夜の習慣が鍵!母子登校キッズが過去の苦い記憶をハッピー記憶に塗り替える方法とは?

 

母子登校をしている子どもに自信をつけたくて褒めているけど、なかなか褒めが伝わらないということがありませんか?口を開けば不安や過去の嫌だったことばかりを思い出してしまう子ども…。今回は過去の嫌な記憶を塗り替えるための方法をお伝えします。
 

【目次】

1.幼少期からの不安な気持ちに手を打てず、症状が悪化しました…。

 
 
振り返って見ると、息子は小さい時から人見知り、場所見知りがありました。
 
 
1歳から通っていた保育園も年長になるまでほぼ毎日泣いて登園をしており、とにかくママべったりな息子でした。
 
 
小学校に入学してからもたびたび登校しぶりが見られ、小学校3年生の時にはお父さん、妹、私と家族4人で登校していたこともあります。
 
 
ごまかしながら学校に通っていましたが、小学校4年生の秋に分離不安がますます強くなり校門でバイバイができなくなりました。
 
 
仕方なく下駄箱まで一緒に行くと担任の先生が来てくださり、何とか教室まで行くことができました。
 
 
 
 
しかしそれもほんの数日の話で、今度は下駄箱でお母さんと離れられなくなってしまったのです。
 
 
グズる息子の姿を見て、担任の先生が「お母さんも一緒に教室まで来てください」と。
 
 
この一言によって、私たち親子の母子登校が始まりました。
 
 
私がついて行くと、子どもが教室に行くことができたので「私が頑張ってあげればいいんだ」と、そう思っていました。
 
 
しかし、母子登校を続けるにつれ抜け出せるどころかドンドン泥沼にハマっていき、息子は荒れる一方で全然終わりが見えませんでした。
 
 
振り返ってみると、息子はとにかく不安が強かったため、保育園や学校へ行くことへの抵抗感が強くて本当に苦労しました。
 
 
そこでのお母さんとのやり取り、先生たちの言葉、その場の雰囲気などが息子にとって居心地良いものではなかったのかもしれません。
 
 
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2.人は本能としてネガティブな記憶を溜めやすい

 
 
実は、母子登校をしているお子さんや自閉症スペクトラム傾向のお子さんは特に分離不安が強く、ネガティブな記憶が残りやすいということを知っていますか?
 
 
心理学で「ネガティビティ・バイアス」という言葉があります。
 
 
人はポジティブな出来事よりもネガティブな出来事に強く反応し、記憶にも強く留める傾向があることを示す言葉です。
 
 
私たち人間は動物なので、身を守るための脳の機能として危険や不快感を忘れないように「記憶」が進化し 、自分の身を守るために常にアンテナを張るという生まれ持っての本能があります。
 
 
ナイーブで繊細な子や不安の強い子、活発に見えても繊細な子は、ネガティブな記憶を脳に溜め込みやすい特性があります。
 
 
例えば学校生活では、
 
 
お友達もたくさんいるし、楽しいこともたくさんあったはずなのにひとりの子にちょっと意地悪なことを言われただけでいつまでも根に持って嫌なことばかりが気になって考え続けてしまう…。
 
 
友達が怒られている姿を見てしまうと、あたかも自分が怒られたような気分になり、また怒られないかと不安がどんどん膨らむ…。
 
 
 
 
お母さんに言われた言葉や先生や友達に言われた言葉をしっかり覚えていたり、言葉そのものではなく、叱られたり責められた時の空気感や恐怖心をいつまでも覚えている。
 
 
不安の強い子は忘れることが苦手な子も多く嫌なことを繰り返し思い出しては、ネガティブな記憶をずっと持ち続け、自分を苦しめながら過ごしています。
 
 
そもそも私たち人間は嫌な思い出や、うまくいかなかったことに常に注意を払い続けてしまうものなのです。
 
 
かたや、ADHDタイプのお子さんはどちらかとい言えば、記憶が入らない子が多いので(正確に言えば興味のあることしか覚えられないので)叱っても叱っても記憶にとどまらず、何度も同じミスを繰り返す傾向があります。
 
 
叱った後もケロッとしていて、お母さんをイラッとさせることもあります。
 
 
このように、脳の発達においては、「記憶」の性質がその子の思考や行動パターンにものすごく影響を及ぼします。
 
 
思考も行動も、記憶(知っていること)をベースに脳が働くのです。
 
 
叱られてばかりの子どもがもう叱らなくても良くなったり、できることが増えたきたという変化が起きる時は、記憶の働きも変化していることが多いと言えます。
 
 
何を言いたいかというと、子どもの発達をグッと加速させたければ脳の記憶を進化させること!!これが大切なんです!
 
 
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3.夜の習慣で、小さな成功体験を脳に記憶させていこう!

 
 
そのためにお母さんができることはネガティブな記憶をポジティブな記憶に書き換えることです。
 
 
記憶を置き換えられるような声かけをお子さんにたくさんして欲しいと思います。
 
 
「どうせ無理」と言って自信のないお子さんには「まずは1つやってみよう!」とスモールステップで大きな目標を分解して「小さなできた!」の成功体験を積み重ねていきましょう。
 
 
今回はそんなネガティブな記憶をポジティブ記憶に上書きさせる夜のオススメ習慣についてお話しさせていただきます。
 
 
寝る前にその日の「嬉しかったこと」「楽しかったこと」を振り返る、
 
 
ずばり!「今日のHAPPYベスト3!」という習慣です。
 
 
家族皆で、ご飯の時でもいい、お布団の中でもいい、
 
 
①「今日もいっぱいご飯を食べたね~」
 
 
②「宿題できたね~」
 
 
③「今日も1日元気に過ごせたね~」
 
 
と、どんな些細なことでも良いので今日1日を振り返って、ハッピーだったことを3つ発表して、子どもに伝えていきましょう!
 
 
 
 
ネガティブに偏りがちな心の動きをちょっとポジティブに向けてHAPPYな気持ちで1日を締めくくってみてください!
 
 
不安に敏感な母子登校中の子どもがいつまでもネガティな感情に支配されているとなかなか「やってみよう!」と前に一歩が踏み出せないお子さんが多いです。
 
 
しかし普段のママの声かけにより、お子さんがポジティブになれるような声かけに変えていくだけで変わってきます。
 
 
子どものネガティブな言動に引っ張られるのではなくその子のポジティブな面を見つけてたくさん声をかけてあげてくださいね!
 
 
3日、1週間、2週間、と続けていくうちに子どもの口からもハッピーだったことを言ってくれるようになりますよ。
 
 
ぜひチャレンジしてみてくださいね!
 
 
 
 
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執筆者:いたがきひまり
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
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