1.コミュニケーションをする前に必要なこと
これさえあれば、どんな言葉も魔法の言葉になる、お母さんの表情のお話をしますね。
コロナ禍の不安も募る世の中ですが、自分発信で笑顔に過ごしましょう!
「笑顔がいい」と言うことはもうすでに知っているかと思います。
いろんな本も出ていますし、メディアでもよく言っていますよね。
でも実際、笑顔をどのくらい意識されていますか?
意識を継続するのって、簡単なようでなかなかできないことが多くないですか?
実は継続していくことで、優しい笑顔が定着していきます。
そうはいっても、私たちの思うようには動かない子どもたち。
優しい気持ちになれません。笑顔なんて作れませんという声が聞こえてきそうです。
今回は、コミュニケーションの前に、お母さんの雰囲気づくり、テレビを観ながら、運転しながらと「ながら」でできる日常のちょっとしたコツ!お伝えしますよ。
2.言うことを聞きたくなるのはどっち?
なぜ笑顔が魔法なのか?
笑顔にはいいことがたくさんあるからです。
そのうちの5つをご紹介しますね。
<笑顔の効果>
1.コミュニケーションがスムーズになります。
2.ポジティブな気持ちになる。
3.免疫力がアップする。
4.笑顔は伝染する
5.幸福度が上がる
まず、1.コミュニケーションでいうと
A:お母さんが優しい笑顔で
『ランドセル机のよこに片付けようね』と言うのか
B:無表情や何かしながら忙しそうにしてぶっきらぼうに
『ランドセル机のよこに片付けようね』と同じことを言う場合
みなさんだったらどちらのお母さんの言うことを聞きたくなりますか?
私は断然Aのお母さんの言うことを聞きたくなっちゃいます。
笑顔で伝えたほうが、子どもの脳に受け入れられやすく、子どもがスムーズに動きやすくなると言う脳の仕組み&たくさんの実例から証明されていることなんです。
3.表情をチェックしてみましょう
当たり前のようで、なかなか継続し続けられていない私たちママの笑顔(表情)について、ご自身で鏡や写メを撮りながら実践してみてもらいたいと思います。
子どもの身長によって、話しかける目線を同じにすることで一層効果的です。
ではここで、スマホでご自身の写真を撮ってみてください。
まず正面から普通の笑顔でパチリ!
次にご自身より小さいお子さんの場合には、そのお子さんの目線から自分を自撮り。
少しこわばった笑顔になりませんか?
大きいお子さんであれば、これもお子さんの目線からパチリ
上目遣いになるので、少し柔らかく、優しい笑顔に見えます。
保存した写真を見比べてみてくださいね。どうですか?
自分より低い位置から見ると、こわばった笑顔。
大きいお子さんでも、椅子やソファーに座っているところに話しかけると、目線が下がりますので、小さいお子さんと同じように感じられますので、意識してみてくださいね。
笑うことで、脳がオキシトシンを分泌してくれます。
オキシトシンは、スキンシップでも有名ですがどんな効果があるかと言うと
「幸せホルモン」「信頼ホルモン」「絆ホルモン」「思いやりホルモン」「癒しホルモン」など、数々のハッピーな名前を持っています。
・幸せな気分になる
・優しい気持ちになる
・脳・心が癒され、ストレスが緩和する
・不安や恐怖心が減少する
・他者への信頼の気持ちが増す
・社交的となり人と関わりたいという好奇心が強まる
・親密な人間関係を結ぼうという気持ちが高まる
・学習意欲と記憶力向上
・心臓の機能を上げる
・感染症予防につながる
「笑い」や「笑顔」には、ナチュラルキラー細胞という免疫細胞を活性化させ、免疫力をアップする効果があるのです。
既に、病気の予防に生かす取り組みも専門家はしています。
人と笑顔で向き合うことでも、お互いの免疫力がアップする。なんて一石二鳥!
自分が笑顔になるだけで、子どもも関わるみんながいいことだらけ。
お笑い番組を観るなどして、ひとりで笑っていても効果的なんです。
さらに「つくり笑いでも、口角をあげて微笑んでいるだけで、表情筋の動きは脳に伝わって、ひとりで過ごす時間でも免疫力を高めることができる」そういう研究もされているんですね。
こんなにいいことがあるんですよ!
笑顔で過ごして、オキシトシンを分泌させない手はないですよね!
4.優しい笑顔がこころも身体も元気にする
こんな効果があるからこそ、笑顔は信頼関係を深め、コミュニケーションも円滑になるのです。
笑顔でいることが、子どもとのコミュニケーションもスムーズになり、免疫力アップで健康に役立てられる! しかもお金はかかりません!やらない理由が見つかりませんね。
無表情でいるのは、せっかくの免疫力を高める機会を逃してしまいますよ。
最初は作り笑いでもいいんです。
私もそうで、無理にワッハハっとは笑えませんでした。
子どもたちが幼児の時には、親戚が私と車ですれ違うと『険しい顔してたわよ〜』なんて言われ、笑顔を練習することから始めました。
笑顔って微笑むだけでもいいんです!
そのうち気づけば笑顔が自然にできるようになっていて、顔つきまで変わりました。
なんでも練習すればできるようになります。
この記事を読みながらみなさんもすでに口角上がってませんか(笑)
これから迎える夏休み、お子さまとの時間が多くなるからこそ、お母さんにはぜひ笑顔でいてほしい!
笑顔で優しい気持ちになってほしい!
諺にもある『笑う門には福来る』です。
ぜひ今日からこっそり笑顔の練習してみてくださいね。
執筆者:遠藤有里
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)