1.もぐらたたきのような発達障害ADHDの子育て
私の息子は現在高校1年生。
注意欠陥多動性障害(ADHD)が強めで、学習障害(LD)・自閉症スペクトラム(ASD)も持ち合わせるミックス君です。
小さい頃は、ASD強めのこだわりキッズでしたが、小学校に上がった頃ころからADHDの困りごとが全開になりました。
・授業は聞いていない(ように見えると先生に何度も指摘されました)
・友達とのやりとりですぐに手が出てしまう
・時間を守ったり、ルールを守ったりすることには基本的に興味なし
・欲しいゲームがあればお友達の物でもとってしまう
・人と約束をしていても、他に興味のあることができると約束をすっぽかしてしまう
ADHDキッズにありがちな”悪目立ち”をする子どもでした。
とにかく小学校という時期のADHDキッズ育ては大変です!
あっちのトラブルを解消したと思ったらこっちのトラブルが勃発…
まるで、もぐらたたきのような毎日ではありませんか?
学校からの呼び出しに応じたり、トラブル相手のお子さんのお家に謝りに行ったり、習い事の先生からのクレームに応じなければいけなかったり…
「ああ!なんて忙しいの!」というのが私の本音でした。
息子が小学生のころ、私は、会社員として働いていました。
私がシゴトをしていた理由は、お金を理由に子どもの夢やチャレンジを我慢させたくなかったから。
「ねえ、ママ、僕、こんな習い事をやってみたいんだ」と言われたら「よし、がんばってごらん!」と応援できる、ちょっとカッコいいお母さんでいたいそんな夢があったからなんです。
ですがそんな想いとはウラハラにとにかく時間に追われ、息子にあった接し方をすることもできず、ヘトヘトになる負のループにはまっていたのです。
2.子育てと仕事スタイルが丸ごと変わる
そんな過去が私にもありましたが、今では子育てが楽しくて仕方ありません。
いま、そんなふうに変われている理由の1つは「時間に追われる」スタイルを変えたこと、もう1つは、ADHDキッズのトラブルの理由がわかりじっくり向き合えるようになったこと、この2つが変化のきっかけでした。
◆「時間に追われる」スタイルの変化
「時間がない」という問題を、私はずっと変えられないと思っていました。
会社で働くという方法しか知らなかったので、それ以外の方法は思いつきませんでした。
ですが、発達科学コミュニケーション(発コミュ)のトレーナーという働き方があると知って、私はその「時間問題」を変えてみよう!と決意したのです。
在宅で、自分で時間を決めながら仕事をする選択をすることで、「できないだろう」と諦めていたことを変えるチャンスを手にしました。
うまくできるかどうかは正直、わかりませんでした。
発達障害グレーゾーンの子どもの対応を考えると、時にはじっくりと向き合ってあげたいこともあります。
だから、やらずに後悔するくらいならそれを変えるチャレンジをしてみてもいいかな、と思ったのです。
◆ADHDの特性を知りじっくり向き合える
ADHDキッズの特性をしっかり理解したことで、息子の一挙手一投足にイライラすることが減りました。
例えば、ADHDキッズの特性として「空気を読まずに好きなことを好きなタイミングで突然話し出す」という特性があります。
私の時間がなくて発達のことに詳しくなかったころは「私の言うことは聞かないのにどうして一方的に自分の主張ばかりしてくるの⁈」とひたすらイライラしていましたが、特性がわかるとだんだん面白くなってきて「ほら!出た!さあ、これをどうやって受け止めていこうかな」という発想に変わるんですよね。
そして、コミュニケーションを重ねていく中で、息子の会話スキルが少しずつ変わってくるのをみて「しめしめ…いい感じだぞ」と、手応えを感じるようになっていったのです。
もちろん、一進一退の場合もありますがブレない子育ての軸ができているので、焦ることはなくなりました。
「これは、時間がかかるんだな」と感じることはちゃんと丁寧に対応していけばいい、そう思えるようになったのです。
子どもの変化も体感できるし、母親である私自身の「自信」にもなっていきました。
私自身の人生を丸ごと変えてくれたのが発コミュだったなー、と今振り返ってみて感じます。
発コミュを教えたり、伝えたりするトレーナー・リサーチャーの仲間は、みんな口を揃えて「子育てが楽しい!」と言っています。
発コミュに出会うまでは、子育ての、もしくは自分自身の人生の絶望の淵にいたお母さんたちが、今は、みんな逆のことを笑顔で語っているのです。
面白いと思いませんか?
これからは「何が正解」かはわからない時代になります。
個性を生かしてあげられれば、発達障害グレーゾーンの子どもたちでも生きやすくなる時代です。
型にハマった子育てだけがヨシとされる時代は、発達障害グレーゾーンの子どもたちにはちょっぴり窮屈だったかもしれません。
発コミュという子育て軸の道具の使い方を、みなさんにも知ってもらえると嬉しいです。
お母さんが、生き方や価値観を変えることで子どもの人生もお母さんの人生も、まるっと変わっていくとしたらチャレンジしてみたいと思いませんか?
私は、ADHDキッズの魅力にニンマリできるお母さんを、増やしていきたいと本気で思っています。
発コミュを学んで子育てを楽しみたいと思った方は、個別相談へお申し込みください!
執筆者:清水畑亜希子
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
親子のコミュニケーションもお母さんの人生も変えよう!