1.発達障害・グレーゾーンの子どもの理由がない登校しぶり
夏休みが明けて、2学期は登校しぶりが起きやすい時期です。
発達障害・グレーゾーンの子の登校しぶりでは
なぜ行きたくないのか、聞いても答えない…
明確な理由がないのに学校に行くのを嫌がる…
こんな事がよく起こります。
明確な理由があれば、それに対して対策を立てたり先生に相談できるのですが、このようなケースはお母さんも対応に迷ってしまいますよね?
今回は「理由がない登校しぶりにどう対応するか?」というテーマについてお話します。
2.実は、理由がないワケではなかった⁉
登校しぶりに一見理由がないように思えても、実は、お子さんの気持ちを紐解いていくと「理由がない」訳ではないんです。
発達障害・グレーゾーンの子どもの中には、自分の気持ちを把握するのが苦手な子、自分の気持ちを整理して人に伝えるのが苦手な子、出来事を整理整頓して人に伝えるのが苦手な子もいます。
ですから、心の中でモヤモヤを感じてもそれを伝えられないことが多いのです。
1学期、もしくはそれより以前から、学校生活の中で体験してきた
「うまくできなかった」
「失敗しちゃった」
「怒られてばかりだった」
そんなネガティブな記憶が夏休み明けの登校の足かせになっていることも多いです。
だけどそれをうまく説明できないので登校しぶりに「明確な理由がない」ように見えてしまうこともあります。
理由を問うほどに子どももうまく説明できず余計にイライラしてしまって朝のバトルが増えることもあるので、理由をみつけるよりもお子さんの気持ちを落ち着かせてあげることからスタートしましょう!
3.子どもの気持ちをリードするのは、お母さんの空気です!
そこで、今日からトライできるワンポイントアドバイスです!
それは、ママが明るい雰囲気をつくってみること。
ママの笑顔・明るい声・穏やかな声で、ポジティブな空気をつくりましょう!
脳には、人の行動を鏡のように映し出すはたらきがあります。
ママが不安がったりイライラしたりする行動は、思いのほか子どもたちに伝播しやすいのです。
お子さんも学校が不安、ママも我が子が心配、どちらも大変なのですが、ママがお子さんの気持ちをリードしてあげるポジティブな空気づくりにトライしてみてくださいね。
起きるのが遅くても笑顔で「おはよう!」と言ってみましょう!
まずはそこからスタートでOKです。
登校しぶりは、ママも不安になりますが、明るい笑顔を心がけてくださいね!
執筆者:清水畑亜希子
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
夏休み明けの登校しぶりへの対応がわかります▼