1.発達障害のお子さんがゲームをやめられずイライラしていませんか?
週末になると、お子さんがゲーム三昧な1日になっていませんか?
楽しむのはいいのですが、問題は…
「ゲームや好きなことをやっていても、パッとやめて、サクッと次の行動へ移ることができますか?」
ということではないでしょうか?
ゲーム、テレビ、YouTubeなど、やり始めたら、なかなかやめようとしない。
そろそろ、宿題はじめてほしいな、ごはん食べてほしいんだけど…などお母さんの思いも通じず、次の行動に移れないとイライラしますよね。
発達障害の子どもは好きなことを始めると熱中し過ぎてしまう過集中の特性があり、ゲームなどをやめられないという問題が起きやすいです。
声をかけたら、「はーい」と言って、パッとやめて、次の行動へサクッとうつってもらえたらいいですよね。
そのためには、どうしたら良いのでしょうか?
2.ゲームをやめられない息子と親子バトルしていた日々
私は、発達科学コミュニケーションに出会う前は、当時小学校5年生だった息子と親子バトルを繰り返していました。
ゲームや好きなことをやりだすと、次に何か別のことに取り組ませることがとっても大変でした‼
「そろそろゲームやめたら?」なんて言おうものなら「なんでー‼」とギャーギャー騒ぎ、一苦労…
なかなかやめられない息子に私もイライラ…
「やめさせなければ」と必死に声かけをしても、ますます反抗してゲームをやめさせるどころか親子バトルに発展していました。
ゲームを取り上げるなど罰を与えることもありました。
それが今では
「そろそろ終われる?」と言うと、「あとここまでやらせて!」と言って約束のところまで終われば、「終わったよー!」と言ってくれるようになりました。
必死に声かけをしなくてもルールを決めなくても、罰をあたえなくても、親子バトルも勃発しなくなり、息子は自分でゲームをやめられるようになりました。
どうしたら親子バトルがなくなったのか、発達障害の特性のある子どもがゲームをやめられるようになるために必要なことについては次にお話しますね!
3.子どもが自分でゲームをやめられる!テクニックではない大切なこと
では、どうして息子が素直に自らゲームがやめられるようになったのかというと…
親子関係を良くした!
親子の信頼関係が築けている!
これだけです!
ゲームを親が設定でコントロールする方法や、行動を切り替えさせるテクニックも、もちろんあります。
しかし、「親子関係が良い」「親子の信頼関係が築けている」この基盤がなければ、どんな良いテクニックを使ってもうまくいきません。
そして、結局なかなか好きなことをやめられない子どもに怒ってしまうという、親子バトルから抜けだすことができません。
そこから抜け出すには、お母さんの「コミュニケーション」を変えることです。
それは「褒めること」です。
ここでの褒めは「えらいね!」「すごいね!」「かっこいいね!」など結果ばかりを褒めることではありません。
褒め=肯定なんです。
毎日している当たり前の行動を肯定して認めてあげることが褒めることになるのです。
発達障害グレーゾーンの子どもは、脳の特性もあり苦手なことが多く、自分でも「できない」と劣等感を抱いているケースが多いです。
そんな、子どもに、「できているよ」と口に出すことで、「ぼく、できるんだ!」「できているんだ!」と脳に伝わり自信ができます。
私は、息子に「今日も学校頑張ったね」と言いながら、肩をポンとしたり、一緒にゲームを楽しんだり、気持ちを「そうだったんだね」と否定せずにただ聞いてあげたりと、とにかく肯定してあげることをしました。
そうすることで、お母さんは僕のことを認めてくれているわかってくれていると、信頼してくれるようになりました。
お母さんが「褒めのコミュニケーション」をすれば、子どもが信頼してくれ、お母さんとの良い関係を築いていくことができます。
そして、お母さんに認められているという自信がつくと、あれこれ言わなくても、自然に行動する、素直に行動できるようになります。
早速、コミュニケーションを変えて、お子さんとの良い親子関係を築いていきませんか?
執筆者:山南あや
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)