子どものネガティブ発言を聞いているとお母さんは複雑な気持ちになりますよね。うちの子自己肯定感が低いみたいなんだけど…と心配になりますよ。ネガティブ発言が全て同じ理由で言っているとは限りません。事前に知識を入れて対応していきましょう!
【目次】
1.わが子はよくネガティブ発言を言っていました。
2.大人の思考は「ネガティブ発言=悪」だけど…。
3.ネガティブ発言は許容してあげながら対応方法を変えるといい!
①自動化されたスイッチ
②心を発散して準備
③本心
1.わが子はよくネガティブ発言を言っていました。
「学校行きたくない〜」
「〇〇先生、嫌い!」
「〇〇の授業、受けたくない〜」
このような子どものネガティブ発言を聞いた時、お母さんは何と言って切り返していますか?
子どものネガティブ発言…。軽く流していいものか。真摯に受け止めるべきなのか。 どう対応するか。
結構悩んでしまいますよね。
「そうだよね!」 と、同意してしまうと本当に学校に行かなくなるんじゃないか?と不安になったこともあります。
またどうコミュニケーションをとればいいのか、迷ってしまいます。
私は、
「そんなこと言わないの!」
「学校に行くのが子どもの仕事!」
「そんなこと言ったら、余計に学校が嫌いになっちゃうよ」
と、もうずっとこのようなことを当たり前のように子どもに言っていました。
なぜならば、ネガティブなことは言わない方がいい!という考えた方が知らず知らずのうちに私の頭の中に刷り込まれていたからです。
2.大人の思考は「ネガティブ発言=悪」だけど…。
私たち大人は、ネガティブ発言は良くない!という意識が先行してしまいますよね。
巷にはネガティブ思考の本やマイナス思考について書かれている本もたくさん出ているくらい、大人はその考え方を改めて前を向きたいと思っている人が多いのです。
また、ネガティブ発言をする人はどうしても幸せになれないというイメージもあります。
社会で活躍している人たちからはあまりネガティブな言葉を聞かないので余計にそう思うのかもしれません。
大人なのでネガティブ発言については勉強もして、皆さん気を付けて言葉に発していないということも考えられます。
大人は自分のことを客観的に観れて、こうなりたい!という自画像があるので毎日の言葉に意識を向けられると思うのですが、子どもはそうではありません。
子どもはまだ自分のことを客観的に見て、どうしたらいいかなどの考えまでに及びません。
今を生きているので他のことまで考えることができないのです。
ですから、感じていることや考えていることを言語化して自分と向き合う練習が必要です。
うまく気持ちの整理ができない子どもの場合、お母さんのフォローがあって気持ちの表現方法が豊かになっていきます。
むしろ、気持ちや想いを言語化して気持ちの整理をしていくにはネガティブ発言も必要になるのです。
大人の思っている「ネガティブ発言=悪」という考えは子どもには成立しないということになります。
ネガティブな感情がありながらも諦めずに行動していくことで大きな成長にも繋がっていきます。
よって、発達のためには子どものネガティブな発言は許容してあげる方がいい!ということになります。
将来、子どもが大人になった時、前向きに生きていくためにも子ども時代のネガティブ発言との付き合い方はとても大事なものです。
子どものネガティブ発言に翻弄されないためにもいくつかの見極め方を覚えておきましょう。
3.ネガティブ発言は許容してあげながら対応方法を変えるといい!
発達のためには子どものネガティブな発言は許容してあげる方がいい!ということが分かりましたよね。
なぜ、ネガティブ発言を許容するのかというと、子どもがネガティブ発言をするには3つの「理由」があるからです。
①自動化されたスイッチ
②心を発散して準備
③本心
それぞれのタイプの見極め方と接し方についてお伝えしていきます。
◆①自動化されたスイッチ
お子さんのネガティブ発言が自動化されている場合、これはただの「口ぐせ」になります。
「学校嫌い!」と言いながらも、ケロッと学校に行ったり。
「〇〇くん嫌い!」なんて言いながらもその子とよく遊んでいたり。
そんなネガティブ発言の場合にはほぼルーティン化された言葉だと思ってOKです!
つまり、大した意味はないのでいちいち子どもに取り合わなくていいということです。
お母さんが真剣にどうしよう…と不安になると逆に子どもも不安になります。
そういう時は聞き流しても大丈夫です!
毎日同じようなことを言って、 「よし、学校行くぞ!」みたいなスイッチを入れていると思ってくださいね。
お母さんは、「今日もまた言ってるな~」と笑顔でスルーしてください。
お母さんが不安な顔や心配な顔をしていると、子どもに不安が伝染します。
だからお母さんが必要以上に不安にならず、子どもに対応することが大事です。
いつも言ってるネガティブ発言の時はこんな風に乗り切ってくださいね!
◆②心を発散して準備
これは、子どもが「嫌い」と言っていることが本当に「スキじゃない」場合になります。
実際に学校を休んだり、友達と絶交したり、そういうことを望んでいるわけでもない、という場合です。
好きではない。心から楽しいわけでもない。かといって、ダメなのはわかっているから、学校にも行っているし、友達とも機会があれば遊ぶ。
つまり、子どもなりに心に折り合いをつけて頑張っている状態です。
そのような時は、子どもだって本心をぼやきたくなるし、弱音を吐きたくもなります。
「修学旅行行きたくないなぁ…」
「やだなぁ〜〜」
と、ぼやいてはいるんだけど実際は修学旅行の準備はしている。そんな状態の時のことです。
大人でも仕事に 「行きたくないなぁー」 とぼやく時もありますよね。
けれど結局休まずに行きますよね。 それと同じことなんです。
お子さんにとって学校に行ったり、友達と遊ぶことは気合いが必要だったり、ストレスのかかることなのかもしれません。
だからこそ、心の発散が必要なんです。
言わせるだけ言わせてあげると、子どもは行動するから大丈夫です。
そんな時は必要以上にお母さんが不安にならず子どもを信じて心の整理を手伝ってあげましょう。
そんなつもりで「そうだよね」って聞いてあげてくださいね。
子どものネガティブ発言にだまされないというのがとても大切です!
◆③本心
これは子どもの想いを言わせないといけない場合です。
心に抱えたまま、誰にも言わないでいると、メンタルに悪影響が出てしまいます。
本心かも!と思ったら、しっかりとお子さんと向き合ってもっと深く聞いてあげましょう。
「そっか」
「そうだね」
「他には?」
としっかりとお子さんに向き合ってお子さんの気持ちを受け止めてあげましょう。
大人の意見や思いは一旦手放し、まずは子どもの思いを受け止めて共感することから始めてみてください。
そうすることでネガティブな気持ちが和らいで次へ向かう心の準備が整います。
お子さんが自分の気持ちをうまく言えない時はお母さんが代弁して、
「〇〇したい気持ちはあるけど、今はできなくて辛いんだね」
「よく分からないけど、辛くて悲しい気持ちでいっぱいなんだね」
「心がそわそわして落ち着かなくて不安なんだね」
と、子どもの気持ちを分かりやすく説明してあげましょう。
次第に気持ちの整理ができ、自分自身で気持ちに向き合えるようになっていきます。
以上3つのパターンについてお話しましたが、子どもがネガティブ発言をした時はどんな理由なのか見極めながら子どもに接してみてくださいね!