1.スマホ・ゲーム・動画 ルールを決めても守ることができない
わが家の長男はゲーム大好き。その世界でも食べていけそうなくらい好きです。そしてYouTubeも。
スマホで、YouTubeの野球のスイングやストレッチなどの検索をして観ている時もあれば、学びの時間、漫画を見ている時もあったりします。
すると、こちら側としてはずっとスマホ使ってるよな〜くらいに見えてしまいますよね。
お休みの日には何時間もスマホ・ゲーム・動画なので、気になってしかたがない…
そこで、ルールを決めるけれども、すぐ破ってしまい守ることができずに、ルールがなかったことになるなんてこともあると思います。
そして余計な一言「またゲームしてんの?」なんて言ってしまいそうですが…ちょっと待って観察していて欲しいです。
こんな時には、「何そんなに集中して見てるの?」など、興味を持った声かけがお勧めですよ♪と、発達科学コミュニケーション(発コミュ)ではお話しています。
そこで今回は、なぜ興味をもった声掛けが必要かと余計な一言を言わなくて済むような、ルール作りについてお伝えしますね。
2.戦略的にルールを守らせることが必要です
わが家には、専門学校、高校生、小学生、年長さん4人の子どもがいます。
高校生くらいになると、自制する能力がついてくるので、わが家の高校生以上の子どもたちには自分の判断に任せています。
でも幼児、小学生、中学生のうちは、まだまだ理性より本能が勝ってしまうこともありますし、自制する能力を発達させる意味でもルール作りをしています。
親子でルールを決めて親子で守る!この統一性が必要なんです。
なので、私たち親も見本を見せていかなくてはなりませんよ。
「え?私たちも?めんどくさーい」「やっぱり親もなの⁇」と思った方も多いかもしれませんね。
ですが、これぞ戦略です!
ゲーム大っ嫌い!
ゲームがなければこんなこと言わなくていいのに!
子どもにイライラしなくていいのに!
と思っていた私も守れるルールを作ったことで、物凄く楽になりました。
今は特に「ゲームやめなさい!」「勉強しなさい!」「宿題は?」など言わなくても、自分から行動を切り替えることができるようになっているのです。
3.ルールを作る前に意識しておいて欲しいこと
お子さんと守れるわが家ルールを作る前に、意識してほしいことがあります。
◆お子さんがやっていることに興味をもつ
お子さんがやっているゲームは何かを知っていますか?
お子さんが好きな動画はなんでしょうか?
スマホでどんなことをしているか知っていますか?
子どもがやっているゲーム、観ている動画に共感できません、興味をもてませんというお母さん多いと思います。
しかし、これらのツールは子どもと私たち大人の共通言語となります。
「今日は何のゲームやってるの?」
一緒に動画を観ながら「この人の話面白いね」
「何そんなに集中して見てるの?」などなど
発コミュを学んだママさんたちは、お子さんがやっていることに積極的に関わって、興味をもってお子さんと会話をしています。
◆親子関係を良くしておく
何か話すたびにケンカや、話しかけても反抗や無視をする状態では、ルールを作るどころではありませんね。
毎日のできて当たり前のことでも肯定をして、肯定量を高めて、話し合いができる親子関係になっておきましょう。
◆ルールを守れるように、家族でフォローする
守れるルールにするためにも、家族でルールを共有しておきます。
守れた、守れないのジャッジだけでなく、本人に今何をしていて、次何をするのかを気づかせる声かけなど家族でするのです。
お母さんだけではなく、兄弟間、お父さんにも協力してもらって、家族でルールを守るためにフォローをしていきましょう。
◆ルールが守れなかったらどうするかを決める
もし、一緒に決めたルールを守ることができなかった場合は、どうするかを子ども自身に考えさせること。
守れなくても怒る、叱るという否定的注目だけでなく、どうやったらうまくいくか考えさせる時間を与え、一緒に考えます。
この4点を意識してくださいね。
また、私たち親もダラダラTVを付けっぱなしや食事の時にスマホを触らない、子どもの前では仕事以外でスマホを触らないなどONとOFFのけじめをつけます。
その上で、ルールを子どもと一緒に決めていきましょう。
そしてこのルールは書き換えもO K!
都度見直しながら軌道修正しつつ、子どもも納得の上で進めていきましょう。
4.わが家のルール作りのポイント まとめ
わが家がスマホ、ゲーム、TVやYouTubeなどの守れるルール作りをしたときのポイントをお伝えしますね。
<その1>時間を決める
・1日◯時間以内
・夜は⬜︎時まで
例えば:可能な時間が1時間だとしたら
ゲーム30分、TV 30分など。さらには平日は1時間、休日は2時間などとライフスタイルに合わせての設定もいいですね。
<その2>使用する場所
・リビングだけで使用する
・自分の部屋やお風呂、トイレには持ち込まない など
これは我が家の例ですが、自宅でゲームするときはTVの大きな画面でやる。
(視力低下や姿勢の問題を考慮してという話し合いのもと)
<その3>スマホやゲームに制限を設定する
子どもには、有料アプリやアプリ内の課金問題はトラブルの元になるからねと話しておき決めます。
・親が許可したものだけ使用する
・スマホやゲームの初期設定で親の制限をかけておく
これも親が勝手に決めるのではなく、必ず一緒に確認しあってくださいね。
そして、最後は自分で紙に書いたものを、ゲームしながら、TV見ながら見えるところに貼っておく!
これは親があれこれ言わずともその書いた紙(誓約書)を見たら、はっと気付けるツールにできるといいですね。
もしも守ることができなかったら?制限を設けることを設定しておくことが、本人の自制心を育てられます。
例えば、約束を破ったら
1回目 明日は休み!
2回目 2日休み!
3回目 3日休み!
4回目 1週間没収
などなど、話し合ってみてください。
こうして、子どもたちと一緒にルールを決めたわが家は、スマホ・ゲーム・動画のことでイライラすることがなくなっています。
ゲームなんてなくなってしまえばいいのに!と思っていたみなさんも、ぜひ一緒に守ることができるルール作りを試してみてくださいね!
執筆者:遠藤有里
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)