小学生のお子さんが文章をスラスラ読めない、理解できないと読解力についてお困りのことありませんか?発達障害境界知能の息子の読解力が飛躍的に伸び、理解力をつけることができたお家でかんたんにできる対応法をお伝えします。
【目次】
1.発達障害境界知能の小学生の息子の読解力に悩んでいました
私の小学3年生の息子は、発達障害の中でも注意欠陥多動性障害(ADHD)の傾向があり、知能検査(WISC)では6歳のときの知能指数(IQ)は73、8歳のときのIQは84と境界知能です。
息子は通常級に通っていますが、1年生の時は、授業に集中できず、聞いていないことも多く、1番前の席で担任の先生がサポートしてくださっていました。
音読の宿題も、文字を目で追うことがうまくいかず読んでいる場所がわからなくなってしまうことや、文字を組み合わせたまとまりを一つの意味のある単語として捉えることが難しく、文章を読んでも理解できていないことがありました。
またワーキングメモリーも低いため、読んだ文章を覚えていられないこともありました。
そのため、国語のテストの読む力を問われる問題では平均30点〜60点という状況でした。
当時の私は息子が文章をスラスラ読んだり、理解できるように、読解力をつけたい!と悩んでいました。
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2.読解力はなぜ必要?
読解力は大切と一般的にいわれますが、具体的になぜ必要なのかをお伝えしていきます。
読解力とは、文章を読み、書いてある内容は行間にこめられた思いをくみ取る力であり、筆者という人間と向き合うこと。読解力とは「人と向き合える力」のことなのです。「できる子は本をこう読んでいる小学生のための読解力をつける魔法の本棚」より引用
つまり、読解力があると、文章の理解だけでなく、他者とのコミュニケーションにおいても、相手の言いたいことを理解することができます。
そして、文章に書いていることが理解できるということは、国語だけに限らず、全教科の教科書の内容やテストの問題で問われている意図の理解につながります。
また、日常生活においても友人や先生、親が伝えようとしていることをくみ取り、理解することができるので、スムーズなコミュニケーションや行動にもつながります。
そのため、小学生の学習面や学校という集団生活、友人との交流においても、読解力と理解力はとても大切な力です。
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3.読解力と理解力をつける!かんたん対応法
私は息子が乳児の頃から絵本の読み聞かせの時間を大事にしてきました。
息子も絵本が好きで、就学後からは徐々に興味のある漫画や図鑑を自分で読むようになっていました。
そして、息子が小学校3年生になる春から私は発達科学コミュニケーションを学び始め、息子の好きなことで脳を伸ばしたいと考えるようになりました。
それから、息子の興味に合わせた環境づくりと対応を続けたところ、小3の冬に持ち帰った国語テストの読解力を問われる問題が、数枚とも85~100点でした。
さらに自宅で教科書にそった問題集をしたところほぼ正解しており、息子の読解力が飛躍的に伸びたことに気づきました。
なぜ読解力をつけることができたのか?振り返ったところ、伸びる要因となった方法に気づいたので、お伝えしていきます。
◆読みたい本を読みたいときに読める環境にする
私は子どもたちの好きなこと・興味のあることは何かなと日頃からアンテナをはり、記録を残すようにしていました。
そして息子が例えば「イモリを飼いたい」「お金ってどうやって作るの?」など言っていたときは、その興味はどんな本を読めば知ることができるかという視点で考え、調べるようにしていました。
そして実際に、イモリの生態や飼育の仕方の本、お金の作り方・歴史などお金にまつわる本を図書館で何冊か借りるようにしていました。
その中でも息子の興味にヒットした、何度も読む本を購入し、自宅の本棚に並べるようにしていたので、息子も食い入るように読んでいました。
そして、読みながら「ママ〜が載っているよ。〜なんだって。」と新たに発見したことを私に伝えてくれていました。
息子の興味のある内容なので、知識の吸収も早く、また読んだ本の情報から「こんなところにイモリがいるから、実際に会いに行ってみたい」と家族で会いに行ってみるなど、息子の興味から世界が広がっていました。
このように、子どもの興味に合わせて読みたい本を読みたいときに読める環境があると、しぜんと子どもの読書時間が増えます。
つまり文字を目で追う回数が増えるため、追視の力、文字を音に変換する力、単語をまとまりで捉える力がつき、スラスラと文章を読めるようになります。
さらに子どもの興味あることなので、知的好奇心を刺激し、読んだ内容をどんどん理解し、読み取る力につながります。
◆読んだことと実体験を結びつける
息子はイモリを飼いたいと思い、飼育の仕方の本を読んでいたので、飼育方法を覚えていました。
そして、実際にイモリを飼育することになったときも、「餌は〜をあげるんだよ」「水替えは〜日置きくらいがいいよ」など本から得た知識を使って飼育していました。
また、お金の本には、紙幣に隠されている偽造防止のための特殊な技が書かれており、実際に自宅にある紙幣を観察し「ほんとだ〜!光にすかすと線や人の顔が見えた〜」と感動していました。
息子は読書や実体験を通して、新しい発見による感動や面白いという感情を経験していました。
プラスの感情が伴うことはどんどん記憶に残ります。
そして、知りたい!という気持ちがあるので、本に書かれている文章や実体験の物事を読み取る力(読解力)・理解する力(理解力)がついたのではないかと考えられます。
また、息子は新たに気づいたことを私に話してくれていたので、それも読解力につながっています。
なぜなら、伝えるためにはそのことを理解し、記憶し、相手にわかるように自分の言葉で置き換える必要があるからです。
このように、子どもの興味に合わせた読書環境にすること、本の内容と実体験を結びつけることが、子どもの読解力・理解力の向上につながります。
また、興味のある本に囲まれ、好奇心に合わせて行動している息子はいつもイキイキと楽しそうにしています。
ぜひ、お子さんの興味に合わせた環境づくりでお子さんの力を伸ばしてあげてくださいね。
境界知能のお子さんの伸ばし方をご紹介しています!
執筆者:菅野 美香
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)