1.ズバリ言いすぎる発達障害の女の子は孤立しがち
発達障害の子どもは、コミュニケ―ションが苦手なことが多いので友達ができにくいことで悩む子が多いです。
今回はきつい言い方や無表情でなかなか友達ができない。そんな女の子のお話をします。
本人に悪気はないのですが
☑言葉が達者で、相手を言い負かしてしまう
☑ズバリと言うことで、友達を傷つける
☑無表情なことが多い
自閉症スペクトラムタイプのお子さんによく見られる傾向です。
男の子に同じような傾向が見られても、それほど問題にならないこともあります。
少々言葉が乱暴でも仲間内ではかえってホンネを話せる相手として受け取ってもらえることがあるからです。
しかし、女の子の場合はこのような傾向があると、友達の輪に入れず孤立してしまうことがあります。
2.友達づきあいのストレスが家で出てくることも…
女の子は友達との関係で、共感を元におしゃべりして仲良くなっていくという特徴があります。
そのため、相手を言い負かすような発言をしたり、友達の話を聞くときにあいづちを打たなかったり笑顔の反応がないと
「共感してもらえなかった」
と受け取られやすいのです。
そして、気づけば一人ぼっち…。
こうして集団の場でうまくいかず、ストレスを抱えていると、家でイライラして暴言や愚痴を吐き続けることがあります。
そんな時、お母さんがあれこれアドバイスしても効き目がありません。
なぜなら言動を変えようとしても、発達障害の特性が要因となっているので、うまくいかないことが多いからです。
では、お母さんが家庭でどのようなことを意識して接してあげれば良いのでしょうか?
3.お母さんのコミュニケーションのスタイルを脳にインプットしよう!
このような発達障害の特性があるお子さんで、友達づきあいにストレスを抱えている様子が見られたら、家庭では徹底的にお子さんのことを受け入れていくという関わりをしてください。
お子さんが発する言葉を字面通り受け止めるのではなく
「この子は何を感じているのか、何を思っているのか」
という言動の背景にある思いを意識してみましょう。
その子なりの表現は、決して否定しないのがポイントです。
攻撃的な言い方は聞き流して、本当の思いに目を向ける。
これを徹底してみてください。
お母さんが否定せずに聞くと「聞いてもらえた」という安心感が芽生えます。
また、お母さんの聞く態度を見るチャンスにもなるため
「友達の話を聞くときはあいづちを打つんだ」
などと見て学ぶことができます。
一生懸命良いコミュニケーション術を教え込もうとせず、お母さんの素敵な聞く姿勢を脳にインプットさせてあげてくださいね。
執筆者:青島明日香
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
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