発達障害グレーゾーンの子どもがゲームをサクッとやめれるようになる3つのステップとは

発達障害グレーゾーンの子どもがなかなかゲームをやめないことありますよね。声をかけると、文句を言ったりして行動の切り替えがスムーズにできないことに困っていませんか?子どもがサクッと動く3つのステップをお伝えします!

1.ゲームをなかなかやめられないお子さんに困っていませんか?

「そろそろ、ゲームの時間終わりだよ」
「時間過ぎてない?」
「宿題は終わってるの?」

などと発達障害グレーゾーンの子どもに声をかけても、ゲームに夢中で

・なかなか行動してくれない
・返事をしない、動かない
・「うるさい!」などと文句をいう

このような行動に困っていませんか?

我が家の中学1年生の息子も、発達科学コミュニケーションを学び始めるまでは

・ゲームを始めるとなかなかやめれない
・「うるさい!」「まだ、まだ」とかんしゃくをおこす
・そもそも聞いていない

など、なかなか次の行動へ動いてくれませんでした。

そして、私も何度も声をかけるうちにイライラして、「こらー!」とガミガミ言ってしまい親子バトルに発展してしまっていました。

次に何か予定が入っていたりすると、早く次の行動に切り替えてほしかったり、長時間ゲームをしていると生活面でも親としては気になりますよね。

実は、発達障害グレーゾーンの子どもの「行動の切り替え」が苦手なのは脳の特性と関係しているからなのです。そのため、なかなか声をかけてもすぐに行動にうつすことが難しいのです。

しかし、子どもの特性を理解して子どもに合った対応をすると、行動をスムーズに切り替えてサクッと行動できるようになります。

では、どのようにすれば親子バトルにならずに、子どもに合った声かけでゲームをやめられるようになるのでしょうか。

2.発達障害グレーゾーンの子どもが行動の切り替えが苦手な理由

どうして発達障害グレーゾーンの子どもは、なかなかゲームをやめられないのでしょうか?

発達障害グレーゾーンの子どもは脳の発達が未熟なために行動の切り替えが苦手な傾向があります。

時間を決めてやる、終わりの時間がきたからやめる、などの制限をしてもうまくいかない理由のひとつとして時間を管理する力が未熟ということがあります。

時間を管理する力とは、いつやるどのような時間配分でやる時間を見ながら行動を調節する、という能力です。

また、時間を管理する力は記憶力と関係しています。

覚える力が発達していないと、時間を守ることが難しいとも言えます。ルールをわざとやぶっているわけでなく、発達が追いついていないのかもしれません。

子どもがゲームを時間内にやめれないのであれば、「もしかしてまだ時間を管理する力がついていないのかな?」と考えると必要以上に怒ることもイライラすることもなくて済みますよね。

3.ゲームをサクッとやめるには、ママの声かけ3ステップが効果的!

では、発達障害グレーゾーンの子どもがゲームを文句なしでサクッとやめてくれるにはどうしたらいいのでしょうか。

3つのポイントがあります。

◆予告する声かけ

事前にゲームの終わりを予告する声かけをすることです。

気持ちや行動の切り替えが苦手な発達障害グレーゾーンの子どもには、事前に終わりの時間を知らせておくことが必要です。

口頭で伝えるだけでなく、紙にいつ終わるのか、終わったら次に何をするのかを分かりやすいように書いておく。

そして、一緒に確認する習慣を身につけておくと子どもの記憶に残りやすくなります。

◆ゲームが終わる前から終わる時間をこまめに伝えていく

ゲームが終わる時間に「時間だよ」というだけではなく、約束の時間がくる何分、何10分前から事前に声かけをしていきます。

「あと15分で時間だよ」「あと5分だね」というように。

そうすれば、時間感覚が弱い発達障害グレーゾーンの子どもでも、時間を記憶することができて、次の行動への切り替えがスムーズにできます。

時間のカウントダウンはお子さんによって何分前がベストかは違ってきますので、お母さんがお子さんの様子に合わせて決めてくださいね。

我が家の場合は、約束の時間の15分前くらいから、声かけをしていきました。

「○○くん、ゲーム楽しいかな?」
「あと15分でお風呂に入る時間だけど、ゲーム終われるかな?」
「うーん、もうちょっとかかるかも」
「そっか、何分後なら終われそう?」
「20分かな」
「オッケイ!じゃあ20分後にまた声をかけるね!」

というように、子どもの気持ちと意見を聞いて、無理なくゲームを終われるようなコミュニケーションを取っています。

◆子どもが自分でやめられたら肯定的な声かけをする

子どもがゲームを自分でやめれたら、その行動を肯定する褒めの言葉かけをすることが大切です。

「お母さん、おわったよ」と言われたら

「自分でやめられたね!」
「楽しくゲームできてよかったね!」

など肯定的な声かけをすることで、ゲームが自分でやめられた!次の行動へ切り替えられたという成功体験ができて、「やればできる」という自信につながっていきます。

自信つけば、行動力も増えてやる気にもつながっていきます。

終わるまでの約束の時間が守れないことや次の行動に動いてくれないからといって、子どもを責めるような言葉を投げかけるのはNGです。

それによって、否定的な感情が生まれ、気持ちの切り替えも上手くいかなくなります。

ポイントは
・予告する声かけ
・ゲームが終わる前から終わる時間をこまめに伝えていく
・子どもが自分でやめれたら肯定的な声かけをする
です。

この3つのステップで、時間管理が苦手な発達障害グレーゾーンの子どもが行動の切り替えも上手くできて、ゲームをサクッとやめれるようになりますよ。

執筆者:山南 あや
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)

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