新学期に「学校に行きたくない」という繊細な子どもと働くママの心をラクにする3つの方法

新学期が始まったばかりなのに、「学校に行きたくない…」「お腹が痛い…」と、子どもが登校しぶり。出勤前に泣かれてしまって、ママの心も限界寸前…。「甘えてるのかな?」「このままで大丈夫?」と、不安になっていませんか?この時期、特に発達に凸凹のある繊細な子には大きなストレスがかかっています。
この記事では、そんな子どもたちが「なぜ行きたくないのか」その理由と、働くママが心をラクにする環境の変化が辛い4月にやってほしい3つの方法をお伝えします。
 
 

新学期は一番疲れる!学校に行きたくないと訴える子に困ってませんか?

 
 
新学期が始まってすぐの時期、「学校に行きたくない」と言い出す子どもに、働くママはとても困ってしまいますよね。
 
 
朝の忙しい時間に泣かれると、つい「なんで?」「早くして!」と強く言ってしまったり、心配しながら出勤したり…。
 
 
ママ自身も心も体もギリギリになりやすい時期です。
 
 
実は、新学期に学校に行きたくないという気持ちは、多くの子どもたちが感じているもの。
 
 
特に発達に特徴のあるお子さんは、環境の変化への対応が苦手なことも多く、新学期は心身ともにとても負担がかかっているのです。
 
 

発達凸凹の繊細なお子さんは特性のため疲れやすい

 
 

発達に凸凹のあるお子さんは、「見通しが立たない」「初めての人が多い」「ルールが変わった」などの状況にとても敏感です。

 
 
慣れない環境では常に緊張状態にあり、エネルギーを消耗しやすいため、疲れがどんどん溜まっていきます。
 
 
その結果、新学期に学校に行きたくない、と感じてしまうのは、自然なことなのです。
 
 
また、不安が強い子ほど「行ったら何があるかわからない」「失敗したらどうしよう」と、先のことを考えて心配がふくらみ、ますます足が重くなってしまいます。
 
 
4月は、「頑張らなきゃ」の気持ちが強くなりがちですが、それが裏目に出て、心のコップが溢れてしまうことも。
 
 
だからこそ、頑張りすぎているサインを見逃さないことが大切です。
 
 

 
 

4月に頑張りすぎて登校しぶりの悪化に要注意

 
 
実は、子どもが学校に行きたくない、と言い出すのは、4月の初めだけでなくGW明け夏休み明けにもよく起こる現象です。
 
 
その理由は、4月に環境の変化に弱い繊細なお子さんが無理して頑張りすぎた反動が、長期休みのあとに一気に出てくるから。
 
 
さらに、4月、5月は気温の変化や、行事(遠足・運動会)などの刺激が多く、心身ともに疲れがピークに達しやすいのです。
 
 
「長期休み明けから急に登校を渋るようになった」という声も多く聞かれます。
 
 
こういう時は実はそれまで無理して頑張りすぎていた、ということが多くあります。
 
 
私の生徒さんの境界知能の小学3年生のお子さんは夏休み明けから不登校になりました。
 
 
2年生の時は発達凸凹の子どもと折り合いの悪い担任の先生でしたが、進級した3年生の先生は理解ある先生で、1学期はうれしくてとても頑張っていたそうです。
 
 
この時、お母さんが「頑張ればできるじゃない!」と感じて、これまでの勉強の遅れをとりもどそうと、みんなと同じ宿題を頑張らせてつきっきりでやらせたそうです。
 
 
そうして、1学期乗り切ったけど、お子さんは夏休み後半から行きたくないと言い始め、夏休み明けから不登校になってしまいました。
 
 
新学期から環境の変化に慣れなくて、学校に行きたくないと訴える子を、無理やり学校に連れて行くと、その時の無理がたたって長期休みの後にもっと登校しぶりが悪化するのも良くあるんです。
 
 
調子良く見える時も「せっかく新学期に慣れてきたから学校に行かせなきゃ!」と焦るのではなく、「今は調整期間」と捉えて、ゆっくり寄り添う姿勢が大切です。
 
 
次項では学校に行きたくない繊細なお子さんにやって欲しい3つのことをお伝えしますね!
 
 

 
 

環境の変化が辛い4月にやってほしい3つのこと

 
 
新学期に学校に行きたくない、と感じるのは、環境の変化に疲れや不安がたまっているサイン。
 
 
悪化することを防ぐために、4月の早い段階でママができる3つのことをご紹介します。
 
 

ママのマインドを整える

 
 
まずはママ自身が「行きたくない日もあって当たり前」「無理に行かせることがゴールじゃない」と、気持ちをラクにすること。
 
 
ママが安心していると、子どもも安心できます。
 
 

生活リズムを整えて疲れを取る

 
 
登校できたかどうかより、「睡眠がしっかり取れているか?」「朝ごはんは食べられたか?」といった生活リズムを整えることを優先しましょう。
 
 

リズムが整うと、自然と登校のハードルも下がってきます。

 
 

安心感を持たせるポジティブな声かけやスキンシップ

 
 

夜寝る前のハグや、「今日もがんばっているね」というような認める声かけ、「学校に行きたくないんだね、疲れるよね」と共感するだけでも、子どもの心は安心します。

 
一緒に子どもが好きな活動をしたり、遊んだりすることもおすすめです。
 
「ママが認めてくれる」と感じられることで、新学期の不安もやわらぎます。
 
 
環境の変化があって疲れる新学期に学校に行きたくないと子どもが感じるのは、ごく自然なこと。
 
 
特に、発達凸凹キッズはエネルギーの消耗が激しく、4月はとても疲れやすい時期です。
 
 
無理に登校させるよりも、安心できるおうち時間を作ってあげることで、自然と子どもは自分のペースで動き出します。
 
 
ママが焦らず、ゆったり構えることが、実は一番の近道です。親子で心をラクにして乗り切っていきましょう!