「3歳児検診で様子見…。言葉が遅い…。周囲の子どもと比べてしまう。男の子だから?」と悩んではいませんか?療育で言葉や発音のトレーニングをしてもうまくいかないとお悩みのママ必見!おうちでお子さんを伸ばす対応をご紹介します。
【目次】
1.3歳児検診で様子見…。言葉の発達が遅いとお悩みの男の子ママはいませんか?
2.保育園時代、言葉の発達が気になっていた我が家の長男
3.言葉の発達が遅いのは男の子の方が多い?
4.言葉のトレーニングしなくてよし!子どもが楽しめるシンプル対応
5.言葉の発達が気になっていた男の子、その後は…
1.3歳児検診で様子見…。言葉の発達が遅いとお悩みの男の子ママはいませんか?
言葉が遅い…。
周囲の子どもはあんなによく喋っているのに、うちの子は…。
子どもの言葉が遅いことに悩んでいる男の子のママいませんか。
幼稚園や保育園に入園すると、集団生活が始まりますよね。
子ども達は、保育者を介して、遊びや生活の中でお友達と一緒に様々な経験をしてたくさんのことを学んでいきます。
はじめのうちは、まだ子どもによって発達も差が大きく、遊ぶシーンでも個々で遊ぶ機会もあります。
しかし、成長に伴い言葉の発達が進むと、子ども達同士でのコミュニケーションがさらに活発になっていきます。
子ども達同士でのコミュニケーションが活発になると、保育者を介さない場面で、子ども同士で声をかけあい、遊んだり、何かを話し合うことが増えます。
そんな中、言葉の発達に遅れがみられる子どもは、他の子どもとなかなか言葉でのコミュニケーションがうまくいかない場合があります。
その結果として、トラブルを起こしてしまったり、一人で遊ぶことが目立ってしまうこともあるのです。
周りの子どもは、どんどんおしゃべりが上手になってきている。
一方で、言葉の発達が遅い我が子を見ると、
「なんで、うまく喋れないんだろう」
「もしかして発達障害なのでは…」
という心配をされるかもしれません。
我が子には楽しい園生活を送ってほしい。だからこそ、なんとかしてあげたいと思うのが親心ですよね。
子どもに、言葉を教え込んだり、発音練習させたり…。
それでもなかなかうまくいかないと、子どもだけではなく、ママもどっと疲れてしまいますし、いったいどうしたらいいんだろうと悩んだりしますよね。
今回は、男の子の言葉の発達を促す、ママだからこそできるシンプルな対応についてお伝えします。
2.保育園時代、言葉の発達が気になっていた我が家の長男
私は、診断はついてないものの注意欠陥性多動障害(ADHD)と自閉症スペクトラム障害(ASD)の特徴を合わせ持った発達障害グレーゾーン傾向の小学生3年生の息子と4歳の娘がいるママです。
3歳児検診の際、息子は、言葉の発達の遅れを指摘されました。
でも、3歳児検診の際に判断されたこととしては、「様子を見ましょう」と言われました。
その当時、息子は発語が少なく、発音も聞き取れない言葉がありました。
しかし、息子自身、周囲が話す言葉の理解はできているように見受けられたのです。
そして、私自身、息子の喋っている言葉を、母親だからこその感覚で、なんとなく理解できていました。
そのため、判断された通り、そのまま様子を見ていました。
しかし、年中(4歳)になってからしばらく経った後、友達との言葉のキャッチボールがうまくできないことによるトラブルが頻繁に起こるようになりました。
・友達の言っていることは理解できるが、自分が言葉で相手にうまく伝えらない
・うまく伝えられないことで、結果癇癪を起こす
これらの園での様子を担任の先生から報告を受け、このまま様子見していてはいけないと感じ、地域の発達センターに相談に行ったのです。
その結果、言語聴覚士の方による、ことばの教室に月1、2回程度、通いはじめ、言葉のトレーニングが始まりました。
しかし、ことばの教室のトレーニング中、ずっと集中力はもちろん続きません。
すぐに飽きてしまい、その日、ほとんど授業にならないことも幾度もありました。
次の授業までの、おうちでのトレーニングを出され、私がやろうとしても、マジメに取り組んでくれない息子。
その当時、私自身が、息子の言葉の発達の遅れを何とかしなきゃと、焦っていました。
そして、トレーニングに取り組まない息子にイライラしていました。
そうしているうちに、まもなく小学校入学を迎える頃、今まで通っていた地域の発達センターのことばの教室に、小学校入学後は通うことができないと知ったのです。
これからどうすれば…といろいろネットサーフィンで検索していたところ、発達科学コミュニケーション(以下、発コミュ)に出会いました。
そして、今まで行っていた言葉のトレーニングをやめて、別の対応方法に切り替えていったのです。
3.言葉の発達が遅いのは男の子の方が多い?
ひと口に「言葉の遅れ」があるといっても、
・聴力に問題があるケース
・知的な遅れなど精神遅滞があるケース
など、原因は様々です。
時と場合によって、専門の医師に診てもらうことは必要です。
しかし、一般的に、女の子は男の子よりも早く言葉を話しはじめたり、特に幼児期はお喋りが上手だと言われていますよね。
なぜ、男の子は、女の子と比べて、言葉の発達が遅い場合があるのでしょうか?
個人差はもちろんありますが、実は、男の子と女の子の脳の発達の順序に違いがあるのです。
女の子は、聴覚と言語の発達が優位に進みやすいと言われています。
そのため、言葉も早いですし、達者に話します。
ママの話しも、小さな頃からしっかり聞けたりしますよね。
一方、男の子は、視覚と運動の発達が優位に進みやすいです。
はるか昔、男性の脳は、狩りをしながら発達し続けてきました。
広野に出て、敵や危険な動植物に出くわす。
危険なものがないか、周囲を見て判断する。
もし危険なものに出くわしたら、仲間と自分を守るように行動しなければ、生きていませんでした。
なので、男の子は、人の話は最後まで聞かないし、動き回ってばかり~!と思う時があるかもしれません。
しかし、男の子の脳には、自分の目で色々なものを見た記憶、自分の身体を実際に動かして得た新しい体験の記憶が脳の中に蓄積されていきます。
幼いころは、言葉の発達が追い付かずそれを口に出して話すことができないかもしれませんが、成長して自分の記憶が積み重なってくると、目から身体から得た経験や体験が積み重なってくるのです。
その結果、あるとき、急激に言葉を喋りだしたり、本を読み始めたりする「言葉がスパークする時期」が来るのです。
4.言葉のトレーニングしなくてよし!子どもが楽しめるシンプル対応
子どもに言葉をたくさん喋ってほしいと想うからこそ、一生懸命、言葉のトレーニングをしなくちゃと思うママもいるかもしれません。
でも、もし子どもがつまらなそうにしていたり、飽きて別の行動していたら、ママにとっても、子どもにとっても、お互いツラいですよね。
では、ママにしてほしいことは何でしょうか?
それは、子どもと一緒にいろんな場所に出かける!新しい経験を重ねたり、子どもが楽しめる答えがない遊びをたくさんさせることです!
・経験したことないアスレチックや公園の遊具に挑戦してみる
・紙を折る、切る、塗る、のりで貼り付けるなど、工作を自由にやらせてみる
など、すぐに答えが分かる体験よりも、自分で身体を動かしたり、自分の頭で考えたりして、見聞きした遊びや経験をさせてあげてください。
つい親心としては、「こうやって遊ぶんだよ」などとつい、子どもの手助けをしたくなったりします。
しかし、子ども自身が身体を動かしたり、自分の頭で考えたりした行動や経験は、子どもの脳の記憶に蓄積されます。
大人でも子どもでも、すぐに答えを教えてもらうと、自分で考える事をしませんよね。
自分であれこれ考え悩み、回答にたどり着くまでに、10分かかっちゃう場合…、実は、その
10分間は、自分の頭で考えたりした行動や経験が脳に与えられるのです。
回答までに10分かかる子どもでも、一生、10分かかるわけではありません。
私たちも、初めて取り組む課題や問題に、最初のうちは時間かかりますよね。
子どもの同様で、慣れてくるうちに時間かからず取り組めるようになります。
そして、ママは、子どもと一緒にお出かけしながら、沢山コミュニケーションをとってください!
子どもは、ママや周囲の大人たちが自分とコミュニケーションを取ることで言葉を学んでいきます。
ママも一緒に子どもと一緒にいろんな場所に出かけていると、子どもだけではなく、ママも楽しめますよね!
5.言葉の発達が気になっていた男の子、その後は…
私の息子は、小学校入学後、ことばの教室に通うのをやめました。
自宅でも、言葉や発音のトレーニングをさせるようなこともしませんでした。
その分、土日は親子で一緒に遊びに出かけたり、息子自身が興味がありそうなことについて積極的に話しかけたり、連れ出していました。
正直、この日をきっかけにして、急に言葉が爆発的に増えた!というのはありません。
しかし、徐々に「あれ?以前よりも語彙が増えている」「お喋りが上手になっている」と感じることが増えてきました。
言語が発達してきたことによって、自分の考えや想いを言葉に出して、相手に伝えられることができるようになりました。
上手く伝えられないことによる、息子の癇癪が減りました。
私自身も、息子が言葉に出して、自分の考えを伝えてくれるので、さらにコミュニケーションが楽しくなりました。
「なんでうちの子だけ言葉が遅いの…」と今まさに悩んでいるママ、心配な気持ちは痛いほどわかります。
でも、ママも子どもも、机に向かって、言葉や発音のトレーニングをし続けるのは、しんどい気持ちになってしまいますよね。
ママも子どももお互い楽しみながら、言葉の発達を促してみてくださいね。
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執筆者:なつき みき
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)