うちの子、どんなに褒めても喜ばない…とがっかりすることはありませんか?自閉症スペクトラム・アスペルガータイプの子どもは、特性もあって褒めを受け取ることが苦手な場合があります。褒めポイントを見極めて、伝わる褒め方を実践していきましょう。
【目次】
1.褒めても喜ばない我が子に、ガッカリしていませんか?
2.どうして、褒めても喜ばないの?
3.アスペルガー傾向の子どもに「伝わる」褒め方
◆褒めるべきポイントを見極める
◆誰かと比べない褒め方をする
◆褒めに反応したときに褒める
1.褒めても喜ばない我が子に、ガッカリしていませんか?
お子さんが幼稚園で描いた絵を持ち帰って、「わあすごいね、こんなに上手に描けたんだね!」と、ママが褒めたとしても、
「…………(〇〇ちゃんの方が上手いし)」と表情は明るくならず、あまり喜ばない子ども。こんな経験をしたことはありませんか?
素直に褒めを受け取ってくれないので、ママも褒めがいがありませんね。
「褒めて育てる子育てで、自己肯定感が育つ」そんな書籍が本屋にはずらりと並んでいて、せっかく褒めること実践しているのに。
繰り返し褒めても、あまり好ましい反応が得られないとなると、ママも他の家族も、褒める気をなくしてしまいますよね。
2.どうして、褒めても喜ばないの?
褒めても喜ばない子ども。もしかすると、自閉症スペクトラム(ASD)のアスペルガータイプの特性をもっているのかもしれません。
アスペルガータイプの子どもは、完璧主義な一面があります。
優劣は厳しく捉えがちなので、友達のほうがすごいと思ったらそこを褒めてもうまく届きません。
努力家な反面、なかなか自分で自分にマルをあげられないということです。
自分で納得できていないところを褒められても、喜べない気持ちはわかりますよね。
「でも…」という言葉がすぐに頭に浮かんできてしまい、自分を否定してしまっているのですから。
そういう思考にとらわれているときに、褒め言葉が聞こえてきても、心は受け取る準備ができていません。
当然、嬉しそうに笑うことは難しいですし、年齢が上がるに連れて自信のなさから疑心暗鬼になってくると、
冗談でからかわれているんじゃないか
適当にご機嫌を取ろうとしている
なんていう風に考えてしまうこともあるくらいです。
そのような状態になる前、幼児期の段階でしっかりと対応していきたいですよね。
3.アスペルガー傾向の子どもに「伝わる」褒め方
褒めが伝わりにくい自閉症アスペルガータイプの子どもには、褒めをひと工夫してあげましょう。
◆褒めるべきポイントを見極める
前述のように、優劣に関すること、できる・できないといった評価に通じることは、どうしても受け取ることが難しい特性があります。
上手に描けたね!
速く走れるようになったね!
大きな声で上手に歌えたね!
などは、もっと優れている「誰か」との競い合いになってしまい気持ちが落ちがちです。
ですので、褒めるポイントはそれ以外にしましょう。
◆誰かと比べない褒め方をする
絵だったら、「ここの色使いが綺麗で好きだよ」と優劣ではなく工夫したところやママの好みを伝える。
走ることだったら、「走ることが楽しくなってきたね」と取り組む姿勢に目を向ける。
歌だったら、「気持ちよく歌えているね」と取り組んでいるときの気持ちに寄り添う。
他の誰かと比べなくてもいい、比べるとしたら過去の自分。
結果や成果にこだわらない、経過を大事にするということ。
そこを意識して褒めポイントを探ってみてください。
少しずつ褒めを受け取ることができるようになってくるはずです。
日常の中でも、
自分で洋服、選べたね!
ご飯全部食べられたね!
お風呂で髪の毛が自分で洗えたね!
など、何気なく毎日できていることにも、当たり前だからと思わずに、褒めてあげられると、それだけで、褒めるチャンスは増えます。
◆褒めに反応したときに褒める
子どもが嬉しそうな顔をするようになったら、「ありがとう」と言えるようになったら、ママ自身も伝わった嬉しさを表現することを忘れずに。
褒めを受け取れる素直な姿勢そのものを、褒めていきたいですね。
褒める→喜ぶ→喜べたことを褒める
このように、重ね褒めを続けることで、子どもの自己肯定感は安定し、気持ちも凪いでいくでしょう。
褒め方で子どもは変わります。
これで、『褒めても喜ばない』子どもは、卒業ですよ!
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