1.新学期の学校がイヤな子どものイライラ・ダラダラの原因
新学期が始まってお子さんの様子はいかがですか?
学校から帰宅すると
・ダラダラしている
・無気力
・今まで以上にゲームや動画に没頭している
・暴言や暴力がひどくなってきた
このような様子は、ありませんか?
これは冬休みが終わって、やらなければいけない事が多い毎日に脳がキャパオーバーを起こしている状態かもしれません。
発達の凸凹のある子たちは、自分の処理しきれない感情や気持ちを整理して伝えるのが苦手なお子さんも多いです。
だからこそ、自分の気持ちにふたをして無口・無気力になったり、イライラで表現したり、ちょっと乱暴な言葉を使ってみたり、なんてことがあるんです。
時には、お母さんの意に反してトンデモない発言をすることだってあります。
「勉強なんてしなくても生きていける!」
「学校がイヤ」
「あいつなんて○ねばいいのに…」なんていうことばが飛び出してくることもあるかもしれません…。
こんな時、お母さんの思惑とはまったく逆の発言でも
「そんなこと言ったらダメよ!」
「勉強しないといい大学に入れないわよ!」なんて『正しいこと』を言わなくて大丈夫です!
その代わりにこの時期には、一番最初にあることをしてほしいのです。
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2.愚痴ることは悪くない?!脳のメカニズムとは
脳のキャパオーバー状態の時に、やって欲しいのは「癒し」の会話なんです。
癒しの会話には、カウンセリング効果があります。
カウンセリングというとすごく特殊なテクニックや会話の方法があるのかと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、基本は向き合って会話のキャッチボールをすることから始まります。
子どもからすると「ただ聞いてもらえる」それだけでも十分なのです。
私たち大人に置き換えて考えてみましょう。
大人でも愚痴を言いたい時ってありますよね。
・自分にとって想像やキャパを超える出来事があったとき
・自分にとって理解できない未知のもの・ことに触れた時
そんな時に、愚痴を言ったり、人に聞いて欲しくなることが出てくると思います。
例えば
「今、私は、これだけの仕事をやってるのに部長ったら、○○の仕事までやれって言うのよ!」
「この前入ってきた新入社員が○○って言うんだけどホント、信じられないよね!」
「仕事でミスしちゃって部長にも課長にも怒られちゃったし、チームにも迷惑をかけちゃった…」
とかとか。
そんな内容を人に話すことで、脳で処理をしようとするのです。
愚痴ることを、いけないことだと思っている人もいるかもしれません。
しかし、人に話すと、自分一人で考えたり理解したりしようとするよりも脳を広く使って思考が進むので、自分一人で抱えきれないものは人に話したくなるというメカニズムが働くのです。
これを、子どもに置き換えてみると
・やり方がわからなくて困ったとき
・新しいことへのチャレンジが不安な時
・自分の中で処理しきれないモヤモヤした気持ちがあるとき
・頑張っているのにうまく行かなくて自信を失っている時
・緊張やストレスが高い時
など、子どもが一人で抱えきれないような状況が起こります。
これがまさに「愚痴を言いたい」とき。
こんな時に大事なのが、心の中に抱えているモヤモヤを「吐き出させる」ということ。
親子の会話によって「吐き出させる」ことを行いながら、カウンセリング効果を生み出すのです!
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3.1日10分でもいい!お母さんがカウンセラーに変身
それでは実際にカウンセリング効果を生み出す、親子の会話とはどのようにすればいいのでしょうか?
子どもが「勉強なんてしなくても生きていける」とか「学校がイヤだー」と話してくれたら、大人が思う正しいことやアドバイスは抜きにして
「そっかー」
「そう感じたんだね」
「それから?」
「他には?」
なんて言いながら子どもの「内」に隠れている本音をひきだしてあげることなんです。
このように1日10分でもいいので、愚痴を聞いてあげる時間を作ってあげてほしいのです。
言葉の表面にあらわれない、子どもたちの不満・不安をたーくさん吐き出させてあげてください!
”正しいこと”を考えられるようになるのはその次のステップです。
まずは不安の原因となっている負の感情を、吐き出させたり落ち着かせたりしてあげましょう!
これをしてあげると、感情をコントロールする脳が穏やかに落ち着いてくるので、理論で考える脳がしっかり働きやすくなっていきます!
お子さんがエネルギー切れを起こしやすい新学期は正しいことはちょっとおやすみして、「うちの子、こんな考え方をする子なんだなー」とか「うちの子、個性的だわー」と”知る”ところからスタートしていきましょう!
たとえ、その受け取り方がとっても個性的だったとしても、です。
不安を吐き出したお子さんは、気持ちの整理をつけて現実と向き合いはじめます。
そうなったら
「じゃあ、学校どうする?」
「おうちにいるなら何して過ごす?」
なんて声をかけて次のがんばりステージに、引きあげていきやすくなります。
新学期、スタートダッシュを切らせてあげたい!という思いもよーくわかります。
ですが「学校がイヤ!」はSOSのサインです。
今年はママの”受け止め力”をみがいてみませんか?
執筆者:清水畑亜希子
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
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