ギフテッドの子どもができないことを指摘され学校が苦手になるケースが多いですよね。子どもが学校に行きやすくなるために先生が子どもの「できていること」に注目して学校と家庭が連携できるようになるお母さんのとっておきの会話術、お伝えしますね!
【目次】
1.ギフテッドとしつけスタイルが相性最悪なワケ
ギフテッドの子どもというと、どんなイメージをお持ちでしょうか?
IQが高くて優秀なんでしょ?とよく言われます。
実際にIQは高いのですが、発達凸凹があるためにできていることとできていないことの差が特に目につきやすくなります。
全部できないのではなく、できている部分があるためにできていない部分が指摘される頻度がとても多いのです。
できないことを指摘して、その子のできるところを増やしていく、これが日本の学校教育の「しつけスタイル」ですよね。
親世代の私たちもこの教育を受けてきているために、我が子へもついつい「しつけスタイル」になっているのではないでしょうか。
親も先生も子どもに失敗してほしくない、できないことをできるようになって大人になったときに困らなくしてあげたいと思って指摘しているのですが、この従来の「しつけスタイル」がギフテッドには通用しません。
なぜなら、できないところは十分に自分でも理解していて、上手にできるようになりたい!と想いはあるもののうまくできない、そんな葛藤を誰よりも抱えているからです。
だからできないことを指摘されると、
「ボクはできない子なんだ」と自己否定したり、
「先生は、ボクを指摘してくる悪者だ!」と攻撃的になることもあります。
この感情が続くと、だんだんと問題が大きくなっていき、不登校やうつ病の原因となってしまいます。
2.負のループを断ち切って学校と連携したい
その子を想ってできないことを指摘する
↓
できるようになりたいけれど、うまくいかない
↓
できていないからまた指摘される
この悪循を断ち切るためには、先生との連携がどうしても必要です。
でも、なかなか先生に「できないことは指摘しないでいただきたいです!」なんてハードルが高いですよね。
先生だって子どもを想って指導していただいているのだから、なおさら言いにくいですよね。
そんな私が発コミュを習い、発コミュの基本である「肯定の注目」を子どもにも先生にも実践することでうまく先生と連携をとることができるようになったのです。
先生の教育者としての意向を受け止めながら、ギフテッドの子どもの「できたこと」に注目してもらえる先生への伝え方をお教えしますね!
3.先生が子どもに肯定の注目を向けるためのお母さんの会話術
先生ができないことではなくギフテッドの子どもの「できた!」に注目してくださるようになる伝え方のポイントは、「子どものできたところに注目が向くように自然な会話をする!」ということです。
日常のどんな些細なことでもいいので、先生との会話で
・子どもができるようになったこと
・子どもができたこと
を常にお話します。
そしてさらに、必ずできるようになったお礼を先生に伝えます。
これが本当に効果的なんです!
「先生のおかげで、家で○○ができるようになったんですよ、ありがとうございます。」
「○○ができるようになりました。先生が見守ってくださったからですよね、本当にありがとうございます」
少しオーバーに女優になった気分でお伝えしてみてください。
私もこんなやりとりをしていくうちに、先生がだんだんと子どものできたことに注目してくださるようになりました。
先生の方から、「今日は○○ができましたよ!」と声をかけてくださるようにもなったのです。
先生と「子どものできたことを報告できる関係」を築くことができると、少し敷居が高いと思っていた先生との会話が楽しいものになって、先生と協力して子どもにどんな対応をしていくかを話せるようになりました。
より学校と家庭との連携がとりやすくなったのです。
学校と家庭で連携がとれると、格段にギフテッドの子どもが学校に通いやすくなります。
ぜひ、学校と家庭が足並みを揃えて子どもを伸ばしていけるよう、協力し合える関係を作っていきましょう!
新年度、学校との連携がとれずに1人で不安を抱えているお母さんが希望を持つことを願っています。
こちらの小冊子も合わせてお読みくださいね。
ギフテッド(2E)に寄り添うコミュニケーションを多数公開中!
執筆者:神山彰子
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
(発達科学コミュニケーショントレーナー)