発達でこぼこの子どもたちが小学校で苦労しがちな漢字。学年が上がって字が複雑になると、50問テストでびっくり仰天する点数を取ることも!そんな子どもでも大丈夫。パーツに分けて唱えて楽しく漢字が覚えられる漢字カードとeブックが味方になってくれます!
【目次】
1.ADHDの息子が3年生で初めての50問テストで54点!
2.漢字が苦手な子のハードルを下げてくれるミチムラ式漢字カード、eブック
3.息子は再び50問テストで90点以上取れるようになりました!
1.ADHDの息子が3年生で初めての50問テストで54点!
私には注意欠陥多動性障害(ADHD)の小学3年生の息子がいます。
1、2年生の時は苦労もなく漢字を覚えることができていましたが、3年生になってから、日々の学習や宿題をこなした後も覚えることができていませんでした。
覚えにくそうな字を選んで毎朝書いていましたが、それでも覚えられません。
1年間に覚える漢字数は、1年生で80字、2年生で160字であったのに対し、3年生で200字と一気に増えており、学期中は毎日1個ずつ新しい字を覚えるペースです。
一つ習えば前日に覚えた字を忘れていました。
また、2年生までと違い、複雑な字形の漢字が増えており、「へん」と「つくり」が逆になっていたり、似た字と混同してしまうこともしょっちゅう。
2年生までは漢字テストで90点以下は一度も取ったことのなかった息子でしたが、3年生になってはじめての50問テストで54点をとってしまいました。
勉強面は特に苦手さはなかったですし、どちらかといえば漢字は得意だと思っていた子です。
この点数には息子自身もかなりショックを受けている様子でした。
2.漢字が苦手な子のハードルを下げてくれるミチムラ式漢字カード、アプリeブック
ミチムラ式の漢字カード、eブックを作成された道村静江さんは、視覚障害者のために学習法を開発され、それがこのカード誕生のはじまりだったのだそうです。
視覚障害者が何のために漢字勉強?と皆さん驚かれますよね。
道村さんは、2022年10月27日のTwitterライブでこのように語っていらっしゃいます。
「漢字を知らないと、漢語、文語の語彙が広がらない。視覚障害者だから漢字は不要、と教えないでいると、身に着ける語彙が大幅に減ってしまう。視覚障害の方々に豊富な語彙を身に着けてほしいから」
ミチムラ式にはカードとeブックがあります。
カードは、パーツごとに唱えながら覚えていけるように工夫されています。
小学校では1画ごとに教えるケースが多いですが、画数が多くなる3年生以降では難しいと感じる子は増えてくると思います。
そんな子には、パーツに分解し、唱えることで、難しい字を簡単に覚えることが可能となります。
また、3年生以降、送り仮名の間違いも増えてしまいがち。
そんな子たちのために、たとえば「建」を覚える際に、「た_てる」とワンテンポ置く読み方をしてもらうべく、アンダーバーが使われています。
何度も書いて覚えるということはしません。
唱えて覚えて、それから書きます。
見る、唱える、書く、と多感覚を利用することで覚えやすくなっています。
2022年秋には小学1-6年生まですべての学年分のeブックも出そろいました。
eブックはApple、Android、Windowsすべてのバージョンが作られているので、使用したい端末に合わせたダウンロードが可能です。
eブックでは、漢字のパーツ、読み方の読み上げをしてくれるだけでなく、漢字の由来、同音異義語などの掲載があります。
3.息子は再び50問テストで90点以上取れるようになりました!
息子に、「漢字を楽に覚えられるいい方法があるよ」と声掛けをして、カードもeブックも購入しました。
カードをメインで使用、eブックは復習の際に時々使っています。
「乗」という複雑で一本多く書いてしまいがちな字を覚える際も、「ノ、二、タテタテ、木」と分解して唱えて覚えるため、書き順も本数も間違えることはなく、一度唱えて正しく書くことができました。
3年生の漢字は、かなりハイペースで新しいものを覚えるのですが、ミチムラ式のカードとeブックを使い始めてからは、息子はしっかりついていけている様子です。
2学期の漢字50問テストは94点でした。
今はパソコンがあるし、漢字が書けなくても生きていける時代であるのは確かです。
ですが、道村さんがおっしゃる通り、「漢字の読み書きができることで、語彙の世界が広がる」のは確かです。
また、悪すぎる点数をテストで何度も取ると自信を無くしてしまいますので、そうしたことは避けたいですよね。
漢字学習にお子さんが苦労しているというママにはぜひお勧めしたい教材です。
【商品情報】
・ミチムラ式 漢字カード(1年生-6年生)(各学年ごとに購入可)
・ミチムラ式 漢字eブック(1年生-6年生)(各学年ごとに購入可)
(Windows、Apple、Android各対応あり、光村図書、東京書籍、教育出版の3社に対応)
発達障害凸凹キッズの子育でのヒントをお伝えしています
執筆者:いぬいまき
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)