発達障害・グレーゾーン子育ての鉄則!子どもの積極性をグーンと伸ばす3つのステップ

学校生活で問題の多かった発達障害・グレーゾーンの子どもが、困ったことを克服して、やる気に満ちた子どもに変身したら嬉しいですよね!たった3つのステップで、親子のコミュニケーションを変えたら、子どもの積極性はムクムクと育ちます。

1.発達障害グレーゾーンのわが子が大変身した、たった3つのステップ 

我が家の息子は注意欠陥多動性障害(ADHD)タイプのグレーゾーン男子で、中学校生活では、先生に評価されないことが多々ありました。

学校に行く理由も見つけられず、学校に行けない時期もありました。

✔ 忘れ物が多い
✔ 連絡帳や授業のノートは書かない
✔ 学校からのプリントを持ち帰らない
✔ 提出物を出さない
✔ 授業は聞いていない
✔ 授業は手ぶらで参加
✔ 部活をサボってしまいがち

危機感を感じた私でしたが、発達科学コミュニケーションを学び、たった3つの対応を心掛けると、息子の大変身ぶりは目覚ましいものがありました!

✔ 連絡帳を書いて帰ってくる!
✔ 連絡帳を見ながら、学校に行く準備をする!
✔ 学校からのプリントを持って帰ってくる!
✔ 新年度の提出書類の締め切りを守って、期日までに学校に提出した
✔ 授業でノートを取っている
✔ 学習での日々の提出物を意識的に出すことができている
✔ 部活の練習日や集合時間をしっかり聞いて帰ってくるようになった

こんな“やる気男子”になるために、家でやってきたこと。それはこの3つだけ

①こどもへの要求量を下げる!

②できたことや完了したことに注目して、肯定の頻度を増やしていく!

③息子の興味のあること・ものに、積極的に関わっていく!

この3つに集中して親子のコミュニケーションを変えたら、発達障害・グレーゾーンの子どもの積極性はムクムクと育ちます。

具体的にどんな対応をしたのかを、ご紹介していきますね。

2.STEP1:まず子どもへの要求量を下げましょう

世の中のお母さんはみなさんしっかり者なので、お母さんができるレベルを子どもに求めてしまいがち!

だから「もっとしっかり!もっと早く!」と思って、指示が増えてしまいます。

指示ならまだしも、うっかり「命令」のオンパレードになっちゃっているお母さんもいるかもしれませんね。

でも、ちょっとの間、「あれしろ、これしろ」を減らして、お子さんの様子を観察してみてください。

面白いもので、お母さんが指示をしないほうが、すっと動いたりすることもあるんです!

もちろん、発達障害の特性からくる「苦手」によるものだと、すぐにできるようになるとは限りませんが、本当はもともとその子が「できる」ことなのにやらなくなっているだけなのなら…。

ガミガミ言われすぎて「あーあ、やってらんねー」という状態を、お母さんが無意識のうちに作ってしまっている可能性もあります。

あるお母さんから、こんなご報告をいただきました!

『何回言っても制服をハンガーに掛けなかったのですが、できていないことに触れるのをやめて、だまって様子をみたら3日でハンガーに制服を掛けるようになりました!驚きです!』

これ、どんな状態かというと、もともとできるのに、ガミガミ言われることにむしゃくしゃしてやらなくなっちゃっている状態です。

だから、しっかり者のお母さんこそ、要求量を下げてお子さんの様子を観察してみてください。

子どもが動き出すことがあれば、それは「言わなくてもできること」なんです!

だとすれば、ギャーギャー言わずに待った方がいいと思いませんか?

3.STEP2:できたことに注目して、肯定の頻度を増やしていく!

子どもへの要求値を下げると、子どもを肯定するチャンスが増えます。

例えば、「部屋を片付けなさい!」と言っても、片付けが苦手な子は、お母さんの求めるレベルまでできないことも多いです。

そんな場面で「もっとちゃんとやりなさいよ」とか「綺麗にやりなさい」とか言われると、子どもは「ちぇっ、俺やったのになんで怒られてるんだ」となってしまい、次からやろうとは思わなくなりますよね。

だから、要求値を下げてお子さんのできたところまででOK!というルールにしてみれば、子どもを肯定するチャンスが劇的に増えると思いませんか?

「ここまでできたんだね」「○○を片づけたんだ!」子どものできたこと・完了したことに注目した肯定的な声かけは、子どもの自信とやる気を育みます

ぜひ、できたところセンサーを研ぎ澄ませて、発達障害・グレーゾーンの子どものできることやいいところを発見してもらいたいと思います!!

4.STEP3:子どもの興味のあること・ものに、親が積極的に関わっていく

一見、学校生活を頑張れる要素はほとんど無いように見えますが、“嫌いなこと”“苦手なこと”を、頑張るためには“好きなこと”“得意なこと”で自信を持たせてあげるのが先決です!

そして、チャレンジした子どもたちに親がどう関わっていくかが、子どもの積極性を伸ばすのに大きな影響を与えます。

「そのアイデアいいね!」
「どうだった?」
「面白いね」

こんなシンプルな関わりでも、親が子どもの興味あること・ものに関心を示すと、子どもは自信とやる気にあふれ、また次の課題や興味に積極的にチャレンジできるようになるのです。

もし今、子どものやる気がなくて調子がイマイチだったなら、この3つのステップで家庭での関わり方を変えてみてくださいね。

発達障害・グレーゾーンの子どもの積極性がグーンと伸びてきますよ!

執筆者:清水畑亜希子
(発達科学コミュニケーショントレーナー)

発達障害グレーゾーンの子を伸ばす関わりが学べます!

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