ママにだけ癇癪を起こしイライラをぶつける子ども
嫌なことがあると不機嫌になり、ママにだけイライラをぶつけるお子さんに困っていませんか?
New Mammy Schoolで学ぶAさんのお子さん、年長の女の子Mちゃんは感覚過敏があり、ママにだけ癇癪を起こしていました。
Aさんはずっと育てにくさを感じていて、Mちゃんが年少さんのときに発達について調べた際、特性があると言われました。
外ではきちんとできるため、本当にそうなのかと周囲から言われてしまうこともありました。
園の先生に相談しても「愛着形成の一種ですね」と言われるばかりで、「私の育て方が悪いの?」と悩んでいました。
また、家の中でも、きちんとできることがあるのです。
それはパパの前。
パパは怖いので、パパの前ではいい子になるため、パパにも理解してもらえません。
そのため、旦那さんからは「きちんと育てていない!」と責められることもありました。
朝の支度中も、料理中も、「今来て!」と何度も呼ばれ、「私は娘の召使い?」と思うほど振り回される日々。
Aさんは気が滅入るほど疲れ果てていました。
なぜママにだけ癇癪を起こすの?なぜママだけなの?と、まるで自分の育て方が悪いのかと自分を責めてしまう気持ちがわきあがってしまうのでした。
思いどおりにならないと
人のせいにして怒る子どもに
必要な対応がわかります!
↓↓↓
ママにだけ癇癪が起きる理由
なぜママにだけ癇癪が起きるのでしょうか。
主に3つの理由があります。
人間の本能
家の中と外とで、その場に応じた役割を果たそうとするのは、人間の本能です。
話し方を含め、対応がその場によって変えるということをご自身で認識することもあるのではないでしょうか?
家族にきつい話し方をしていたところ、電話が来て「もしもし~」と1オクターブも高い声で話し始める、ということも同じです。
お子さんが家の中と外で自分を使い分けるというのは、社会性が育っているとも言うことができます。
外では頑張りすぎている
家の中では言わなくてもママが気づいてくれたり、ワガママを言っても許してもらえる環境かもしれませんが、外ではそうもいきません。
園生活ではガマンをする場面が増えてきます。
外では頑張っています。
また、特性があればなおさらです。
苦手な音がある中でイライラしたり、モノに当たってしまうこともあるかもしれません。
こだわりがあっても、それを出さずにグッとガマンをしたり、こだわりを発動して先生に注意を受けたりしていることもあるかもしれません。
外では相当頑張っている状態と言えます。
ママは安心の象徴
年長さん(4,5歳)の発達段階を考えると、外ではいい子で、ママにだけ癇癪を起こすのは、ママが子どもにとっていい対応をしていると言えます!
なぜなら、ママにSOSを出すことができている、ということだからです。
パパではなくママには感情をぶつけられる存在であるほど安心しているということです。
そう考えると、少しホッとしますよね。
ママにだけ起きる癇癪への対応はこれ!
ママは安心の象徴なのか…と思っても…
とはいえ、ママにだけ癇癪を起こされるのはつらいものですよね。
癇癪を起こしやすい状態というのは、感情の脳が暴れている状態です。
ですから、感情の脳を落ち着かせるために、子どもにとって否定的な対応をなくしていきます。
例えば、「来て!」と子どもに言われたときに、家事や仕事などをしていると「ちょっと待って」と言うときありますよね。
もちろんすぐ行けたらいいのですが、頻繁に呼ばれていれば「また…」と思い、イヤな顔をしてしまいがちです。
ですが、ここでは「はいはーい!手を洗ったら行くよ~」と、まずは子どもの気持ちを受け止めていきます。
子どもが遊んでいるところに呼ばれたならば、5分でもいいので、一緒に遊んであげる時間を作っていきましょう!
召使いのような状態が、これではずっと続いてしまうのではないか…と心配にならなくても大丈夫です!
まず感情の脳を落ち着かせるためなので、落ち着いてきたならば、癇癪を起こして呼ぶことも少なくなっていきます。
ママにだけ癇癪を起こしていたMちゃんのその後
冒頭でお話したAさんは、発達科学コミュニケーションの\幼児期からの/アンガーマネジメントを学び、Mちゃんは感情を少しずつコントロールできるようになっていきました。
状況が好転したことで、Aさんも母親としての自信を取り戻しました!
かつては娘にかかりきりで、自分の時間が持てなかった毎日から卒業し、在宅のお仕事を始められるまでに!
Aさんは「こんなに早く自分の時間が持てるなんて信じられません!」と、嬉しそうに教えてくれました。
4ヶ月前は毎日癇癪に苦しみ、先の見えない日々を送っていたAさん。
ですが、数か月で表情が一変し、パッと明るくなった姿がとても印象的でした。
ママが声かけを習得し、育児の軸ができたことで、お世話だけの関係だったMちゃんとの日常が大きく変わりました!
次は卒園、そして入学準備という新たなステージへ向かいます。
一人でできることがどんどん増えていますから、ここから半年後の成長がとても楽しみです。
小学校入学までに、もっともっとMちゃんのできることを増やしていきましょう!
執筆者:桜井ともこ
(発達科学コミュニケーションマスタートレーナー)
子育てがもっとずっとラクになるママの声かけをお伝えします!
▼無料メール講座の登録はこちらから