「叱らない子育て」〜発達障害の子どもの脳に届く上手な叱り方〜

 

ついガミガミ怒ってしまう、子どもはちっとも言うことを聞かない。そんなお悩みの原因はママの「叱り方」にあるかもしれません。発達障害の子どもの脳に届く上手な叱り方(声かけ)のポイントをお伝えします。ぜひ「叱らない子育て」に挑戦してくださいね。
 

【目次】

1.不登校の息子に失敗だった私の叱り方
2.「叱る場面」はたった二つ許されない行動とは?
3.「叱らない子育て」声かけのポイントはこの2つ
◆子どもを叱る・怒る前にやって欲しいこと
◆予告を効果的に使ってみましょう

 
 

1.不登校の息子に失敗だった私の叱り方

 
 
毎日楽しく学校や園に行ってほしいというのが多くのお母さんの願いですよね。私もそう思っていました。しかし、次男は2回、不登校になりました。
 
 
1回目が4年生、2回目は6年生の修学旅行明けの日突然、学校に行けなくなってしまったんです。
 
 
もちろん、本人の中では突然ではなく頑張って、頑張ってもう頑張りきれなくなって学校に行けなくなるのですが… 当時の私はそこまでの葛藤に気づいてあげられなくて、息子が突然、学校に行けなくなったと思ってしまいました。
 
 
 
 
学校に登校できなくなるとテレビやYouTubeやゲームにはまる子が多いですね。次男も同様にテレビやゲームをする時間が増えていきました。
 
 
そんな次男を見た私は「どうしよう?ゲーム依存症になってしまう…」その不安に耐えられず、「学校に行かないならテレビを見てはいけません!」と言ってリモコンを隠して仕事に行きました。
 
 
私のとった行動で次男は大泣きしながら主人に電話をしていたと、後から主人に聞かされました。
 
 
そして、本人からも「ぼくは、行きたいのに行けなくて苦しいのにリモコンを隠されてすごく悲しかった…」数年後に告白されることになるんです。
 
 
私の叱り方が失敗していた証拠です。
 
 
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2.「叱る場面」はたった二つ許されない行動とは?

 
 
過去の私のように感情にまかせて罰を与えたり、怒ってしまったりするのは、子どもの心をただ傷つけネガティブな記憶を増やすことになってしまいます。
 
 
特に発達凸凹キッズはネガティブな記憶が残りやすいという特性があり、つらかったことや悲しかったことが時間が経過しても当時の感情そのままに思い出されて苦しくなってしまうのです。
 
 
ネガティブな感情の積み重ねが子どもの自信を失わせ行動する力を奪ってしまうのです。
 
 
ですから、悲しくつらい思いを少しでも減らしていくためにいままでの叱り方を変え、発達凸凹キッズに合った叱り方(声かけ)をして欲しいのです。
 
 
頭ごなしに怒ると反発をするだけでもちろん脳も発達しません!では、どんな場面で、どのように叱ったら良いのでしょう?
 
 
まず、どんな場面で叱る必要があるかというと、叱るときは「許されない行動をしたときだけ」です。
 
 
 
 
発達凸凹キッズを「叱る場面」はたった2つ許されない行動とは?
 
 
1つ目、自分や他人の心や身体を傷つける行為
具体的には「死ね」と暴言をはく・包丁をもってふざける・いじめることなどがあげられます。
 
 
2つ目、倫理・道徳・法律に関する行為
具体的には、赤信号を渡ることなどがあげられます。
 
 
この2つ以外は「叱る」必要はないんです。
 
 
毎日のように、どんな場面でも
 
「〇〇したらダメでしょ!」
「何度言ったらわかるの!」
「いい加減にしなさい!」
 
と叱っていては本当に叱る時の効果が薄れてしまいます。 叱るときと叱らないときのメリハリをつけてくださいね。
 
 
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3.「叱らない子育て」声かけのポイントはこの2つ

 
 
発達凸凹キッズを本当に「叱る場面」は2つだけとお伝えしました。
 
 
では、今までお子さんを怒ったり、叱っていたような日常の場面で発達凸凹キッズにどのような声かけをしたら良いかポイントをお伝えしますね。
 
 

◆子どもを叱る・怒る前にやって欲しいこと

 
 
それは、子どもを叱る前!子どもに自分の行動を振り返る声かけをして、自分のやった行動を振り返えらせることです。
 
 
例えば、こんな場合です。
 
 
お子さんが部屋の中でボール遊びしたり、走り回ったりしていることはありませんか?
 
 
昨年のことですが、バランスボールを投げて花器を割ってしまった中学生の我が息子。
 
 
以前の私なら「だから言ったでしょう!何やってくれるの!」とネチネチとずっと怒っていたでしょう。
 
 
こういうときは、自分のした行動の結末をきちんと見せてください。
 
 
「花瓶どうなってる?」と子どもに質問してください。
 
 
すると子どもは「割れちゃった…」と言ったり、泣いていたりするでしょう。
 
 
そこで「割れちゃったね。じゃあ、どうすればいいと思う?」と質問して子どもに考えさせてあげてください。
 
 
すると「花瓶をひろう」「雑巾でふく」など子どもなりの答えが返ってくるでしょう。
 
 
子どもが答えられたら「そうだね。じゃあ、お母さんと一緒に片づけようか」と言って片づけて「綺麗になったね」「ありがとう!」と褒めて終わることができるのです。
 
 
どうですか?叱らずに済んだでしょう? 思わず感情的になって、お子さんを叱ってしまうその前にこの対応を思い出し実践してみてくださいね。
 
 
発達凸凹キッズの叱り方のポイント1つ目は 子どもに行動の振り返りをさせ、次の行動を引き出し、最後は褒めて終わるようにすることです。
 
 
 
 

◆予告を効果的に使ってみましょう

 
 
さらに、本来なら花瓶を割る前に、家の中でボール遊びをやめて欲しいですよね。効果的な声かけ方をお伝えします。
 
 
大事なのは、予告をすることです。
 
 
例えば 「ボール遊びは外でやってね!」と声かけをします。
 
 
子どもがその指示に従ってやめることができたら、褒めてください。
 
 
もし、それでもボール遊びをやめないなら「ボールで遊びたいなら外で遊んでね。」と声をかけ、「それができないならボールを〇分取り上げますよ!」と予告しておきます。
 
 
怒らずに淡々と話すのが大事です。
 
 
罰を出すのは特典を失う!この場合だとボールを失う!ということです。あるいは行動が制限されるということです!
 
 
注意しなければいけないのは、行動と罰が結びついていること!
 
 
ボール遊びをやめなかったからおやつなし!はNGです。おやつとボール遊びはなんの関係もないことだからです。
 
 
この場合、家の中でボール遊びをやめなかったからボールを取り上げられた、ボール遊びができなくなったとなります。
 
 
また、行きしぶりや不登校の子どもに学校に行かなかったからレビ・ゲームもなし!もNGです!子どもの心のよりどころになるものを取り上げてしまうと、全てのモチベーションが下がってしまいます。
 
 
子どもの脳は大人と違って0か1なんです。落ち込むとなかなか立ち直れません!
 
 
子どもたちがテレビやゲームを取り上げられるのは、私たちが頑張って働いたのに今月はお給料なし!と匹敵するくらいショックなのだと思います。(耐えられないですよね!)
 
 
発達凸凹キッズの叱り方のポイント2つ目はまずは予告する。それでも行動が変わらなかったら、行動と結びついた罰を与えることを淡々と伝えてみてくださいね。
 
 
思わず怒ってしまう、叱ってしまうような時は発達凸凹キッズに合った声かけを思い出して「叱らない子育て」に挑戦してみてくださいね。 
 
 
 
 
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執筆者:横山美穂
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
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