【お悩み相談室】子どもがゲームの時間を守りません。ゲームを没収するしかないのでしょうか?

小2の息子にゲームを買い与えたところ、長時間遊ぶようになってしまいました。ゲームの時間は1日30分までと使用時間も決めたのですが、いつも約束を守れないのです。どうしたらゲームを時間内で切り上げられるようになりますか?もうペナルティを作って取り上げるしかないのでしょうか。

 

8歳・男の子のママ

せっかくルールを作ったのにお子さんが破ってばかりだと、お母さんはイライラしますよね。でも、安易にペナルティを作るのは反対です。まずは試してみていただきたいことがあります。

 

発達科学コミュニケーション
リサーチャー 丸山香緒里

 

【目次】

 
 

1.制限時間をいつもオーバー!ルールを守らない息子にイライラ大爆発!

 
 
ご相談者さんのように、子どもにゲームを与えるとすっかりハマってしまって、約束した時間を守らないし、お母さんの話を全然聞かなくなってしまった!と困っている方はたくさんいらっしゃると思います。
 
 
実は私もその一人でした。
 
 
小学校入学を機に、きょうだいで使える共有のスマホを購入しました。習い事など一人で行動する時間が増えるため、何かあったら私か夫に連絡できるように、というのが当初の目的でした。
 
 
が!実際にこの目的で使ったのは今のところわずか2回。そのあとはずーっとゲームをしています。
 
 
このゲームはもともと夫がはまっていて、息子に教えて一緒にやりはじめました。
 
 
最初にうちは、夫と一緒のときだけ楽しんでいて、「パパとの時間が増えてよかった~!」と肯定的にとらえていたのですが、いつの間にか、学校から帰ってくるとすぐにスマホを手に取るように。
 
 
「ゲームはパパがいるときだけ」というルールでしたが、私も「慣れない環境で疲れているんだし…」とついつい容認。結果として、宿題やおやつ以外の時間はずっとゲームをするようになってしまいました。
 
 
 
 
気が付けばスマホを手にしている息子を見ると、とにかくイライラ!
 
 
「いい加減にしなさい!」
「いつまでやってるの!?」
 
 
と厳しく叱ることもよくありました。
 
 
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2.スマホ時代はいつでもどこでもゲームができる

 
 
私たちが子どもの時代のゲームと言えば、ファミコンとかゲームボーイでしょうか?つまりゲーム機はゲームだけの機能しかありませんでした。
 
 
でも、今の子どもたちはスマホでゲームができる時代です。電話やラインなど、連絡ツールとしての機能がありますから、常に携帯することでいつでもどこでもゲームを始めることができますよね。
 
 
ファミコンは家でしかできなかったり、ゲームボーイは持ち出さなければなりませんでした。このような時代は、お母さんが子どものゲーム時間をある程度管理することができたのです。
 
 
でも、今はスマホでいつでもどこでもゲームができる環境。子どもがいつ、どこで、どのぐらいの時間ゲームをしているのか、完全に把握することはできなくなってしまいました。
 
 
さらに、さまざまなゲームが開発されたことで、業界はしのぎを削っています。
 
 
より面白く、多くの人がハマるゲームを作っているのですから、子どもがハマってしまうのも当たり前です。大人だって切り上げるのは難しいですよね。
 
 
今では、ゲーム感覚で勉強ができるアプリもあります。スマホが普及して以来、勉強とゲームですら垣根はあいまいになってきているのです。
 
 
子どもとゲームの距離感は、私たちの子ども時代に比べて圧倒的に近く、どっぷりハマるようになっているのです。
 
 
 
 
相談者さんのように、ルールを決めたものの守れない、というのはみなさんご経験があるのではないでしょうか。
 
 
どんなルールなら子どもが守れるのか?
ルールを守れなかったときはペナルティを発動するべきなのか?
 
 
子どもの発達をポイントに考えてみませんか?
 
 
 
 
 

3.時間制限は子どもの発達段階に合っているのか?

 
 
ほとんどのご家庭では、ゲームに関するルールを作っているのではないでしょうか。
 
 
例えば、1日〇分ゲームをしてOK!など、ゲーム使用時間を制限するルールを作っているおうちが多いかもしれません。このルール、実は有効な場合と、そうでない場合があるのです。
 
 
お母さんが、「もう時間だよ!」と声をかけても
 
 
「あとちょっと!」
「ここセーブするまで待って!」
 
 
と子どもに言われてズルズルやり続けてしまった…という経験がある方も多いのではないでしょうか。
 
 
時間の制限をしてもうまくいかない原因として、子どもに時間感覚が身に付いていないことが考えられます。
 
 
時間感覚の発達は記憶力の発達と関係しています。記憶力がいい子や、ある程度の年齢の子でないとルールとして活用することは難しいのです。
 
 
発達障害の子どもたちは、記憶力が抜群に高い子もいれば、なかなか覚えられないタイプの子もいます。発達障害だから記憶力はいいだろう、発達障害だから覚えるのは苦手かも?とひとくくりにせず、お子さんの状態を見極める目が必要になります。
 
 
記憶がまだ不安定な子は、時間のルールをわざと破っているのではなく、ルールの設定が発達に見合っていないのかもしれません。
 
 
子どもがルールを守れなくても「もしかしてまだ時間感覚が身についていないのかも!」と考えることができれば、お母さんも必要以上にイライラしたり子どもを叱ったりしなくて済みますよね。
 
 
 
 

4.ルールを決めるときに知っておいてほしいこと

 
 
時間感覚が育っていない子に、ゲーム時間のルールを守らせるのは難しい、とお伝えしました。
 
 
だからといって、ゲームを延々と続けることに不安を抱える方が多いと思います。子どもと話し合って1日どれだけゲームをしていいのか決めることが大切です。
 
 
子どもと話し合いながら決めていきましょう!
 
 
「じゃあ5時間!」「じゃあ5分!」と長すぎたり短すぎたりする時間を希望する場合は、時間感覚が発達途中。子どもが希望したからと言ってそのままルールに採用してもうまくいきません。
 
 
まずは子どもがどれぐらいゲームをしたら満足するのか、お母さんが観察するところからスタートしましょう!
 
 
 
 
お子さんによって適切なゲーム時間は変わります。また、毎日やらなければならいことの量も異なります。
 
 
インターネットで●分までと書いていたから、学校の先生がこう言っていたら、というのではなく、お子さんによって必要な時間は違うはずです。
 
 
私の息子のように、慣れない環境で頑張っている場合は、ゲームが癒しになっています。そういう場合は無理に切り上げさせると、満たされない状態が続きますので、学校や習い事にも影響が出る場合があります。
 
 
子ども時代からゲームをした経験がなかった私は、「ゲームはなるべく短い時間で!」と思っていましたが、息子の様子を見ていると、短ければいいというわけでもないな、と思うようになりました。
 
 
 
 
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5.ペナルティを発動しなくてもゲームを切り上げられる方法

 
 
ゲームの時間をルールで設定しても守れない!ということはよくありますよね。守れないからと言って、ペナルティを発動していませんか?
 
 
ゲームの時間を守れなかったら次の日はゲームナシ!とか、スマホ没収とか。「捨てるよ!」と脅したりしていませんか?
 
 
こういったペナルティを発動しているお話を聞くと、正直なところ「大丈夫なのかな!?」と心配になります。
 
 
お子さんとお母さんの信頼関係が揺らいでいる状態で、お子さんの大好きなものを取り上げるという罰を発動すると、信頼関係はますます悪化するのではないかと思うからです。
 
 
というわけで、私は「ゲームを守らないならペナルティ」という考えは反対です。
 
 
ルールを設定するのはいい。でもルールを守らせたいならお母さんがうまく対応する必要があります。
 
 
ゲームはハマるように作られています。プロの開発者がそう作っているのです。ゲームはやめられなくて当たり前!まずこの考えを持ってください。
 
 
「ゲームの時間を決めたから」と時計をちらちら見ながら、時間を守って遊ぶ、ということができないように作られている、と思うようにしましょう。
 
 
そのうえで、時間を守ってゲームをしてほしいときは、次の3つがポイントになります。
 
 
①終了時間が来る前から数回声をかけて、時間を教える
 
②終了時間で終われたらご褒美を用意する
 
③ゲームの後は子どもが喜ぶ活動をする
 
 
1つずつ解説していきます。
 
 

◆①終了時間が来る前から数回声をかけて、時間を教える

 
 
子どもはゲームに没頭していますから、時間なんて気にしていません。終了時間がきたから「もう終わりだよ」と声をかけても、「今は無理!」となって当たり前。
 
 
終了時間が来る前に「そろそろだよ」と声をかけて心の準備をさせておくのが正解です。
 
 
どれぐらい前から、何回ぐらいリマインドするかはお子さんによって異なります。また、声かけが早すぎても監視されているような気分になってしまってトラブルのもと。
 
 
まずは終了時刻の5~10分前から声かけをスタートしましょう!
 
 
このとき、お母さんは穏やかにやさしく声をかけてください。ネガティブなオーラをまとうのはNGです!
 
 
 
 

◆②終了時間で終われたらご褒美を用意する

 
 
子どもがゲームをやめたくなくて当たり前。ゲームってそういうものです。
 
 
ではゲームを終わらせてもいいかな?と思うにはどうしたらいいか。
 
 
ゲームを時間内に終えられたら、ご褒美がもらえる!となれば、やめてもいいかな…となりませんか?
 
 
もちろん、ゲームをやめるのは相当な労力ですから、それに見合うご褒美を設定するのがポイントです。
 
 
お子さんが喜んで、かつお母さんの負担にならないご褒美は何か、考えてみてください。
 
 

◆③ゲームの後は子どもが喜ぶ活動をする

 
 
ゲームが終わったら宿題タイム!など、やりたくないことが待っていると、ますますゲームをやめたくなくなります。
 
 
ご褒美ですっとゲームを切り上げた後、すぐに子どもが楽しめる活動を始めると、ゲームに執着しなくなります。
 
 
私の息子の場合、ゲームの後はコンビニに行って好きなおやつを買う、というのを習慣にしています。②と③をドッキングさせた作戦で、今のところうまくいっています。
 
 
おかげで、毎日のようにアイスを食べていますが、ここは私の許容範囲です(笑)
 
 
どんな活動なら子どもがすっと動くのか、どんな活動ならお母さんが許容できるのかは、ご家庭によってさまざまだと思います。
 
 
 
 
ルールが守れないからといって、いきなりペナルティを発動するのはストップ!
 
 
お子さんがルールを守れるように、お母さんが工夫できることはありますよ。
 
 
①終了時間前から数回声をかける
②時間内に追われたらご褒美
③ゲームが終わったら楽しい活動を
 
 
この3つのポイント、ぜひ試してみてくださいね!
 
 
 
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執筆者:丸山香緒里
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
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