発達障害・思春期の子どものおウチでのイライラが落ち着く!「荒れる子」対応のコミュニケーションとは?

思春期に入り、発達障害のお子さんがイライラして暴言を言ってきたり、荒れてきたなと感じることはありませんか?サポートには順番が大切です。お子さんが荒れ始めたなと感じたら、コミュニケーションを変えるのが鉄則!

1.発達障害の思春期キッズが家に帰ってきてイライラして荒れる理由

思春期に入って、イライラしていることが多くて子どもとの距離をとりにくい。
暴言がひどくなってきて会話すら成り立たず…コミュニケーションがとれない。

こんなお悩みをお聞きすることがあります。

なぜお子さんは、こんなに荒れているのでしょうか?

発達障害・グレーゾーンのお子さんは、外の社会でたくさんの苦手と向き合っています。集団が苦手、学習が苦手、感覚過敏があって辛い、など。

集団の苦手と、ひと言で言ってもたくさんあります。 たとえば

・友達に合わせようと思うけれど、空気を読み間違えて気まずい思いをする
・時間や係の仕事をうっかり忘れてしまって叱られる
・衝動的に友達と揉める

などなど。

学習の苦手をとってみても

・不注意ながらにノートを取ろうとする
・周囲の音や刺激が気になってなかなか集中できない
・書くのが苦手なのに、無理をして取り組んでいる
(うまくできないストレスもあり)

など。苦手だけど頑張るのは、発達凸凹のある子にとって、大人の想像を超えるだけのエネルギーが必要なんです。

そんなことをママには知ってほしいです。


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2.思春期特有のホルモンの影響でイライラがヒートアップ!

学校だけが原因ではありません。

子どもは、思春期を迎えると、性ホルモンや成長ホルモンの分泌が大量に増えていきます。

その結果、女の子は女性らしい体に、男の子は男性らしい体に成長してきいくんですね。

性ホルモンは、脳の外側の部分で特に活発に働きます。ここ喜怒哀楽などを司る部分なんです。

思春期の子どもの脳は、まだ未熟なため、性ホルモンのコントロールがうまくできず、心身は不安定になり、常にイライラした状態になってしまうのです。

思春期の子どもがイライラしたり、ちょっとしたことですぐに泣いたりする様子を見るとママも心配になると思いますが、「ホルモンの影響もあるんだわー」ということを覚えておくと過剰にオロオロせずに済みますね。

3.暴言は子どもの SOSです!誤ったコミュニケーションは子どもを荒れる原因に

学校から帰ってきたお子さんが「疲れる」「辛い」という思いを抱えていることを、お母さんは把握しているか、ここが大事です。

外で疲れて帰ってきたのに、1 日頑張ってきたのに 、「ただいまー」と帰ってきて、フーッと一息ついて、テレビを見てると 「宿題の前に、テレビを見るなんて、ルール違反じゃない!」 なんてお母さんが迫ってきたら…ストレス MAX!

「うるせー!クソババア」 と応戦したくなる気持ちも、わからなくはないですよね。

不安が強いタイプのお子さんだったら 「私は ダメな子なのね…」 と驚くほどの、ネガティブ思考が発動するのも、想像できます。

お子さんがお家で荒れ始めたなら、それは SOS サインなのです。


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4.思春期の子が落ち着きを取り戻す!コミュニケーションのコツとは?

お子さんが荒れ始めたら、無理にあれこれさせるのではなくゆっくり過ごせる環境を作ってあげてください。 お母さんの関わり方のコツとは…矢継ぎ早に「指示」「命令」をしないこと。

子:「ただいま」
母:「今日の宿題は?」
このコミュニケーションは、NG パターンです。

できれば、元気に帰ってきたこと、学校に行ってきたことそのものをしっかり肯定してほしいので、シンプルに、「おかえりー」「疲れなかったー?」と受け止めてあげます。

少しくらい、だらっとしていても、テレビを見ていても、そーっとしておいて 「そのテレビ面白い?」 「おやつ食べる?」 などの声かけで、肯定的に関わる。これに尽きます!

そうすると、お母さんたちを次に襲うのが 「私が言わなかったら、もっとやらなくなると思うんです」 「このまま進級したら、困ります」 などの不安。

大丈夫です!ずっとできないままでいい、と思って放置しているわけではありません。

この先の「できる」を増やすために、土台作りとして、安心できる環境を作っているというわけです。

発達障害・グレーゾーンのお子さんのサポートは、やる順番が大事

ステップを踏んで、対応していくから、子どもたちが頑張り出すのです。

お子さんが荒れ始めたら、それは SOS サインなので、エネルギーを回復させてあげて、親子関係を穏やかにして、次に「動き出す」ための準備をする、そういうステージが必要ということです。

子どもたちをもっと動かしたり、できることを増やしたりするのは、その次のステージです。

お子さんが荒れ始めた時に、誤ったコミュニケーションをとり続けると、さらに攻撃性が高まったり、鬱々としてきたり、学校への行き渋りが始まったり、と次の困りごとに繋がりやすいので対応は丁寧にやっていくことが大切です。

お母さんが変われば、お子さんも必ず変化しますよ!

執筆者:清水畑亜希子
(発達科学コミュニケーショントレーナー)

子どもを変化させるお母さんになる秘訣、発信しています!

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