すぐ泣く子どもの対応に疲れて果てているママ
すぐに泣く子どもの対応に困っているママはいませんか?
「ひといちばい敏感な感覚を持つ子ども(Highly Sensitive Child)」(HSC)の傾向がある繊細なお子さんがすぐ泣くことで、ママは対応に疲れ果てていませんか?
たとえば
・幼稚園カバンの準備を忘れていた!どうしよう…すぐに泣く
・お気に入りのヘアゴムがないと、幼稚園に行かないと泣き崩れる
・おえかきが思うように上手にできなかったと泣き続ける
・朝食のヨーグルトのメーカーがいつもと違う!と癇癪を起こす
など、ママにとっては「そんな細かいことで?」「なぜそんなことにこだわるの?」
と思うことですぐに泣く!すぐにぐずる!
本人の泣きスイッチが入ると何十分も泣き続けたり、グズグズいってお母さんに当たってきたり…という状況です。
ついついママも
「そんなことで泣かないの!」
「たいしたことないじゃない!」
「早く泣き止んで!」
「勝手にしなさい」
「もう知らない!」
など叱ってしまい、ママ自身も疲れ果ててしまいます。
ある程度は受容したくても、幼児さんとはいえ年長さんともなると力も強く、声も大きくなるので、対応に困ってしまいますね。
また、年長さんの場合は、小学校入学前に、自分で気持ちをコントロールできるようになってほしいとの親心もあるかと思います。
すぐ泣く子どもの頭の中を見てみよう
HSCのお子さんは、繊細で感受性が高い特徴を持ちます。
そのため、その繊細さと高い感受性で周囲の大人や友達の話をよく聞いています。
話だけでなく、相手の表情や声から気持ちをキャッチして、相手に合わせようと気を張ります。
場所の雰囲気にも敏感で、その場の雰囲気に合わせて慎重に行動します。
外で精一杯気を張ってがんばるため、 安心できるおうちでは、自分の気持ちがあふれてとまらなくなる、ということがあるのです。
そして、ネガティブな思考が残りやすく、不安や心配がどんどん増してしまうのです。
すぐ泣くのは不安や心配を示すSOSサイン
脳科学的視点から、不安や心配の正体を探ってみましょう。
さまざまな不安や心配でいっぱいになっているすぐ泣く子どもの頭の中を覗いてみます。
たとえば、
「お友達、おもちゃ貸してくれなかったな…」
「先生すごく怒ってたな…」
「うまく絵が描けないな…」
など、この不安や心配の感情が生まれているとき
脳の中にある扁桃体という部分が過剰に反応している状態です。
扁桃体は特に恐怖や不安といったマイナスの情動に深く関わります。
視覚や聴覚など感覚器が受け取った情報は、まず、扁桃体に届きその後、物事を考えたり、判断したりする理性の脳に届きます。
しかし、この扁桃体は安心安全を最優先するために、不安を感じた時、SOSの指令をだすのです。
すぐ泣く子どもへのNG対応
要は、すぐ泣く子どもは不安だー心配だーと感じている状況から、自分の身を必死で守ろうとしているのです。
という理由から、すぐ泣く子どもは泣いたり叫んだりすることで精一杯の感情表現をし、自分の身を守ろうとしているのです。
すぐ泣く子どもが泣いている時に、
「そんなことで泣かないの!」
「たいしたことないじゃない!」
「早く泣き止んで!」
「勝手にしなさい」
「もう知らない!」
など感情的に叱って子どもを落ち着かせることはやめましょう。
子どもが泣いて興奮している時は扁桃体が暴れている状態です。
そこで、強い叱りの口調が加わると「怖い」という感情がプラスされ、余計におさまらなくなります。
また、「何も分かってもらえない」という不満につながり、さらに癇癪が起きやすくなります。
すぐ泣く子どもへ『安心』を与えるOK対応
すぐ泣く子どもにとって、泣いているときに必要なのは『安心』です。
まずは
「イヤだったね」
「つらかったね」
「とっても心配になったんだね」
などの共感の声かけで安心させましょう。
自分の気持ちを分かってくれた!と感じさせることが大切です。
それでもしばらく泣き続ける時は少し距離をとるのもひとつです。
そして、泣きやんだ時に
「自分で落ち着けたね」
「自分で涙とめられたね!」
と優しく声をかけます。
寄り添って、すかさず声をかけることがポイントです!
お子さんの気持ちに寄り添いながら、不安要素を取り除いてあげる。
そして、自分で気持ちを落ち着かせられたことをしっかり認めてあげることが大切です。
自分で気持ちを落ち着かせることができた!
という成功体験をつむことで、感情のコントロールができるようになってきます。
そして、
「こんなことがイヤだった」
「本当はこうしたかったんだよ」
と自分の気持ちをしっかり伝えることができるようになってきますよ!
執筆者:浅田みほ
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
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