やだー!着替えない!逃げまくる息子を追いかけ回す毎日
ドタドタ… バタバタ…
「いやだー、やりたくなーい!」
お着替えがイヤで逃げまくる息子。
「コラー、時間ないんだからー!」
追いかけながら、ガミガミ怒る私。
毎朝、保育園の準備をする時には、いつもこのような光景が広がっていました。
我が家の3歳の息子は、衝動性がとても強く、自分の興味のないことにはなかなか動くことができません。
朝って、戦いですよね…。
子どもを起こし、朝ごはんを食べさせ、着替えさせて歯磨き、トイレ。
お弁当を作り、持ち物チェック。
やることがたくさんあるうえに、時間に追われる。
幼稚園のバスがくる! 学校に、保育園に、仕事に遅れちゃう!などなど。
私は、フルタイムで仕事をしているため、 仕事に遅刻しちゃう!が何より大きく、朝は、いつもよりもさらに心の余裕がありませんでした。
早く着替えて!と追いかける私を、ニヤニヤしながら振り返っては逃げる姿に、 怒りがどんどん込み上げてきます。
しまいには、
「みんな自分でやってるのになんで何もできないの!」
と、周りと比べてしまったり、別のことまで巻き込んで怒ってしまったり。
ダメだなって分かっていても止められない状況でした。
皆さんも、 この声のかけ方、よくないんだろうな… 頭のどっかではなんとなく分かっていても、イライラに勝てず嫌な態度や酷い言い方をしてしまうことありませんか?
毎日毎日こんなバトルをしていると、大人だって疲れ果ててしまいますよね。
楽しくないことには心が踊らない。楽しいことがやりたい!
衝動性が強いということは、外からの刺激や思いついたことに対して、衝動的に反応することを指します。
つまり、考えてから行動することが難しい状況だということです。
すぐに行動してしまうので、周りの状況を判断したり、相手の気持ちを考えたりという余裕はありません。
自分が心躍ることには全力で動く!
心躍らないことはやりたくない!
自分の思ったままに動きます。
その行動が その場に応じた動きであれば何の問題もありませんが、残念ながら、その場に相応しくないことが多いのも特徴のひとつです。
1度動き出してしまうと、その動きを制御することは難しい。
だから、必要なのは、そうならないようにしておくことなのです。
では、どうすればいいのか?
衝動性の強さを 弱みではなく強みとして捉えていけばいいのです。
衝動性の強い子どもたちに共通して言えることは、自分の楽しいと思うことへの行動力は誰よりもすごい! ということです。
そう、 楽しいことを行動の原動力にすればいいのです◎
“できた“をたくさん増やして“やってみよう“の気持ちを育てておこう!
衝動性の強いお子さんの多くは、集団生活の中に入ると、注意や叱責される場面が多くなります。
なぜなら、刺激に対して衝動的に動くため、その場に相応しくない行動をとってしまうことが多いからです。
厄介なのは、状況によってはその場に相応しい行動を取ることができてしまうこと。
だから、 本人が悪い行動だと把握したうえで、わざとやっている行動だと勘違いされてしまうことがとても多いのです。
この勘違いからの注意、叱責が続いてしまうと、お子さんは自信を失い、
どうせ自分なんて…
と自分を否定するようになってしまいます。
そして、困った状況に直面した時、自分じゃ無理だと判断してしまい、乗り越えられなくなってしまうのです。
そうならないために。
集団生活が始まり、困りごとが気になり始めた今こそ、お子さんの“できた!“を増やしていくことが大切なんです。
“できた!“をたくさん集めて、困難に直面した時でも
“やってみよう“
と思える土台作りをしていきましょう!
タイマー&実況中継で楽しいお着替えタイムに♪
早速、“お着替え”タイムも親子のバトル時間ではなく、お子さんの“できた!”を集める時間にしていきましょう。
時間と競争しちゃう!(楽しく誘ってくださいね)
時間と競争させちゃいましょう!
なぜなら、楽しいかも?と思えたものはすぐやりたくなっちゃうから。
お子さんが好きそうなタイプのタイマーを使って、時間と楽しく競争♪
お子さんが何それ、楽しそう! って思ってくれれば、勝ちです。
次の瞬間にはもう既に着替え始めてます笑。
ちなみに我が家は、音楽が流れて残り時間が視覚的に分かりやすい、easy timer を使ってますよ!
お着替えを実況中継をする!
お着替えを頑張っているお子さんの実況中継をしましょう!
なぜなら、実況中継が入ることで、より「楽しい」が増えて、またやりたくなるから。
例えば、「お!◯◯選手、ズボンを脱ぎ始めました!いいですね〜、脱ぎ終わったーー!さぁ次は?お?先にズボンを履くようです!」
こんな感じです。
実況中継は全てが肯定の声かけに値するので、「できた!」が脳に溜まっていくんです。
このツーステップで、息子は、楽しく自分でお着替えできるようになりました。
衝動性の強いお子さんにはかなりオススメのこのツーステップ。
辛いお着替えタイムを楽しい「できた!」の時間に変えてみませんか?
執筆者:山田こはる
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
子育てを今より少しでも楽しくしたい!というママ必見!
▼無料メール講座の登録はこちらから