子どもがやり遂げる力をつけることが土台作りの底辺だと感じている、発コミュトレーナーのむらかみりりかさん。お母さんにもできる発コミュを沢山の親子に届けたいという強い思いを持っています。どうしてそう思うのか、その思いを詳しく聞きました。
【目次】
1.子どもの困りごとはその子の良さでもある
我が子の個性が強くて集団生活でははみ出てしまうことに悩み、目の前の困りごとをなんとか解決したと思っているお母さんは沢山いると思います。 しかし、そのお子さんの困りごとって本当になくした方が良い困りごとでしょうか?
今は困りごとかもしれないですが、それがお子さんの将来に生きてくる可能性もあるかもしれないと考えられたら…お母さんの気持ちに変化が出るのではないでしょうか。
「子どもの困りごとは本来その子の持っている良さでもある」とお話してくれたのは、トレーナーのむらかみりりかさんです。
ご自身のお子さんが集団で上手くいかずに悩んだことがキッカケで発コミュに出会い、お子さんがすごく成長したことも聞かせていただきました。
今回は最後のインタビュ-記事となります。前回までの記事はこちらをご覧ください。
最終回は、教育者から見た発達科学ココミュニケーションについてや届けたい理由、これからのトレーナーとしての活動への思いを伺いました。
2.教育者から見た発コミュとは?
―――むらかみさんは、園長先生をされていたご経験がありますよね。教育者の立場から見ると、発コミュはどういう風に見えるのかを教えてください。
「 幼児教育に限らずなんですけど、人を育てるに当たって必要なことが発コミュにすべて詰まっていると思います。
私は、幼児教育とか早期教育という業界にいたんですが、結局間違っていたり、繊細さんの困りごとを大きくしてしまっているケースもありました。
結局のところ、小学校に上がるまでに必要な土台を作りきれていないのが、現代の子育ての課題だと思っています。
それはお母さんだけのせいでも、園や学校だけのせいでもなく、社会的に作り出してしまっているのだと思います。
そんな中で、発コミュではその必要な土台をたった3,4ヶ月で立て直す、子どもを育てなおすことができるんですよね。本当にすごいことなんです!」
―――必要な土台がつくと子どもはどうなりますか?
「 幼児教育の現場ではこの土台のことを発達のバケツと言うんですが、今はバケツに穴があきまくりの子ども達が多いんです。
発コミュはこの穴を埋めて上げることができるすごく画期的なもの。本当にどこにもないものなんですよ!
どんな学校に入れるよりも、どんな塾に入れるよりも、どんな受験をさせるよりも、子ども自身の生きる力がつけば、子どもは自分で何とかするものだと思っています。
私の息子も、私がいないと生きていけない!という状態だったのが、今では私がいなくてもこの子は生きていけるって思えるようになりました。
たった3,4カ月で子育てに必要なことは全部できてしまった。発コミュは親子の未来を変えられるんですよね。」
◆ポイント解説
今の幼児教育・子育ての課題を解決する唯一のものが発コミュだと語ってくれたむらかみさん。今の社会の課題も『発達のバケツ』という言葉でとても分かりやすく解説してくれました。
土台がしっかりできていないから、そのあと積み上げたくてもうまく積み上げることができない。積みあがったとしてもどこかいびつなものになる。
目の前の困りごとを何とか解決したいとそれだけに必死になるのではなく、人の成長の観点で1つ1つ土台を作っていくことで一気に伸びる!
むらかみさんご自身が発コミュを実践して息子さんが別人のように成長したからこそ、まずは先生やお母さんに土台がしっかりできているのか気づいてもらいたいという強い思いが伝わってきました。
3.我が子だけではなく、すべての子どもとお母さんに届けたい
―――発コミュをすべての親子に届けたいと思った理由を教えてください!
「科学的根拠があるというところです。
実は私の前職のインターナショナルスクールも、脳科学から、能力開発っていうことを大々的に挙げている結構大手なインターナショナルスクールだったんです。
ですがやっぱり解決しなかったことがたくさんあったんのですが、発コミュではそれが解決できるんですよね。
私自身も今までいろいろ勉強したり、情報を集めたり、保育の現場で実践したりしてきましたが、それでも結局変わらなかったことが発コミュなら変えられるんじゃないかという期待を持っています。
教育現場にもお母さんにも絶対に必要なものだという確信があるので、私の息子だけではなくて一人でも多くの子どもとお母さんに届けたいって思ったんです。」
◆ポイント解説
親子にはもちろん園や学校といった教育機関にも必要だという強い思いが伝わってくるお話でした。
もともと教育現場で働いていたからこそ、現場の先生の困りごとも分かり、母親としての子育ての困りごとも分かるむらかみさんだからこそ救えるママがたくさんいらっしゃると感じました。
4.お母さんにも子どもにやり遂げる力をつけることができる
教育現場にも発コミュが必要と思うむらかみさん。これから発コミュを伝えていく上で、どのような思いを抱いているのか伺っていきます。
―――最後にこれからの活動の目標を教えてもらえますか?
「最終目標は教育を変えたいと思っています。
どんな子どもでも個性をやっぱりつぶさずに生かしてあげられるような教育、誰でも受けられる教育にしてあげたいです。
また、自分の人生で本当にやりたいことを見つけてそれをやり遂げる力という、底辺の土台の力がみんなにつくような社会になってほしいです。
しかし、教育や社会を変えるのはとても時間がかかります。だからこそ、まずはお母さんに、子どもがやり遂げる力をつけるサポートをして欲しいと思います。
お母さんが変わると子どもが変わるって意味ではたった一ヶ月、三ヶ月で子どもが変われるというのを目の前で見たので。それを、一人でも多くのお母さんに届けたいなって思います。
人生を楽しんでほしい。せっかく生まれてきたんだから親子ともにイキイキした輝いた顔で生きていて欲しいなあと思っています。」
―――ありがとうございます。最後に子育てに悩んでいるお母さんにメッセージをお願いします。
「ママが一人でがんばらなくていいし、がんばってる子をこのままがんばらせなくていい!と思うのです。
様子を見るだけでは何年も変わらなかったことも環境を整えて子どもの脳と心を強くすることで変わります。
子どもの脳と心の成長は環境次第で良くも悪くも大きく変わります。ママの手で子どもの本来の力を引き出して上げましょう。そのお手伝いをしていきたいです。
一緒に明るい未来を描きましょう。」
◆ポイント解説
「俺、天才!」「うちの子って最高でしょ」そんな風に言える親子が次の時代を作っていくんだと強く感じさせてくださったインタビューでした。
困りごとこそ、その子が持っている本来の良さ!
個性が尖っている子こそ、センスがある!
枠にはまらない子は素晴らしい!
と語ってくれたむらかみさん。
お母さんの手で子どもの本来持っている力を引き出すことができたら、親子ともに輝いていける未来が創造できますね。
なかなか変わらない学校の方針や対応に悩むよりも、1番身近な環境であるお母さんという環境を整えて子どもの脳と心を強くする専門家としての今後の活躍に目が離せませんね!
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執筆者:さとうみな
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)