ASDキッズ、真面目に通っていたのに学校に「行き渋り」になったのはなぜ?
・学校の行き渋り
・学校から帰宅後荒れる
・学校の話を聞いても話してくれない
こんなお悩みありませんか?
学校では問題を起こすこともないし、 やるべき事もやれている。
だけど、朝「学校に行きたくない!」と行き渋りが出たり、 学校から帰宅後、イライラして家族に当たるなど、家と学校での様子が違い過ぎると、 親は何が問題なのか分からず困ってしまいますよね。
かと言って子どもに学校の事を聞いてみても何がストレスに感じているか本人も自覚していないため、明確な問題が見つからずモヤモヤしてしまいます。
ASD(自閉症スペクトラム)キッズは
・環境の変化や見通しを立てるのが苦手
・感覚の過敏さ
・コミュニケーションの苦手さ
などの特性から学校生活にストレスを強く感じる傾向があります。
また「完璧にやりたい!」「ちゃんとやりたい!」という完璧主義など「思考の偏り」から、本来は出来ているのに自信をなくしてしまう事も多くあります。
「行き渋り」があるという事はお子さんの脳にストレスが溜まっているということです。
つまり、脳の負荷が高くなっている状態です。
ASDキッズの「行き渋り」は無理矢理行かせてはいけない!
小学校入学当初は毎日元気に学校に通っていた息子でしたが、1年の二学期頃から朝、学校へ行く準備をする時間になると「学校行きたくない」と言う事が増えていきました。
ですが以前の私は、「学校には絶対行かないといけない」という考えを持っていたため、息子が「行きたくない」と言っても
「早く準備して!」
「授業受けるだけなんだからそんなに疲れないでしょ」
と子どもの気持ちを否定して、無理矢理行かせていました。
そうしたところ、はじめは嫌がりつつも時間になると自分で準備して行っていた息子ですが、時間になっても準備をしなくなり段々と行き渋りが酷くなってしまいました。
そんな私があることに気をつけただけで、 嬉しそうに学校でできた事を話してくれるようになり、帰宅後家で荒れる事や学校への行き渋りが解消されたんです。
ASDキッズの「行き渋り」を解消する声かけのポイント
私がやった事はたった1つ「当たり前にできている事を伝える」です。
なぜなら、学校でできている事がたくさんあるのに本人は気付いていないという事に気付いたからです。
発達科学コミュニケーションで「当たり前のことこそ肯定していく!」ということの大切さを学び、学校で当たり前にできている事を毎日肯定していきました。
やった声かけはこんな感じです。
「1人で学校に行けたね」
「連絡帳書いてるね」
「字が丁寧で読みやすいよ」
「引き出しきれいに整頓されてたね」
など彼が当たり前にやっている事を見つけて伝えていきました。
実ははじめは、私は学校の事は分からないと思い、家でやった事しか肯定していませんでした。
学校では問題を起こさず真面目に過ごしているし、学校生活に慣れてくれば「行き渋り」もそのうちなくなるだろう、と楽観視していました。
ですがある日、私が「今日学校どうだった?」と聞くと
「学校でできたことは何もない」
とつぶやいたことがあったのです。
その言葉を聞いて自分と息子の認識の違いに気付き、私が息子の学校でできている事を伝えて、「学校でもたくさんの事ができているんだよ」と息子に理解してもらいたいと思うようになりました。
そこで私は、息子が学校でやったことを時間割表や連絡帳、参観日等から見つけ出し、その日やった事を把握して声をかけるようになりました。
学校でやっている事は分からないと思っていた私でしたが、 少し意識を変えるだけで、声をかけてあげられることが実はたくさんありました。
「完璧にやりたい!」「ちゃんとやりたい!」という思いが強いASD傾向のお子さんは、できていることが多いのに本人は「全然出来ていない」とネガティブ思考に陥りやすいです。
お子さんが学校で問題なく過ごしいるのに「行き渋り」が出ている場合は、「これができているよ!」 と本人の脳に教えてあげる声かけを増やしていきましょう!
なんと我が家では学校でやった事を肯定するようになった次の日から「今日連絡書いたよー!」と本人の口から私に伝えてくれるようになりました。
そして徐々に「今日〇〇できた!」と自分からできたことをみつけて教えてくれることが増えていきました。
毎日学校から帰宅後、学校でやった事を聞いて肯定することを繰り返しているうちに、朝の「行き渋り」もなくなり、帰宅後イライラして私や兄弟に当たる事も減っていきました。
ママが「当たり前にできていること」を伝える
↓
子どもが「自分ができていること」を認識する
↓
子どもが「自分ができていること」を見つけられるようになる
↓
ママが更に肯定する
自信を持ちにくいASDキッズは、これを繰り返す事で、家庭の中で自信を育て、学校に対する苦手さが軽減し、行き渋りの問題を解消することができます。
外ではいい子で、大きな問題が見当たらないのに「行き渋り」があるお子さんはぜひ試してみてくださいね。
執筆者:吉澤ゆうこ
(発達科学コミュニケーションアンバサダー)


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