思春期で発達障害っ子の睡眠障害への対応に悩んでいませんか?夜型生活になると生活リズムが崩れ、学校には行きたけれど夜の生活をやめられず朝起きられないということもありますよね。難しい思春期だからこそ大切にしてほしい対応方法をお伝えします!
【目次】
1.不登校に昼夜逆転…心配ごとがつきません
子どもが学校に行かなくなり、生活リズムが不規則になってくると心配なことが「昼夜逆転生活」ではないでしょうか。
私も息子が不登校になった時、朝になかなか起きてこない様子に生活リズムはきちんとさせなくてはと焦ったことがあります。
・夜になっても眠らないでいつまでも起きている
・夜型生活になって朝に起きられなくなっている
・眠るのが遅いので学校に行きたくても行けない
このような悩みや心配ごとを抱えているお母さんもいると思います。
幼い子どもだったら、昼間に一緒に身体を動かすこともできますが、 思春期にもなると一緒に寝るわけでもないので、対応が難しいですよね。
夜に眠らない子どものことを心配して、「夜ちゃんと眠るように」と声をかけただけでうるさがられたり、喧嘩になってしまうこともあるかもしれません。
それは、お子さん自身も夜には寝た方が良いということは分かっているからだと思います。
ですから、お母さんから「夜は寝た方が良い」と言われれば言われるほど、お子さん自身が苦しくなっていってしまい反抗的な言動も増えてしまうことにもなります。
ではなぜ、夜に活動するのでしょうか?
・頭がさえてすっきりする
・静かな時間の方が集中しやすい
・暗い方が落ち着く
などがあげられます。
このような理由から夜にかけて何か好きなことをしているうちに寝る時間が遅くなり、朝に起きれなくなるという生活が習慣化してしまうと夜に眠れなくなってしまうのです。
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2.発達障害と睡眠障害の関係とは
夜に眠れない症状や眠りに何らかの問題がある状態のことを「睡眠障害」と言います。
睡眠は子どもの心身の発達にとても大切なことです。
睡眠障害と一言で言っても様々な症状があります。夜に眠れないという症状は「昼夜逆転」や「睡眠リズム障害」と言われます。
夜に眠らなかったから昼間に寝てしまうという昼夜逆転の場合は夜に眠るようにすると良いと言われますが、睡眠のリズムが崩れてしまった場合は簡単に戻すことが難しいとも言われています。
特に、発達障害のある子どもに睡眠障害が起こることがあるとも言われています。はっきりした理由は明らかになっていませんが、
・メラトニンという眠気を引き落こすホルモンが分泌されにくい
・覚醒状態から眠っている状態への切り替えがうまくできない
・睡眠と覚醒の調整を行う脳のネットワーク機能に異常をきたしている
・光や音に過剰に反応する感覚過敏のせいで寝つきが悪い、すぐに目覚めてしまう
などが考えられています。
つまり、睡眠リズムのシステムづくりになんらかの問題があり、睡眠に影響していたり、発達障害の二次障害として睡眠障害があらわれたりする可能性が高くなるといえます。
この睡眠障害の状況が長く続くことで悪循環を生み、障害や日常生活に更なる影響が出てしまうこともあるのです。
では、思春期の発達障害の子の睡眠障害にたいしてどのように対応したら良いのでしょうか?
実際に思春期のお子さんを育てている方に対応のポイントを教えてもらったことをお伝えします。
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3.思春期だからこそ大切!お母さんにできる対応
思春期で発達障害・睡眠障害がある子に対してお母さんにもできる対応とは…「子どもを肯定してコミュニケーションをとっていく」ことです。
夜に眠りやすくなるように、日中の間に身体が疲れるほど運動する。
考えなくても良いような動画を見ながら自然に寝りにつく(ドラマや映画を見ていたらいつの間にか寝てしまったというような感じ)
といった方法もありますが、個人差がありなかなかうまくいかないこともあるようです。
小さい子どもであれば昼間に外遊びをして疲れて寝てしまうということもできますが、思春期ともなると何かスポーツに夢中になっていない限り難しいですよね。
動画も夢中になりすぎて眠れなくなることもあります。
ですから、眠らせようと何かするのではなく、お子さんの話を聞いて肯定してあげながら本音を引き出して上げられるような会話をしながらコミュニケーションをとっていきましょう。
学校には行きたいけど夜の方が活動しやすいから夜の生活が止められない状況であればなおさら、親子の会話を大切にした方が良いと思います。
① 本当に学校に行きたいのか
② 行きたいのなら何時に起きたら良いのか
③ 眠れないのなら寝る前の時間はどう過ごしたら良いのか
というように順番立ててお子さん自身が考えるような会話をしていきましょう。
親からの一方的な指示が入りにくい思春期だからこそ、お子さんの考える力を高めてあげましょう。そして、お子さん自身が行動できるようにしていく必要があります。
親子で本音で話し合えるようになったら、お子さん自身で夜型の生活の方が良いのか、もう少し早く起きようと自分で決めたとおりに解決できるようになっていくと思います。
コミュニケーションを上手くとって会話を重ねることでお子さん自身でコントロールできるようになっていきます。
ここで、発達コミュニケーションを学んで親子のコミュニケーションを実践したお母さんの言葉を紹介します。
「夜の方が頭がさえるからうっかりすると動画を見続けてしまい、眠れなくなりそうになることもあるけれど『昼夜逆転したくない』という強い意志があることで、一声かければ止めて、落ち着いた鼓動に移り、寝る前に呼吸を整えて眠りに入ることができるようになりました。」
このように、お子さんが自分自身で乗り越えたお話は、同じように悩んでいるお母さんにとって頼もしい言葉ですよね。
思春期で発達障害の子の睡眠障害に悩んでいるお母さん。寝ないことに注目して声をかけ、何かしらの方法で寝かせようとするのではなく、まずはお子さんを肯定しましょう。そして、じっくりと親子のコミュニケーションをとって会話を重ねていってみてください。
お子さんが自分の本当の気持ちを伝えられるようになり、お子さん自身が自ら考えて行動できるようにサポートしてあげましょう!
子どもが不登校になり、生活リズムが崩れると心配になるのは当たり前です。その心配ごとをお子さんとの関係をよくする良いチャンスや親子で成長するチャンスだと考えてみてください。
私自身も子育ての中で何度も壁にぶつかりながら、少しずつ親子で成長していると感じています。前向きに行動した先には明るい光が差すはずです。
お子さんの不登校で悩んでいることがあったらこちらを併せてご覧くださいね。
執筆者:さとう みな
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)