ママの正解を押しつけてない?思春期の自信がない子への対応を変えて成功体験をつけよう!

ママの考えを押し付けて、思春期凸凹っ子の行動を否定していませんか?「ごめんなさい。」とすぐに謝ってくる。自分の行動に自信がない子への対応を変えることで、失敗と思ってしまった体験が成功体験に変換できる方法を、具体的にお教えします!

指示待ちばかりの思春期凸凹っ子は自分に自信がない

何をやるにも、言われないと行動しない子っていますよね。

思春期になり、自分で考えて行動してほしいのに何事も指示待ちばかり。

「言われないとわからない」と自分で考えようとはしません。

この子の将来大丈夫かしらと不安になっていませんか?

私には、思春期凸凹っ子がいます。

思い返せば、幼少期から否定の声かけばかり

自由過ぎる行動を正すために、

「勝手に行ってはダメ!」

「何でみんなと一緒に遊ばないの?」

と繰り返して言っていました。

先日、日常の些細な出来事ですが、子どもの発言にドキっとしたことがありました。

子どもが袋にチャックのないグミを食べていて、「量が多いので全部食べきれない」と言ってきました。

私は、「ジップ〇ックに入れておいたら?」と提案し、袋を渡しました。

私としては、グミの袋ごと入れておけば、ジップ〇ックも汚れないので再利用できるかな?

なんて考えもありました。

そのときの子どもは、グミを全てジップ〇ックにうつしてしまいました!

私は「え?袋から出しちゃったの?袋ごとそのまま入れたらいいじゃない!」と言ってしまいました。

私の思っている行動と異なった行動をした子どもを否定してしまったのです。

それは、いけない行動ではないのに否定してしまったのです!

そのとき、子どもは「ごめんなさい」と...。

私は、ハッとしました。

自分の行動に自信がない子どもが謝ってきたのです。

「別に間違ったことじゃないんだから謝る必要はないよ」と言いました。

私の日々の声がけで、子どもを自信がない子にしてしまっていたのです。

自信がない子に肯定の声掛けをする理由は?

発達凸凹っ子は、不安が強いとか、ネガティブな記憶が残りやすい、といわれます。

それにより、思考や行動に影響してくるのです。

私たちの脳は、ポジティブな記憶よりネガティブな記憶の方が刻まれやすくなっています。

なぜ、ネガティブな記憶が残りやすいのでしょうか?

私たちも元々は動物。記憶とは、動物の頃から持っていた脳の働きです。

動物として自然界を生きるため、危険なこと(もの)から身を守るための機能なんです。

怖いものや、危険な場所は記憶しておいたり、身の危険を察知したら逃げる、と言うように生命を守るためにあるものです。

つまり、怖い・恐れの記憶や感情は、脳に入りやすいという事です。

叱られた記憶は残るし、長く保持されている、と言う子は確かに多です。

それは、脳が持っている機能だからなんです。

また、思春期になるこの時期に社会的スキルを徐々に身につけていきます。

その中で、自分と他人は違う考えを持っていることや、他人ができているのに自分にはできないことがあるということを認知していく時期でもあります。

このような特性や経験からも、自分に自信がない状態になり、自らチャレンジすることができにくいのです。

中学生になると積極的な態度も評価の対象に?

では、なぜ今、自信をつけさせ、チャレンジすることが重要になってくるのでしょうか?

2021年度より、中学校の学習指導要項が改訂されました。

「個別の知識・技能」「思考力・判断力・表現力等」「学びに向かう力・人間性等」の3つが育成されるべき力の柱として挙げられています。

「自分で考え、表現し、判断し、実際の社会で役立てる」ことが求められます。

学習状況評価の3観点は「知識・技能」「思考・判断・表現」「主体的に学習に取り組む態度」であり、学習指導要領と対応した形になります。

テストの点数だけでなく、主体的に学習に取り組む態度も評価に入ります。

課題や授業に積極的に取り組む態度が、評価の対象になるのです。

せっかく勉強をしてテストで良い点数をとっても、課題や授業に積極的に取り組む態度が低いと、評価が下がってしまうこともあります。

それではもったい無く、さらに自信を失くして、やる気もなくなってしまいそうですよね。

正解は一つじゃない!ママの正解を押しつけていませんか?

思春期の自分の行動に自信がない子に、どう対応したら良かったのでしょうか?

それでは具体的に、子どもがグミをジップ〇ックにうつした行動に対して、ママの対応を変えるとどうなるでしょう。

そもそも世の中に正解って1つではありません。

保存袋に袋ごと移すのはママの正解です。

全部移すのが子どもの正解です。

だったら、「袋にうつしたんだね!」でいいのです。

どっちが正解かと言ったら、どちらも正解ですし、どちらが気づかなかったかと言えば、両方だと思います。

そこで、ママが、

「お!その方が食べやすそうだね〜!ママは貧乏性だから、袋ごと入れちゃうけど、それもいいね!」

と言います。

ママが勝手にいろいろなことの正解を、決めてしまっていることって、ありませんか?

その上で、「貧乏性ってわかる?」

別のものを袋ごと入れているジップ〇ック見せて、

「これだと再利用できるでしょ?」

とニコニコ話してあげます。

強要しません。

あくまで一案として伝えます。

もしかしたら、時と場合によって「いいね!」だけで、終わることもあるかもしれません。

今じゃないな?と思ったら、何度か見守った上で、そろそろかな?と思った時に言うときもあります。

強制ではなく、学ぶチャンスを!

全ての体験を失敗体験ではなく成功体験に!

そうするには、どうしたらいいかな?と考えてみましょう。

大体のケースは、「それいいね!」と認めることからしか入りません。

だから、全て肯定から入る

そうしないと、「ママだったらねぇ~」の声かけを聞き入れることはないのです。

子どもの話を聞くときも同じです。

自分の意見を一旦保留して、理解までいかないと、共感まではいきません。

まだやっていないことを言うのが否定の声かけになります。

できていないことを言うときは、先にできていることを言ってあげましょう。

子どもの芽を積んでしまわないように注意しましょうね。

日常の些細な出来事の声がけを変えてみる。

ぜひ実践してみてください。

執筆者:池田 さちえ
(New Mammyアンバサダー★)

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