3.お兄ちゃんの口出しには、お兄ちゃんなりの意味付けがあった!
我が家と同じような経験をされたことがある方、きっといらっしゃると思います。
どんな声掛けをするのかいいのかとても悩み、調べました。そして、お兄ちゃんの口出しには理由があったことが分かりました。
発達障害のお子さんや、発達障害でなくても、きちんとしたいタイプのお子さんは、ゲームに対しても、きちんとしないといけない、と思い込んでいることがあるそうです。
思い込みのせいで、制限時間内にクリアしないといけない、正しいルートでクリアしないといけない、毎回次のステージに進まないといけない、と考えて、焦り、イライラしてしまうということがあるそうです。
きちんとしないといけないから、時間内に最短ルートで、効率的にクリアしなくてはいけない、と思い込んでいて、時間がかかってもいいからゆっくりクリアしたい人の様子を見ると、口出しせずにはいられなくなってしまうのです。
つまり、「次は○○だよ!」は親切心で言っていることが分かりました。
本人は親切心で言っているのだから、「そんな言い方しないよ」とか、「やめなさい」といった声掛けが響くはずがないのです。
親切心で言っている、ということから出発して、声かけの工夫をする必要があることが分かりました。
4.ゲームの時間が変わった!肯定の注目を用いるテクニック
そこで私は、声掛けを大きく変えました。
親切心で「次は○○だよ」と言っていることをまず認め、その一方で、相手には別の考え方があるという事実を話すようにしたのです。
例えば、まず、「弟が先に進めるよう、教えてくれたんだね。ありがとう。」という声掛けをしました。
そして、「今はこの面を探検したいみたいだよ。」と弟の代わりに弟の行動の理由を説明しました。
その段階を踏むことで、弟が先にゲームを進めず同じ場面にいるのはなぜかを納得できたようでした。
また、お兄ちゃんが落ち着いているときに、「ゲームは必ず最速でゴールしないといけないわけではないよ。」「いろいろな楽しみ方があるんだよ。」と話しました。
お兄ちゃんは、「そうなんだね。」と少しずつでしたが、納得したようでした。
5.ゲームを上手に活用して、楽しいおうち時間を!
お兄ちゃんは、弟の行動の理由が分かり、自分の思いを認めてもらえることで、落ち着いてゲームに取り組み、弟に対しての激しい声掛けを減らし、けんかを減らすことができました。
また、弟に声をかけながら、ゲームで弟と協力プレイをする様子も見られるようになりました。
弟がゲームのボスキャラを倒したときには、「すごいね!」とほめることもできるようになりました。
これからも、楽しくゲームができる兄弟でいてほしいなと思います。
パステルキッズの学校生活をより良くするためのヒントが多数あります!
執筆者:山野さくら
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)