何度言っても動かない息子と、私のイライラが限界だったころ
我が家には、3人の子どもがいます。
今日は、現在小4になった息子が、小2だったころのエピソードをお話しします。
学童から帰った息子は、ランドセルを置くとすぐにテレビの前に座ります。
「お風呂に入ろう」そう声をかけても返事がありません。
もう一度声をかけます。
それでも返事がありません。
私はしびれを切らして、こう言いました。
「お風呂に入らないと、くさくなるよ!」
「くさいって言われちゃうよ!」
すると息子が怒り出しました。

「もううるさい!わかった!」
何とかお風呂には入れました。
けれどそのあとに残ったのは、モヤモヤした気持ちでした。
お風呂に入るだけなのに、どうしてこんなにケンカになるのだろう。
毎日の小さなやり取りが、じわじわと積み重なっていました。
子どもが動かない理由は「やる気がない」からではなかった
発達科学コミュニケーションを学んで、気づいたことがありました。
問題は、私の声かけにありました。
私はずっと「〜しないと、〜できないよ」「〜しないと、〜になっちゃうよ」という形で子どもを動かそうとしていました。
これは、脅しの形になる声かけです。
不安が強くなると、脳は守りに入ります。
「動こう」という意欲が、わかなくなってしまうのです。
子どもはその言葉を受け取ると、楽しいからやろうではなく、怒られたくないから動くという状態になります。
脳には、「楽しそう」「やってみたい」と感じたときに動き出す仕組みがあります。

何度言っても動かない理由は、やる気がないからとは限りません。
「やりたくなるスイッチ」が入っていないだけだったのです。
脳の受け取り方に特性がある子どもほど、ネガティブな声かけを強く受け取りやすいことがあります。
「言うことを聞かない」のではなく、「動きたい気持ちになれない」状態になっていたのかもしれません。
子どもがスッと動き出す声かけの変え方
声かけを「脅し」から「ワクワク」へ変えてみました。
変えたのは、たった一言の方向だけでした。
「〜しないと」を「〜したら」に変える
まず私が変えたのは、声かけの方向です。

以前はこう言っていました。
「お風呂に入らないと、くさくなるよ」
これを、こう変えました。
「お風呂に入ったら、一緒に恐竜の話をしよう」
「お風呂から出たら、一緒にトランプをしようか」
たったこれだけです。
すると息子は怒ることなく、スッとお風呂に向かうようになりました。
「〜しないと」という言葉は、脳に「嫌なこと」を先に思い浮かばせます。
「〜したら」という言葉は、脳に「楽しいこと」を先に思い浮かばせます。
同じことを伝えていても、言葉の向きを変えるだけで、子どもの脳の受け取り方が変わります。
子どもが「やりたい」と感じる言葉を選ぶ
声かけを変えるときのポイントは、その子が「楽しい」と感じることを後ろにつなげることです。
恐竜が好きな子なら、恐竜の話。
ゲームが好きな子なら、一緒にやる約束。
「そばにいるよ」という安心感だけでも、子どもによっては十分なスイッチになります。
正解は一つではありません。
わが子が「やってみようかな」と感じる言葉を、少しずつ探していくイメージです。
声かけを変えてから、息子との時間が変わりました。
怒鳴り合いで始まっていた時間が、少しずつ穏やかになっていきました。
「一緒に、トランプやろう」と、息子の方から声をかけてくれる日が増えました。

子どもが自分から動き出せるようになると、ママの声かけも自然に減っていきます。
今日からまず一つ、「〜しないと」を「〜したら」に変えてみてください。
怒ることなく、責めることなく、親子で穏やかに夜を過ごせる日が 少しずつ増えていきますよ^^
執筆者:森崎こころ
(Nicotto Project 発達科学コミュニケーショントレーナー)


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