発達障害ADHD脳に気が散るスキを与えない、登校前の「玄関に置き忘れ問題」対策

寒くなると、身に着けるアイテムが増えます。朝、お子さんを見送った後の、玄関に残された荷物たちにため息をつく日々から卒業しましょう。発達障害ADHD脳の「視覚優位」の意味を正しく理解し、細やかに対策することで解決できます。
 

【目次】

1.身に着けるアイテムが増える冬は、登校前の「玄関に置き忘れ問題」多発
2.発達障害ADHD脳には、見えているようで見えていない持ち物たち
3.「見る」と「視る」、違いは分かりますか?
4.縦長ボードで、身に着ける順番が明確に!

1.身に着けるアイテムが増える冬は、登校前の「玄関に置き忘れ問題」多発

 
 
涼しくなってきました。登校時間はひんやりと肌寒く感じることもあります。
 
 
カーディガンはどこにしまったかな。あったかい下着もあったはず。パジャマもそろそろ出さなくちゃ。
 
 
衣替えの季節ですね。冬物は何かとかさばるし、マフラーにニット帽、アイテムが増える一方です。
 
 
登校する子どもたちは、ジャンパー着て、ランドセル背負って、帽子かぶって、マスクもしなきゃいけない。月曜日は体操着や上履きもあるし、もっと寒くなったら手袋も必要です。
 
 
あー大変!
 
 
お子さんを見送った後の玄関に残された荷物たちに、「おいおい!」ってなったことのあるお母さん、いらっしゃいますよね。
 
 
最初のうちは笑って済まされていることでも、毎日繰り返されると次第に怒りの感情が湧いてきます。そうなる前に対策をしませんか?我が家の成功事例をお話しします。
 
 
 
 

2.発達障害ADHD脳には、見えているようで見えていない荷物たち

 
 
「行ってらっしゃーい」と息子を見送った後の上りがまちには、マスクやら工作の材料やらが置きっぱなしで、何度すっぴんで追いかけたか分かりません。
 
 
なんと、ランドセルを置いて出たこともありました。お願い、そこは気付いて…!
 
 
軽装で登校できる夏だってこのありさまですから、防寒具が増える冬は、想像にかたくありません。
 
 
案の定、1年生の冬は、登校前がてんやわんやでした
 
 
せっかく登校班の待ち合わせの時間に間に合うように支度を終えたのに、玄関でもたついてお友達を待たせてしまったりしました。
 
 
先に手袋したらマスクできないでしょ?
ランドセル背負ったら上着着られないよね?
 
 
しばらく、いちいち指示を飛ばしていましたが、私自身が自分の声にイライラするばかりで改善は見られず、朝からどっと疲れてしまいました。
 
 
 
 
よし、私が声を出さない方法を考えよう。
 
 
身につけるものも、持ち物も、全部玄関に並べたり、靴の上に置いてみたりしましたが、靴を履くために座って横に退けたら、それまででした。
 
 
玄関ドアの取っ手に手提げを引っ掛けてみたら、なんの違和感もなくドアを押して出かけて行きました。手強いです。
 
 
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3.「見る」と「視る」、違いは分かりますか?

 
 
お子さんは、聞くと見るでは、どっちが得意かな?って意識してみたことはありますか?
 
 
発達障害の特性を持っていると、「見る」が得意な場合がよくあります。先生の話はスルーしちゃうけど、マクドナルドの看板を見つけるのはものすごく早いとか(笑)
 
 
じゃあ、見るのが得意なのに、なんで置いてある荷物が見えないの?「視覚優位」って聞いたことあるけど。
 
 
私もつい最近までそう思っていました。
 
 
実は、「見る」にはふたとおりあるんです。「ただ見えている」と「じっくり視る」。英語なら「see」と「watch」の違いでしょうか。
 
 
脳は、場所によってお仕事の担当が決まっています。ざっくりいうと、「見る」のは後ろの方。「視る」のは、もう少し前の方です。
 
 
ADHD脳は、ぱっぱっと見る、後ろの方が得意な傾向があります。だから見つけるのは早い。
 
 
ただし裏を返せば、次から次へといろいろなものを見つけてしまうということ。つまり、気が散るのも早いんです!
 
 
玄関には、学校へ持っていくものだけでなく、鍵置き場や傘立て、コートハンガー、季節のお花も飾ってあります。気が散り放題。
 
 
色々なものがいっぺんに見えているから、どれが大事か判断できなくなってしまっていたんです
 
 
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4.縦長ボードで、身に着ける順番が明確に!

 
 
我が家の息子は、「見る」が得意です。だから、玄関の季節飾りを変えると、すぐに気づいてくれるので、私も飾り甲斐があります。
 
 
もちろん、玄関対策もすぐに発見しました。縦長のコルクボードです。絵の上手な夫に、イラストを描いてもらいました。
 
 
1、マスク
2、通学帽
3、上着
4、靴
5、ランドセル
6、手袋
7、手提げ袋
 
 
ポイントは、「縦長」。左右に長いと、どちらから眺めても、さほど違和感はありませんが、縦長のものを、わざわざ下から見ていく人はあまりいませんね。
 
 
身につけるアイテムに気づくことはできても、順番を間違えるとヘンテコになるので、縦長にこだわりました。
 
 
あえて順番を変えて、うまく行かないパターンもシュミレートしました。
 
 
ほら、手袋するとマスクしづらいし、靴も履きにくいよね。順番が大事なんだよ。明日の朝はこのボードを見ながらしたくしてみよう!
 
 
そうして翌朝は、100%落ち着いて行動できると思われる「10分」を玄関タイムに割きました。
 
 
見事、滞りなく支度を終えて、出発まで残り5分。ミッション達成です! が、作戦はここで終わりません。
 
 
隠し持っておいたドラえもんの漫画を「5分あったら1章読めるね!」と渡し、サッと支度できるといいことがあるんだ♪を定着させました。
 
 
起きるのが遅くて玄関に時間が割けない日は、私が目にもとまらぬ速さで、マスク通学帽上着までを装着し、さも、全て自分でできたかのようににこやかに手袋をさせつつ送り出します。
 
 
 
 
なにも、最初から完璧じゃなくていいのです。楽しく学校に行けている、ということが何より大切ですから。
 
 
今日も、みなさんの一日が、気持ちよくはじまりますように♪
 
 
 
 
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執筆者:髙田 礼
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
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