校での出来事を話してくれるようになり、問題が大きくなる前に親が気づくことができます。
先生に相談して様子を見てもらったり、学校との連携もスムーズになります。
♦学校以外で「勝てる場所」を持たせる
ASDタイプの子は
ネガティブ体験が続くと
行動が止まりやすいです。
だからこそ必要なのが
「うまくいく場所」
- 好きなこと
- 得意なこと
- 安心できる環境
ここで成功体験を持つと
学校でのダメージが“自分の全て”にならないんです。これが自己肯定感を守ってくれます!
興味・関心の幅がせまく、ネガティブな体験を積んでしまうと行動力が低下しがちなASDタイプの子ども達。
学校でしんどさを感じているような様子が見られたら、習い事など学校以外のコミュ二ティに参加させてあげるのもおすすめです。
このとき大切なのは、本人が興味を持って取り組めることで、安心できる場所を選ぶことです。
学校でうまくいかないことがあっても、得意なことがあったり、学校の友達以外で仲良くできる相手がいることで自己肯定感が下がるのを防ぐことができたり、コミュニケーション力を高めることができます。
私の息子も、プログラミングの習い事へ通うことで安全基地がおウチ以外でも増え、自分に自信を持てるようになりました。
友達関係のトラブル、いじめやからかいは、起きて欲しくないことですが、もしそんなことがあったらその時はお母さんや身近な人が子どもの安全基地になってあげてください。
安心して帰る場所があることで、子どもは外の世界の困難な状況にも立ち向かう力を持つことができます。

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執筆者:滝 麻里
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
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