褒め方で子どもが変わる!褒めても喜ばない子の理由と効果的な3つの褒め方

 

うちの子、どんなに褒めても喜ばない…とがっかりすることはありませんか?自閉症スペクトラム・アスペルガータイプの子どもは、特性もあって褒めを受け取ることが苦手な場合があります。褒めポイントを見極めて、伝わる褒め方を実践していきましょう。
 

【目次】

 
 

1.褒めても喜ばない我が子に、ガッカリしていませんか?

 
 
お子さんが幼稚園で描いた絵を持ち帰って、「わあすごいね、こんなに上手に描けたんだね!」と、ママが褒めたとしても、
 
 
「…………(〇〇ちゃんの方が上手いし)」と表情は明るくならず、あまり喜ばない子ども。こんな経験をしたことはありませんか?
 
 
 
 
素直に褒めを受け取ってくれないので、ママも褒めがいがありませんね。
 
 
「褒めて育てる子育てで、自己肯定感が育つ」そんな書籍が本屋にはずらりと並んでいて、せっかく褒めること実践しているのに。
 
 
繰り返し褒めても、あまり好ましい反応が得られないとなると、ママも他の家族も、褒める気をなくしてしまいますよね。
 
 
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2.どうして、褒めても喜ばないの?

 
 
褒めても喜ばない子ども。もしかすると、自閉症スペクトラム(ASD)のアスペルガータイプの特性をもっているのかもしれません。
 
 
アスペルガータイプの子どもは、完璧主義な一面があります。
 
 
優劣は厳しく捉えがちなので、友達のほうがすごいと思ったらそこを褒めてもうまく届きません。
 
 
努力家な反面、なかなか自分で自分にマルをあげられないということです。
 
 
 
 
自分で納得できていないところを褒められても、喜べない気持ちはわかりますよね。
 
 
「でも…」という言葉がすぐに頭に浮かんできてしまい、自分を否定してしまっているのですから。
 
 
そういう思考にとらわれているときに、褒め言葉が聞こえてきても、心は受け取る準備ができていません。
 
 
当然、嬉しそうに笑うことは難しいですし、年齢が上がるに連れて自信のなさから疑心暗鬼になってくると、
 
 
冗談でからかわれているんじゃないか
適当にご機嫌を取ろうとしている
 
 
なんていう風に考えてしまうこともあるくらいです。
 
 
そのような状態になる前、幼児期の段階でしっかりと対応していきたいですよね。
 
 
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3.アスペルガー傾向の子どもに「伝わる」褒め方

 
 
褒めが伝わりにくい自閉症アスペルガータイプの子どもには、褒めをひと工夫してあげましょう。
 
 

◆褒めるべきポイントを見極める

 
 
前述のように、優劣に関すること、できる・できないといった評価に通じることは、どうしても受け取ることが難しい特性があります。
 
 
上手に描けたね!
速く走れるようになったね!
大きな声で上手に歌えたね!
 
 
などは、もっと優れている「誰か」との競い合いになってしまい気持ちが落ちがちです。
 
 
ですので、褒めるポイントはそれ以外にしましょう。
 
 

◆誰かと比べない褒め方をする

 
 
絵だったら、「ここの色使いが綺麗で好きだよ」と優劣ではなく工夫したところママの好みを伝える。
 
 
走ることだったら、「走ることが楽しくなってきたね」と取り組む姿勢に目を向ける。
 
 
歌だったら、「気持ちよく歌えているね」と取り組んでいるときの気持ちに寄り添う。
 
 
他の誰かと比べなくてもいい、比べるとしたら過去の自分。
 
 
 
 
結果や成果にこだわらない、経過を大事にするということ。
 
 
そこを意識して褒めポイントを探ってみてください。
 
 
少しずつ褒めを受け取ることができるようになってくるはずです。
 
 
 
 
日常の中でも、
 
 
自分で洋服、選べたね!
ご飯全部食べられたね!
お風呂で髪の毛が自分で洗えたね!
 
 
など、何気なく毎日できていることにも、当たり前だからと思わずに、褒めてあげられると、それだけで、褒めるチャンスは増えます。
 
 

◆褒めに反応したときに褒める

 
 
子どもが嬉しそうな顔をするようになったら、「ありがとう」と言えるようになったら、ママ自身も伝わった嬉しさを表現することを忘れずに。
 
 
褒めを受け取れる素直な姿勢そのものを、褒めていきたいですね。
 
 
褒める→喜ぶ→喜べたことを褒める
 
 
このように、重ね褒めを続けることで、子どもの自己肯定感は安定し、気持ちも凪いでいくでしょう。
 
 
褒め方で子どもは変わります。
 
 
これで、『褒めても喜ばない』子どもは、卒業ですよ!
 
 
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執筆者:はらしおり
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
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