中学生息子のダラダラから行動を引き出す方法は、お母さんが行動?!

中学生のお子さんが携帯やゲームでずっとダラダラしている姿を見て、お母さんはイライラしていませんか? そういった好ましくない行動に注目するのではなく、お母さんが子どもから離れて行動してみましょう。ちょっとしたきっかけを作るだけで行動が促せます!

長期休みの中学生は携帯、ゲーム三昧。

中学生の息子は、夏休みや冬休みの長期休暇に、携帯やゲームなどをやっていて、ずっとダラダラとしています。

せっかくの長い休みを有効に使ってほしい、計画的に自分のやるべきことをちゃんとやってほしいけど、それどころではありません。

何もやらないのです!

親としてはとても気になります。

心配になります。

さらに、目の当たりにしていると、こちらはイライラしてきてしまいます。

勉強もやらないし、お風呂もなかなか入らない、ご飯って呼んでも全然来ない。

もういい加減にしてってなります。

特に長期休みの食事の準備なんて、本当に大変なのに、全く協力すらしません。

お母さんが作るのが当然で、ありがたいとも思っていないようです。

なんとか何もしない息子の行動を引き出したいけど、どうしたらいいのだろうと途方に暮れていました。

何もしないなら、せめて自分の昼食を自分で用意することくらいはできないだろうか?

勉強やお手伝いは少しハードルが高いけど、自分のお腹を満たすため、これならできるかもしれない。

私はここから動かないか、やってみることにしました。

逆効果?脳は否定の注目をしても発達しません。

一般的には、まずはどうにかやらせようとして、何度も声をかけたり、促したりしますよね。

「いい加減携帯見るのやめて、ご飯の準備手伝ってよ?」などと言えば、

「面倒、飯はお母さんの仕事だろ!」なんて憎たらしい返事が返ってきたりします。

言い方を変えてやってみても、効果はありません。

そのままダラダラ状態が続いていたら、お母さんはさらにイライラしてきてしまいます。

言いすぎて、子どもが暴言を吐いてくる悪循環になってしまうこともあるでしょう。

このような対応は、「ダラダラしている」という好ましくない行動に注目(否定の注目)して注意している状態です。

これでは、行動を促すことはできないのです。。

良い方向に向かうことはないのです。

脳は肯定的なことに注目すれば発達していくのですが、否定の注目では発達しないのです。

注意欠陥多動性障害(ADHD)タイプの発達の凸凹がある子だったら、さらに自分の好きなこと、興味のあることにばかり集中する特性があったりして、携帯やゲームに夢中になりやすいです。

それで余計に動きが悪くなりがちなのです。

ましてや、中学生ともなればダラダラと怠ける方向に流れるのは、思春期のあるあるです。

ではどうしたらいいのでしょうか?

ダラダラの子どもを動かしたかったら、お母さんが行動。

やることは2つです!順番にお話ししますね。

①好ましくない行動は見ないふり。

まず、ダラダラしている好ましくない状態には注目しません。携帯を見続けていても、ゲームをやっていても知らんぷり。

それを目の当たりにすれば、イラっとしますが、否定的な表情、態度、言葉、感情を示さないようにします。

ため息をついたり、眉をひそめたり、怒りのオーラを出したりも気をつけます。

②お母さんが離れてみると…。

そうしたら、次はお母さんがちょっとしたきっかけを作ってみるのです。

子どもに何かやらせようとするのではなく、まず自分が行動して、子どもと離れるということをやってみます。

例えば、子どもが昼食を家で食べる夏休みや冬休み、ママだけ友達とランチに出かけます。

「お母さんは友達とランチに行ってくるね。お昼ご飯はそれぞれ自分たちで用意して食べてね。」と言って出かけてしまうのです。

これで子どもと離れられます。

事前に、お金もいくらか準備しておいて、

「コンビニで買ってもいいし、家にあるものを食べてもいいよ。」と話しておきます。

コンビニで買ってもいいので、ハードルはかなり低くなります。

家には簡単にできるもの、カップラーメンや冷凍のチャーハンなどを準備しておき、

「こんなのあるからね」と伝えておくのです。

とんこつ好きの我が子には、冷凍のとんこつラーメンを用意しておき、興味をそそるようにしました。

お母さんだけ出かけても、思いの外、文句を言ったり、反発してくることはありませんでしたよ。

しばらくして帰ってくると、「コンビニに行くのが面倒だから、ラーメン作って食べたよ!結構うまかった」と言って、うれしそうに報告してくれました。

しっかり鍋で調理して食べてありました。

のりも添えたようです。

ちょっとした成功体験です。

面倒くさがりの思春期中学生も、お腹が減ったのには勝てずに、行動を引き出すことができました!

簡単なことから少しずつチャレンジしていけば、だんだん動くことができるようになるのです。

まずは自立につながる第一歩を促してみてはいかがでしょうか。

執筆者:高橋 花ずえ
(New Mammyアンバサダー★)

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