思ったことを後先考えずに口に出す、失言が多い子どもに悩んでいませんか?その困りごとは、発達障害ADHDタイプの脳の特性と関係があります。そんなタイプの子どもへ、発言する前に考える力を授ける方法は意外と簡単!おうちでできる対策をご紹介します。
【目次】
1.思ったことをすぐに口に出す失言が多い子ども
2.発達障害・ADHDの脳タイプが関連している?!
3.自分で考えて発言できるようになる対策
◆脳のタイプを理解し、失言は多めにみる
◆根本的に脳を発達させるアプローチ「メンタルカウント」
1.思ったことをすぐに口に出す失言が多い子ども
子どもが口ばっかり先に出て、行動が伴っていない。
後先考えずに思ったことを口にするので、友達や家族とも険悪になる。
こんな困りごと、ありませんか?
小さいお子さんが、思ったことをつい口にして周りが苦笑いした経験は、お母さんなら一度はあるのではないでしょうか?
そのときは、年齢が小さいので、ママや周囲も「仕方ないよね…」で済みます。
しかし、年齢があがるにつれて、そんなことを口に出してしまうなんて、「よっぽど嫌味だ」、「悪い子だ」と感じてしまうこと、ありますよね。
わが家の長男も、まさにそうでした。
「汚い」や「臭い」など、相手が言われて嫌なことをとっさに言ってしまったり、「~できる」とすぐ言ってしまう。
そして、後悔の嵐…。
今はまだ子どもなので、周りも許容範囲内で許してくれることも多いですが、このまま大人になっていくと、いわゆる「空気読めない人」扱いになってしまいます。
そんな長男のこの先が不安でした。
2.発達障害・ADHDの脳タイプが関連している?!
失言が多く、後先考えずに口走ってしまうのには、脳の特性が関連しています。
年齢が小さい子=脳の発達が未熟、と誰でも理解できますが、
注意欠陥多動性障害(ADHD)の脳タイプの子どもは、脳の一部分・抑制の力が弱いと言われています。
自分で思ったこと(感じたこと)を一旦自分の頭の中に留めておいたり、じっくり考えたりすることが苦手なことがあり、今、口に出して言っていいことなのか悪いことなのか、判断する力が弱いため、すぐに口に出してしまいます。
本人に悪気があるわけではないんです。
逆に、言ったあと一番後悔してるのは本人です。
それを繰り返す度に、自信もなくなっていき、次第に自分からの発言に自信をなくし、発言数自体少なくなってしまうこともあります。
そうならないために、おうちでお母さんができる対応があるのです!
3.自分で考えて発言できるようになる対策
対策は2つあります。
ひとつはその場での対応、もう一つは根本的に脳を発達させる方法です。
◆脳のタイプを理解し、失言は多めにみる
ADHD傾向の子どもは、本当に「空気が読めない」のではなく、自分の感じたことを「すぐに言ってしまう」だけ、ということです。
ですので、まずはお母さんがその子の特性を理解してあげて、おうちの中では多少の失言やうっかり発言くらいは多めにみてあげましょう。
ADHDタイプの子どもは、本来頭がいいので、お母さんが受け入れていることを自覚し、自分に余裕ができてくると判断する力もついてきます。
◆根本的に脳を発達させるアプローチ「メンタルカウント」
自分で考え発言できるようになる具体的なトレーニング方法は、「メンタルカウント」と呼ばれるものです。
これがとっても簡単で、効果大なんです!
やり方は、
①本人が機嫌のいい時に
②両手をつなぎ、目を閉じる
③心の中で静かに20数える
です。
いかがですか?とても簡単ですよね!
これは、自分の思っていることを、心の中で思う「内言」をトレーニングする方法です。
気が散りやすかったり、集中力の持続時間が短い子どもは、難しいこともあります。
ですので、最初はお母さんが口で「1~、2~、3~…」と数えてあげるといいです。
これをやりだしてから、わが家の長男は、人に話をゆずれることが多くなりましたし、
一旦立ち止まって考えてから発言することも増えました!
無理にやる必要はありませんので、お子さんとゲーム感覚でできるといいですね。
ぜひ、試してみてください!
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子どもの脳のタイプを理解して、戦略的に脳を発達させる関わりを学べます!
執筆者:堀井則子
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
(発達科学コミュニケーショントレーナー)