1.春休みのうちに今年度の「復習」をさせようと思っていませんか?
お子さんの勉強が気になる春休み、
今年度の復習をしっかりして新年度についていけるようにしなきゃ、と思っていませんか?
お母さんたちの不安は、お子さんの「勉強面」に出やすいです。
春休みのうちに問題集を買って、しっかり復習させておこうと考えるお母さんも多いと思います。
でも、本当にそのやり方、お子さんに合っていますか?
お子さんごとに合う学習法はそれぞれ違います。
子どもに合わないやり方だとかんしゃくを起こしたり、自信を失ってしまいます。
お子さんがイライラしたり落ち込んだりするのは、お母さんが見てもつらいですよね。
今回は発達障害・自閉症スペクトラムタイプ(ASD)のお子さんに合った学習法についてお話します。
2.授業中に不安が高まりやすい発達障害・自閉症スペクトラムタイプの子
ASDタイプのお子さんは
・見通しの立たないことが苦手
・不安が強い
・好きなものには集中しすぎる
などの特性があります。
この中の「不安」についてですが、このタイプのお子さんの中にはテストよりも授業の方が不安が高まりやすいという子が多いです。
未知の出来事に対して不安になりやすく、過去にやったことがあるものを解くテストの方が、不安になりにくいのです。
授業は、予習していかない場合
「初めて見るもの」
「初めて聞くもの」ばかり。
知らない言葉に出会うとき、脳の中ではかなり混乱が起きます。
その言葉を追うだけで疲れてしまうことも…。
さらに、中学以降は「わかる人?」という挙手スタイルでなく、先生が指名するスタイルが多い。
すると「答えられなかったらどうしよう」とさらに不安が増します。
こんな繊細なタイプの子どもには、一体どんな勉強法が合うのでしょうか?
3.不安が強い子どもの勉強は、復習より○○がおすすめ!
不安の強いASDタイプのお子さんは、復習に力を入れるより予習に力を入れたほうがいいのです!
「知っている」ということで安心して授業に出られるからです。
予習をさせるとなると、家庭教師や塾でお願いするしかないのかな…と思われるかもしれません。
いいえ、そんなことはありません!
不安を解消させるのが目的の予習なら、教科書をサッと見て知らない言葉にしるしをつける。
教科書以外なら解説動画をなんとな~く見てみるだけでもOK。
今は検索すると、YouTube などでも解説動画が上がっています。「なんかよくわかんないけど~」と言いながらでも流しておくと、新しい言葉に触れる機会ができます。
それだけでも授業で出てきたときに「なんか、聞いたことある!」となり、落ち着いて聴くことができるのです。
学校では「予習より復習をしっかりやりなさい」と言われることが多いかもしれません。
ですが、不安の強いお子さんは予習をしていくことで授業に対する不安が軽くなります。
あまりに不安が強いと登校しぶりも起こりやすくなるので、少しだけでもおウチで準備しておくと安心ですね。
執筆者:青島明日香
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
子どもの個性に合わせた学習法を見つけられる母になりましょう!