子どもは時々、大人には想像できないようなことで不安になっていたりしますよね。ついつい「大丈夫!」と言ってしまいますが、その不安をそのまま見て見ぬ振りをするのは、あまりよくありません。そうなる前にお母さんの声かけで行動力を上げていきましょう!
【目次】
1.不安と恐怖の違いを知っていますか?
皆さんは、「不安」と「恐怖」の違いを知っていますか?
医学的には「不安症」も「恐怖症」もありますよね。
似ているようで実はちょっと違うものなのです。
恐怖とは対象が明確なものに対する恐れの感情です。
狭いところが嫌いな閉所恐怖症とか、高いところが嫌いな高所恐怖症とかがそれに当たります。
一方、医学的には不安とは漠然とした対象に対する怖さや不快感を指します。
「なんかわからないけど怖い」
「なんかわからないけど嫌だ」
このように、理由をはっきりと言えない恐怖心は、「不安」のあらわれです。
私の経験上、不安を伴っているお子さんの多くが不登校などの原因の1つになっていることがあります。
「不安」の特性は後々、メンタル症状へ進みやすい傾向がありますので「不安」は放置してはいけません!
早めの対応が鉄則です!!
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2.不安を放っておいてはいけない理由
ではなぜ、「不安」を放っておいてはいけないのか?というと、先ほどの不安と恐怖の違いに関係しています。
恐怖は、動物として(人間も動物ですね)危険なものから遠ざかるための防衛システムの一種です。
つまり、恐怖というのは私たちに必要なメカニズムなんです。
ところが、不安は簡単にいうと間違って誇張されてしまった恐怖感と言い換えることができます。
つまり不安を感じることは悪いことではないのですが、不安は誇張されてしまう性質があるので現実には恐怖ではないのに大きな不安感に襲われてしまうことがあるのです。
例えば、広いところに出るのが不安だから外出ができないとか、パニックが起きるなど実際の行動が制限されてしまうことがあります。
このとき広いところが本当に危険か?というと、実際は大丈夫こともありますよね。
つまり、事実とは関係なく不安がどんどん膨らんでしまう可能性があるのでパニックや外出不安につながりやすくなってしまうのです。
しかし、不安がどのくらい大きいのかは、他の人には伝わりにくいのです。
ここが本当に難しい!
全然こわくないよ!何がそんなに不安なの?ってお母さんが感じていてもそれは不思議ではありません。
だからつい、お母さんからすると、「慣れれば大丈夫!!」と思ってしまうことがよくあります。
しかしこういったお子さんに外出する様に言えば言うほど不安が高まってしまうかもしれません。
「そんなの全然大丈夫だから!!」
「そんなんじゃ、社会に出れないよ!」
と、言えば言うほど社会に対する不安がさらに高まってしまうかもしれません。
つまり、不安が高いお子さんは孤立したり引きこもったり不登校になるリスクが高いのです。
だからこそ、不安をそのまま放置していてはいけないのです。
では、不安な気持ちを膨らませないためにはどのようにしたらいいのでしょうか?
3.子どもの姿を見たまま、声かけしていこう!
それはお子さんの行動力をあげ、自信をつけていくのが効果的です!
行動することで自信がついてきます。
そのためには、不安の強いお子さんに対して不安が膨らまないように、お母さんの声かけがとても重要になります。
子どものありのままの姿に対して、声かけをしていくという方法をおすすめします。
それを発コミュではずばり!「実況中継」と言います。
このテクニックは、お母さんが褒めポイントをわざわざ探さなくてもできるところがポイントです。
また子どもにとっても、お母さんがシッカリと見てくれている。
大好きなお母さんに見てもらって、声をかけてもらうと嬉しいなぁ!という心境になります。
具体的には、「〇〇しているんだね」と子どものやっていることを、そのまま実況中継するだけになります。
子どものできていないことに目を向けるのではなく、子どものできていることや、やれていることに目を向けて声をかけて下さい。
これで、肯定の効果がグンッと上がります!!
行動できた事実をコンパクトに伝えることで、子どもは何をしたら褒められたのか認識することができます。
「起きてきたんだね」
「トイレ行ったんだね」
「ご飯食べ始めたんだね」
「着替えたね」
「靴下履けたね」
お母さんにたくさん実況中継で褒めてもらったことが、できたの記憶が積み重なり行動が習慣化していきます!
不安の強いお子さんには、是非、実況中継をたくさんして褒められた記憶を脳に残してあげてくださいね。
必ず自信につながりますよ!
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執筆者:いたがきひまり
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
(発達科学コミュニケーショントレーナー)